16日(火)から行われる、
公式戦2位・SKと、準プレーオフを勝ち上がったロッテが対戦するプレーオフ。
そのプレーオフ展望です。
→2012年韓国プロ野球ポストシーズン日程表
プレーオフもサイト上では打席ごとの試合経過を掲載予定です。
→2012年 韓国プロ野球ポストシーズン試合経過
準プレーオフ展望では3勝1敗でトゥサンと予想しながら、
その逆のロッテが3勝1敗でした。
当方、あまり過去を振り返らない方ですが、
これまでのポストシーズンの展望を見直したら、
2009年から11年までの準プレーオフ、プレーオフ、韓国シリーズ、
計9回連続して、予想が当たっていたのですね。
といっても二択なので、5割の確率なんですけどね~。
ということで、前回は外したので、気持ちを新たに(?)、
プレーオフ展望です。
SKとロッテ、シーズン中の対戦成績はSKの9勝10敗とほぼ互角でした。
ただSKの特徴は、監督こそ変わったものの、
個々の選手が持つ、重要な場面で力を発揮する能力、
厳しい状況での守備や作戦面での遂行能力が、
他チームより勝っています。
ということから、プレーオフのような短期決戦では、
SKの方が有利だと思います。
これまでのロッテはそういうセオリーを吹き飛ばすような
打線が特徴でしたが、今年はそのような戦力ではないので、
順当にいけば、SKに分があると思います。
SK、ロッテともリリーフ陣が安定しているチーム。
SKは65試合を投げ防御率1.32、34ホールドでホールド王になったパク フィス投手、
53試合で30セーブ、防御率2.20のチョン ウラム投手の両左腕が、
このプレーオフでも鍵を握ります。
ロッテは左打者が少ないですが、両投手とも右打者が苦手ということはないので、
(チョン ウラム投手の場合、むしろ対右打者の方を得意にしている)
打順に関係なく、僅差、リードを奪った終盤、
SKはこの両投手に勝負を託すことになります。
一方のロッテも、カン ヨンシク、イ ミョンウ投手の両左腕、
チョン デヒョン、キム サユル、チェ デソン、キム ソンベ各投手と、
まるで以前のSKのように多彩で充実したリリーフ陣となっています。
準プレーオフでは抑えのチョン デヒョン投手がMVPを獲得するという、
打撃に目が行きがちな韓国では、とても珍しい結果となりました。
ただ一点気になるのは、8月に戦列に加わったチョン デヒョン投手が、
SK以外の6球団には無失点なのに対し、SKには4回1/3を投げて、
被安打5、2失点だということ。
まぁそれは復帰直後の8月半ばのことなので、苦手とはいい切れませんが、
古巣との対戦で、どちらが気持ち的に優位になれるかというのは、
大きいように思います。
イ ホジュン、パク チョングォン、チェ ジョン各中心選手は、
チョン デヒョン投手から1本ずつヒットを放っているので、
この選手たちとの対戦は注目したいところです。
第1戦の予告先発は、
SK・キム グァンヒョン投手(16試合8勝5敗、防4.30)
ロッテ・ユモン投手(29試合13勝7敗、防2.55)と発表になりました。
SKは通常ならばソン ウンボム投手、ユン フィサン投手を
初戦先発に据えるところで、
ソン ジュン投手コーチもそのように考えたようですが、
初戦前日の会見によると、イ マンス監督が、
「やはりSKはキム グァンヒョン投手」と、
彼を第1戦の先発に起用したとのこと。
大舞台に強いキム グァンヒョン投手、ハマればチームに勢いがつきますが、
立ち上がり不安定なキム グァンヒョン投手をロッテ打線が攻略すれば、
逆にロッテにいいムードができそうにも思います。
両チーム、5戦を見据えて戦うというよりも、
4戦までで決着をつけて、
休んで韓国シリーズに臨みたいという考え方があるので、
1、2戦はかなり重要になりそうです。
ゲーム感としてはロッテの方があるので、
リーグトップの108本塁打を放っているSK打線が感覚をつかむ前に、
ロッテが自分のペースに持ち込めると面白いシリーズになりそうです。
大方の予想通りならば、SKが優位と見るべきのプレーオフですが、
当方、3勝1敗でロッテとしておきます。えーっ。
準プレーオフ第1戦の守備で左目を負傷したカン ミンホ捕手が、
第1戦では代打、2戦からはマスクをかぶると伝えられています。
彼なしで準プレーオフを勝ち上がったロッテが、
復帰した彼の打棒爆発でプレーオフを取るなんて想像してみました。
カン ミンホ捕手の対SK戦の成績は打率.298、本塁打3本、15打点。
7月以降で見ると打率.400、本塁打2本、11打点。
各主力投手から万遍なく打っています。
う~んSKの方が強さはあるんですけどねぇ。
ま、そう浮かんじゃってので、まぁ興味のひとつとしてご参考に~。
余談ですが、今回のプレーオフの対戦。
日本での大リーグ記事調ならば、「ワ軍対ジ軍」。
この表記、改めて見ると面白いなぁと思ってしまいました。
ちなみに韓国ではソフトバンクを「ソベン(소뱅)」と略します。
パのCS2ndはフ軍対ホ軍、ニホンヘム(니혼햄)とソベンの対戦となりましたね~。
室井 昌也