月別アーカイブ / 2014年01月

韓国各球団は1月15日から海外の春季キャンプ地に入り、
日本も2月1日から一斉にキャンプインと、
いよいよ野球の季節という感じですね。

毎年この時期は、今年で11年目になる、
韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑の準備とともに、
キャンプ取材やそれに付随する、あれやこれやも行っています。
(それ以外にも通常の業務や、野球外のことなんかもあるのですが)

そのキャンプ取材の準備の中で、
スケジュール管理と効率のため、
毎年、個人的に沖縄でキャンプを行う、
日韓の球団のキャンプ日程表を作っていました。
camp2014pdf
休日、練習試合などが記してあります。

なにせ沖縄には、今年の場合だと日本10球団、韓国6球団、
計16球団が集まりますから、一目でわかるものが必要ですよね。
camp_okinawa2014

その日程表をある年、日韓の各球団を回る、
日本の球団のプロ担当スカウトの方や渉外担当の方に見せたら、
「これ便利ですね、ください!」と言われ、
それ以来、自分のためでもあり、人にために、
日程表を作っています。

で、ふと、今回、
「これ、キャンプ地めぐりをする人にとっても便利なのでは」
と思いました。

ということで、今年、沖縄でキャンプを行う、
日韓16球団の2月の日程表を、PDFファイルの形式で、
公開します。
2014年日本・韓国プロ野球沖縄春季キャンプ日程表

ファイル内にも記載の通り、独自の私製なので、
訪問前には最新情報をご確認ください。
上記ご理解の上、あくまで参考として、
よろしければご活用ください。

2014年韓国プロ野球各球団春季キャンプ・練習試合日程




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室井 昌也

論創社
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室井 昌也
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2014-11-18



まずはお知らせです。
現在発売中の「ベースボールマガジン 3月号」、
[特集]衝撃のトレード・移籍アーカイブで、
「検証 韓国プロ野球は意外と狭き門!?」を担当しています。
よろしければ書店さんなどでどうぞ。
ベーマガ1403

さて表題の件です。
スポーツ朝鮮のコラムと日刊スポーツさんのコラムでも記しましたが、
ネクセンが17日に、横浜DeNAが22日に、
カン・ジョンホ選手(ネクセン)が2月1日からのDeNA宜野湾キャンプに、
参加すると発表がありました。
宜野湾キャンプ 練習参加のお知らせ(横浜DeNAベイスターズ公式サイト 2014/1/22)
カンジョンホ

期間は2月17日までで、テスト参加ではなく、
両球団の交流を目的としたものだそうです。

韓国の選手が、日本のチームのキャンプに参加というと、
これまでに、姉妹球団関係にあるLGと中日、
企業母体が同じのロッテと千葉ロッテなどで、
複数の選手が参加する形で行われたことがあります。

今回の件は球団同士の提携というよりも、
両者に関わる人の個々の縁など、といったところでしょうか。

カン・ジョンホ選手は、2010年のアジア大会、
13年のWBCで代表入りした、韓国を代表する三拍子そろった遊撃手です。

他のコラムでも記しましたが、韓国の内野手は、
どちらからというとフットワークよりも地肩の強さが目立つ選手が多いですが、
カン・ジョンホ選手はそのタイプで、アメリカ系の選手のような
身のこなしが特徴です。
カンジョンホ

長打力と足もあるカン・ジョンホ選手。
今年のオフには球団の同意があれば、
海外移籍も可能になるということで、
今回のキャンプ参加は、自身の経験と、
日本(海外)での認知度向上という点で、
プラスなのかなぁと思います。

カン・ジョンホ選手の成績(プロ9年目)
2013年 打率.291 本塁打22本 打点96(リーグ3位) 盗塁15
通算 打率.289 本塁打99本 打点428 盗塁48

なお、今年の春季キャンプでも、
沖縄・九州合わせて、30試合近く、日本と韓国のチームでの
練習試合が編成されています。
2014年韓国プロ野球各球団春季キャンプ・練習試合日程
【番記者日記】もうすぐキャンプイン! [韓国プロ野球編]

そして中日からは、昨季までLGで打撃コーチを務めていた、
ソ・ヨンビンさんが打撃コーチ補佐に就任との発表がありました。

ソ・ヨンビンさんは引退後、中日でコーチ研修を行ったことがありましたが、
今回は正式なコーチ就任のようです。

前回研修時には、日本語習得に熱心に取り組まれていたので、
お目にかかると、時折、日本語で話しかけてくださったり、
一方で当方の韓国語に興味津々だったりしてくれます。

しかし、打撃コーチ補佐という役職にはちょっと驚きでした。

ソ・ヨンビンさんのプロフィールを以下に簡単に。
1971年1月02日生 左投左打
1994年プロ入り。
通算成績 828試合 打率.290 本塁打22本 350打点

2014年韓国プロ野球各球団春季キャンプ・練習試合日程




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2014年も明けてから2週間が経ちました。
本年も宜しくお願いいたします。

当方は年末年始を函館、青森、岩手で過ごしました。
いずれも仕事とは無関係の訪問ですが、
函館で訪れた「北島三郎記念館」では、豪華セットをバックに、
自在に動くサブちゃんロボが「まつり」を熱唱するのを見て、
昨年7月の「10周年祭り」を思い出したりしました。あは。

さて表題の件。年明け、ソウルのドーム球場建設現場に
行ってきたので、それについてです。
スポーツ朝鮮のコラムに記したことと重複する点もありますが、
まずは概要について。

現在、韓国にはドーム球場はありません。
これまでに幾度も計画があがったことはありますが、
なかなか実現には至りませんでした。

例えば2007年5月30日のブログに記したものなど。
韓国初のドーム球場予定地へ行く

ですが、2015年2月の完成を目指し、現在、建設中のドーム球場があります。
場所はソウル市クロ(九老)区のコチョクトン(高尺洞)。
ソウル地下鉄1号線、クイル(九一)駅から徒歩10分のところです。
ドーム01
手前がアニャン(安養)川。クイル駅からはコチョク橋を渡って行きます。

ソウル市によって建設が進められているこの球場。
工事名称では「ソナムクォン(西南圏)野球場」といい、
通称コチョクドームなどと呼ばれています。
ドーム02
正面、ホームベース側。

韓国初のドーム球場となるコチョクドーム。
しかし、大きな期待を背負って誕生!とはなっていません。

というのもこの球場は、元々はドーム球場として計画されたものでは
ありませんでした。

「どういうこと?」と思うかもしれませんが、
ソウル市は2007年、アマチュア球場として使用していたトンデムン球場を、
老朽化と地域再開発のため、解体撤去する代わりに、
ソウル市内に代替球場を複数作ることにしました。
その一つが、コチョクトンの球場でした。

当初の予定では、収容人員2万人規模で、
客席の上のみ屋根が覆う屋外型球場。
「ハーフドーム型」などと呼ばれ、
アマチュアの施設としては、充分なものを予定していました。

しかし、2009年WBCでの韓国代表準優勝の躍進を受けて、
コチョクトンの球場に関して、
「ドームにしよう!」と方針が変わります。
そして2009年から始まった工事は、
来年の完成を目指し、作業が進んでいます。
ドーム03
工事完成予定図と工事概要が記された看板

ドーム04
天井部分を覆う幕と骨組が完成

ドーム05
内部はスタンドの土台一部が完成しています。

ドーム球場というと、事業規模が大きいことから、
プロ球団の使用が前提だったり、
複合施設と併せての建設が行われたりしますが、
コチョクトンの場合、上記の通り、
ドーム化は後から決まったことなので、
それらが後回しになっています。

しかも、現地の人には立地の評判があまり良くなく、
(当方はアクセス面では問題ないと思っていますが)
韓国初のドーム球場ではありながら、
現時点で期待値が上がっていません。

プロの使用に関しては、
2008年からソウルのモクトン球場を本拠地にしているネクセン球団が、
コチョクドームがホームグラウンドに適しているかどうか、
専門機関に調査を依頼。今後について冷静な分析を進めています。

ということで現状では、コチョクドームが韓国球界の中で、
どんな役割を担うかは決まっていません。
しかし、実際、完成すれば、人々の関心は高まり、
その存在価値を発揮するのではないかと思います。

確実なメリットとしては、気候に左右されず、
国際大会を誘致できるという点がありますね。

座席数が22,258席と大きくありませんが、
もし4万人規模だったとしても、それを満員にできる試合、
イベントが年間どれだけあるのか?という問題点を、
日本の各ドームも抱えています。

冷暖房費や人件費が比較的コンパクトに済むコチョクドームは、
小ぶりさをうまく生かしたドーム球場になるかな?
なればなぁ、なんて当方は期待を持ったりしています。

日本から観光で行く方にとっては、
中止を気にしないでいいというのは良いですね。
プロ公式戦が行われた場合ですが。

以上、ソウルのドーム球場建設状況についてでした~。

2014年韓国プロ野球各球団春季キャンプ・練習試合日程




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室井 昌也

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2014年、新年あけましておめでとうございます。
しかし、2013年の御礼を記していなかったので、
今さらですが、昨年を振り返りたいと思います。

昨年は何か特別なことがあったというわけではないのですが、
とても良い1年でした。
旧知の方々はもちろんのこと、新たに出会った人たちにも恵まれ、
これからも充実したお付き合いができるのではないかと、
強く実感した年でした。

以下、2013年を振り返り、思うことを記しています。
もしご興味あればどうぞ。

韓国球界に関しては、WBC1次ラウンド敗退でのスタートでしたが、
その後の2次ラウンドでのオランダ、台湾チームの姿を見ると、
この結果は世界の球界にとっては、プラスだったのでは?と感じました。

シーズンは9球団制の1年目。野球人気そのものは維持されていましたが、
野球の質の低下と、ロッテの観客離れが目立った年でもありました。

当方としては、2004年から発行の
韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑」が10年目となり、
7月には「10周年祭り」を行いました。

イベント実施は、2003年から実施の観戦ツアーと合わせ、
ご愛顧くださる方々と直接お会いしてお話しできる、有益な時間で、
本作りや日々の活動のアイデアや意欲につながっています。
みなさんの言葉や笑顔に改めて感謝でいっぱいです。

また10月にはイベント初の福岡実施となった、
流浪のベースボールアーティスト 小林亮寛トークライブ」を
多くの方々のご協力で行うことができました。

当方、韓国プロ野球を日本でお伝えする役割をしているわけですが、
それと同時に近年、ジャンル問わず、出会った魅力ある人のことを、
より多くの人に知って欲しいという考えが、無意識に芽生え、
それが行動につながっていることが多々あります。
もしかしたら、今後、それがもっと広がっていくのかもしれません。

不思議なものですね。
20代の頃はいかに自分が前に出られるかばかりを考えていたのが、
30代、40代と他者を思う気持ちが、心を動かすなんて。
人生は面白いです。

また、2011年の3月11日からはもうすぐ3年が経とうとしています。
自分の無力さを感じるばかりですが、
これからも以下のことは続けていきます。
室井昌也 =できることをこれからもずっと=
時間がある時は、縁ある岩手県へ災害ボランティアに行っています

さて、当方自身のことではありませんが、
当方も関わりがある、韓国のスポーツ紙に関して、
昨年は以下のような変化がありました。

韓国の新聞(一般紙も)は元々、一部を除き、毎週日曜日が休刊日なのですが、
2013年はスポーツ紙各紙、土曜日の発行も止め、
毎週月~金の週5日発行となりました。

その理由は景気低迷と紙媒体への広告収入の減少、印刷費用の高騰です。
また韓国では以前から、情報にお金を払う慣習が薄く、
加えてインターネットでの情報収集が非常に浸透しているため、
即時性に引けを取る新聞の状況が厳しくなっています。

そのため紙面構成も、ストレートニュースよりも、
分析記事や読み物が増えていますが、
韓国は日本と違って、全ての記事がネットにも配信されるので、
それらを読むために、お金を出して買おうという人は、多くありません。

日本であれば週末は競馬という、スポーツ紙にとっての人気コンテンツがありますが、
韓国の場合それがなく、結果、週末休刊となりました。
韓国らしい合理的な決断だと感じます。

日本のスポーツ紙も決して好況とは言えない状況ですが、
「新聞は毎日出すべき」という意地がありそうで、
いくら不況でもすぐに休刊ということはないでしょう。

しかし、日本にもそんな日が来ないように、
今後もひいきチームの勝利を、紙面を手にすることで実感できるように、
時には財布を開いて、スポーツ紙を手にして欲しいなぁと、
直接の関係者でもないのに思ったりしています。

ネット環境が充実された現在、紙の新聞はムダという考え方もあるでしょうが、
ムダなものを除き続けていくと、プロ野球さえ無用なものだとなってしまいそうで、
まぁ、それはイヤだなと思ったりしている次第です。

話があちらこちらへといきながら、
そのくせ、何か書き忘れていることもあるような気がしますが、
とりあえず、2013年を締めていなかったのでこのような形で。

2013年もみなさんありがとうございました!
今年、2014年に向けてについては、また改めて。




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室井 昌也

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