24日に第1戦が行われる、
サムソンライオンズとトゥサンベアーズとの韓国シリーズ展望です。
→2013年韓国プロ野球ポストシーズン日程表
韓国シリーズを前日に控えた13日、
サムソンの本拠地・テグ球場隣の市民体育館で、
韓国シリーズメディアデーが行われました。
メディアデーには
サムソンからリュ・ジュンイル監督、
キャプテンのチェ・ヒョンウ選手、ペ・ヨンス投手、
トゥサンはキム・ジンウク監督、
キャプテンのホン・ソンフン選手、ユ・ヒグァン投手が
出席しました。
写真で監督、選手が示しているのは、
今回の韓国シリーズが何試合を残して終わるか?というもの。
0を表しているトゥサン、キム・ジンウク監督は第7戦まで、
1は6戦、2は5戦で終わるという予想です。
この両チームのシーズン中の対戦は9勝7敗で、
公式戦1位のサムソンが勝ち越しました。
しかし、準プレーオフとプレーオフを勝ちあがった、
公式戦4位のトゥサンに関して、
シーズン中のデータはあまり参考にならないかもしれません。
シーズン終了から3週間、韓国シリーズまで時間があったサムソン。
チーム内からは「トゥサンが勝つとは思っていなかった」という声が聞かれ、
当初はLGがプレーオフを勝ちあがると予想して、準備をしていたそうです。
先発、中継ぎともにリーグ1の質と量を誇るサムソン。
韓国初の公式戦3連覇を果たし、シリーズ3連覇も目指します。
今シリーズにおいて懸念されているのは、
左手骨折でショートのキム・サンス選手が欠けていることです。
この点についてリュ・ジュンイル監督もポイントとし、
キープレーヤーに、キム・サンス選手の代役、
チョン・ビョンゴン選手の名前を挙げました。
サムソンはセカンドのチョ・ドンチャン選手も、
8月に左ひざを骨折し、戦線を離脱。
二遊間を担うのは、チョン・ビョンゴン選手とキム・テワン選手という、
共に今季LGから移籍した二人となります。
一方のトゥサンはキム・ジンウク監督が、
ここまで勝ちあがってきた要因を、
「運です」と言い切り、
「実力だけでは厳しい」と認める戦いを勝ちあがってきました。
選手の疲労が心配なところですが、
プレーオフを第4戦で終えたことで、
3日間、しっかり休養がとれたそうです。
ユ・ヒグァン投手は、
「ウチが勝った方がみんな面白いと思っている」と、
ノンプレッシャーで挑む分、サムソンよりも余裕があるように見えました。
さて今回の予想ですが、今年は本当に難しいです。
「何戦をどっちがとって、何勝何敗でどちらが勝つ」と、
ピタリ的中した過去の予想のようにはなかなかいきません。
というか、このシリーズでトゥサンが勝つと予想する人は、
トゥサンファンか、大穴狙いか、目立ちたがりという風に
思われても仕方ないように思います。
というのも、過去に公式戦4位のチームが、
韓国シリーズを制したケースはゼロだからです。
そして、3位チームがチャンピオンになったのは2度。
しかし、その1度が2001年のトゥサンで、
対戦相手がサムソンだったというのが、
興味深い点ではありますね。
過去のデータはゼロでも、可能性は当然ながらゼロではありません。
トゥサンが新たな歴史を刻むかが、
このシリーズの注目ポイントとなりそうです。
当方は弱気に4勝2敗でサムソンと予想します。
その一方で、第7戦までもつれて欲しいとも思っています。
7戦までいったら、どちらが勝ってもおかしくないでしょう。
韓国シリーズ第1戦は24日18時から行われます。
予告先発はサムソンがユン・ソンファン投手、
トゥサンがノ・ギョンウン投手と発表になっています。
室井 昌也