月別アーカイブ / 2012年10月

22日、インチョンムナク球場で行われたプレーオフ第5戦は、
SKの先発・キム グァンヒョンが1回2/3でKOされ、
ロッテペースで進むかと思いきや、SKが持ち前の好守やロッテのミスに乗じるなど、
徐々にらしさを発揮し6対3の逆転勝ち。
3勝2敗でプレーオフを制したSKが、6年連続韓国シリーズ進出を決めました。

 ロ  0 3 0 0 0 0 0 0 0  3
 S  0 2 0 1 2 0 1 0 X  6
 ロッテ投手:ユモン、●ソン スンジュン、キム ソンベ、カン ヨンシク、チョン デヒョン
 SK投手:キム グァンヒョン、○チェ ビョンヨン、パク フィス、Sチョン ウラム
 本塁打:

2012年韓国プロ野球ポストシーズン日程表


昼過ぎまで雨が降り続くも、夕方前には晴れ間も出たインチョン。
寒空の下、行われたプレーオフ第5戦。
プレーオフ第5戦

<1回表>
ロッテはSKの先発・キム グァンヒョンから、
ヒットと2つの四死球で2死満塁のチャンスを作る。
しかし6番・カン ミンホが見逃し三振に倒れ、得点ならず。

<2回表>
ロッテはこの回先頭打者、7番に入ったパク チュンソがヒットで出塁。
送りバントで二塁へ進むと、キム グァンヒョンの牽制悪送球で三塁に進む。
ここで9番・ムン ギュヒョンがセンターへ犠牲フライ。ロッテが1点を先制する。

2死となって1番・キム ジュチャンがセンター前ヒットで出塁。
盗塁で二塁へ進むと、2番ファーストでスタメン復帰したチョ ソンファンが
ライト前へヒット。ロッテは2点目を挙げる。

続く3番・ソン アソプの打球は投手と一塁の間へのゴロ。
これが内野安打となり2死一・二塁とする。

ここで4番・ホン ソンフンが詰まりながらもライト前に落ちるヒットで、
二塁走者が生還。ロッテは3点を挙げ、キム グァンヒョンは早々にマウンドを降りる。

<2回裏>
追うSKは5番・パク チョングォンからの攻撃。
パク チョングォンはロッテの先発・ユモンからセンター前ヒットで出塁。
続く6番・キム ガンミンがライトオーバーの二塁打で無死二・三塁のチャンスを作る。
1死後、SKは8番・チョン サンホのところで、チョ インソンを代打に送る。
チョ インソンは左中間へ2点タイムリーを放ち、3対2と1点差にする。

<3回裏>
SKは1死後、5番・パク チョングォンが左中間への二塁打で出塁。
ここでロッテはユモンに代え、ソン スンジュンをマウンドに送る。
続くキム ガンミンの打球はセカンド左へのゴロ。
この打球がセカンド・パク チュンソのグラブの下を抜けるエラーとなり、
打球がセンターへと転がる間にパク チョングォンが生還。
SKは3対3の同点に成功する。

<5回裏>
SKは前の回に好守を見せた9番・パク チンマンからの攻撃。
パク チンマンはセンター前ヒットで出ると、送りバントで二塁へ進み、
1死二塁で2番・パク チェサン。パク チェサンはライト線へタイムリー三塁打を放ち、
SKは4対3とし逆転に成功。球場のムードは一気にSK側に傾く。

3番・チェ ジョンが死球で出塁し、2死後、盗塁を試みる。
ロッテは捕手・カン ミンホが二塁へ送球するも、二塁ベース上には野手がおらず、
ボールはセンターへと転々。その間に三塁走者が還り、SKは大きな5点目を得る。

SKはその後7回裏に1点を追加し6対3とリードを広げ、
パク フィス、チョン ウラムのリリーフ陣が、
7、8、9回をいずれも三者凡退に抑えゲームセット。
SKがプレーオフを制し、韓国シリーズ進出を決めました。

SKはエースが序盤に崩れるという、嫌な雰囲気で始まったゲームを、
早い回に自らのペースに引き戻し、逆転勝ちしました。

日本の感覚だとキム グァンヒョン投手をもう少し引っ張ってしまいそうですが、
スパッとチェ ビョンヨン投手に代え、それが功を奏しました。

勝ったSK・イ マンス監督はこの試合のポイントに、
2回裏のチョ インソン選手の2点タイムリーを挙げました。
キム グァンヒョン投手が降板したことで、
キャッチャーもチョン サンホ選手からチョ インソン選手に代えることとなり、
投手交代が早めの代打投入、成功にもつながるという、
好結果づくしとなりました。

ロッテ打線はキム グァンヒョン投手の外角球を強振せずに運ぶバッティングが、
序盤の得点を生みました。それに対しSKは、内角を思いっきり突ける
チェ ビョンヨン投手に早々に切り替え、ロッテの勢いを止めました。

ロッテは準プレーオフ、プレーオフと以前のような、
エラーやミスの少なさが良い結果につながっていましたが、
第5戦になって、ほころびが出てしまいました

カン ミンホ選手は3つの三振。2つはチャンスでの見逃し三振で、
準プレーオフ第1戦での負傷以降、厳しい状況が続きましたね。

韓国シリーズは移動日を挟んで24日(水)からサムソンの本拠地・テグでスタートします。
サムソン対SKの対戦は2010年から3年連続です。

韓国シリーズも打席経過を掲載予定です。




2017-5


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室井 昌也

論創社
2016-12





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室井 昌也
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2014-11-18




20日、プサンサジク球場で行われたプレーオフ第4戦は、
SKの先発・マリオがロッテ打線を、6回0/3、散発4安打無失点に抑える好投。
SK打線は再三チャンスをつぶしながらも、4打数4安打1四球のチョン グンウの活躍で、
2対1でSKが勝利。対戦成績を2勝2敗のタイとして、
決着は第5戦に持ち越されました。

 S  0 0 0 0 1 0 1 0 0  2
 ロ  0 0 0 0 0 0 0 0 1  1
 SK投手:○マリオ、パク フィス、Sチョン ウラム
 ロッテ投手:チン ミョンホ、●イ ジョンミン、カン ヨンシク、チェ デソン、キム サユル
 本塁打:ホン ソンフン2号(ロッテ/ソロ)

2012年韓国プロ野球ポストシーズン日程表

打席ごとの経過はこちら
2012年 韓国プロ野球ポストシーズン試合経過

以下、映像で確認した試合経過です。

ロッテの先発は、今季23試合の登板中、先発は5度のチン ミョンホ。
SKはひざ痛により7月下旬から2ヶ月戦線離脱したものの、9月下旬の復帰後は好調なマリオ。

<1回表>
Skは1死一・三塁のチャンスを作るも、4番・イ ホジュンのライトフライで、
三塁走者・チョン グンウが判断を見誤り、スタートを切っていたため、
リタッチが遅れタッチアップ出来ず。チョン グンウのらしくないプレーで得点ならず。

ロッテ打線は無駄なボールが少ないマリオを捕らえられず、
チャンスらしいチャンスなくゲームが進む。

<5回表>
SKは1死一塁で2番・パク チェサンがセンターへの二塁打。
一塁からチョン グンウが還り、1点を先制する。

<6回裏>
ロッテ打線は2番からの攻撃で、この回からカーブ主体の投球に切り替えたマリオの前に、
内野ゴロ3つで凡退。追撃のきっかけをつかめず。

<7回表>
SKはこの回先頭の1番・チョン グンウがレフト線へのヒット。
このヒットがチョン グンウのこの日3安打目。初回のミスを完全に帳消しにする。
1死後、盗塁で三塁に進んだチョン グンウを置いて、
3番・チェ ジョンが左中間へのヒット。チョン グンウが2度目のホームを踏んで、
SKが2対0とリードを広げる。

ロッテは7、8回と、SKの2番手投手・パク フィスからノーアウトのランナーを出すも、
いずれもダブルプレーで得点ならず。

<9回裏>
ロッテは1死後、5番・ホン ソンフンが左中間にソロアーチを放ち1点差に迫るも、
その後得点ならず、2対1でSKが勝利。
SKは対戦成績を2勝2敗のタイに持ち込みました。


SKは第3戦でミスが目立ちましたが、
この試合でも、チョン グンウ選手の判断ミスや、
パク チェサン選手が送りバントを3度失敗するなど、
SKらしくないプレーがありました。
しかし両選手ともそれを補う活躍を見せ、接戦を制しました。

2対1というゲームで、どちらの投手陣も役割を果たしました。
ロッテは先発・チン ミョンホ投手が2回0/3で降板しましたが、
第5戦や勝ち上がった場合に韓国シリーズで先発起用する投手を使わずに、
ゲームを終えました。敗れはしたももの、余力を残せたことは、
ロッテにとって、ダメージは小さいでしょう。

勝ったSKは、先発のマリオ投手の好投に助けられました。
韓国メディアでは「スーパーマリオ」の文字が躍っています。
来季は日本のどこかのチームにいるかも?しれませんね。

抑えのチョン ウラム投手が第2戦の押し出しに続き、
この日はホン ソンフン選手に被弾したことは心配ではありますが、
すぐに修正できるのもSKの選手らしさでもあるので、
第5戦では本来の姿に戻るでしょうか。そこがポイントかもしれません。

第5戦は22日(月)18時からインチョンムナク球場で行われます。
予告先発は、
SK・キム グァンヒョン投手、ロッテ・ユモン投手で、
第1戦と同じ対戦となります。

ここまで来るとどうなるかわかりません。
第1戦同様、両先発投手の投手戦になるのか、
序盤から荒れた展開になるのか、待つ身のサムソンはどちらが来ても、
たくさんの投手が投入されることを望んでいるでしょうね。

第5戦も打席経過を掲載予定です。



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室井 昌也

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室井 昌也
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19日、プサンサジク球場で行われたプレーオフ第3戦は、
ロッテが初回、SKの先発・ソン ウンボムから、いきなり三連打するなど2点を先制すると、
序盤のリードを先発・コ ウォンジュンと、
ポストシーズン7試合連続登板のキム ソンベが守り、4対1で勝利。
ロッテは対戦成績を2勝1敗とし、韓国シリーズ進出に王手を掛けました。

 S  0 0 0 0 0 0 0 1 0  1
 ロ  2 0 1 0 0 1 0 0 X  4
 SK投手:●ソン ウンボム、パク チョンベ、イ ジェヨン、チェ ヨンピル
 ロッテ投手:○コ ウォンジュン、キム ソンベ、Sカン ヨンシク
 本塁打:

2012年韓国プロ野球ポストシーズン日程表

打席ごとの経過はこちら
2012年 韓国プロ野球ポストシーズン試合経過

以下、映像で確認した試合経過です。

ロッテはチョン ジュンウを5番に上げ、パク チョンユンを7番に下げて臨んだ第3戦。

<1回裏>
ロッテはSKの先発・ソン ウンボムに対し、1、2番が連続ヒット。
1死一・三塁で3番・ソン アソプが一・二塁間を破るタイムリーヒット。
ロッテがいきなり1点を先制する。

なおも一・三塁で、続く4番・ホン ソンフンは三塁線への鋭い打球。
これをSKのサード・チェ ジョンが好捕し、三塁ランナーが三本間に挟まれタッチアウト。
ロッテの勢いは止まったかに見えた。

しかし5番に入ったチョン ジュンウが三遊間を破り、二塁からソン アソプが生還。
ロッテは単打4本で2点を先制する。

<3回裏>
初回以降、SK・ソン ウンボムは球威、制球ともに不安定な状態から脱しつつあったが、
ロッテは1死後、4番・ホン ソンフンがショートゴロエラーで出塁すると、
ソン ウンボムのボークで二塁へ進塁。追加点のチャンスを得る。

2死二塁となった場面で、6番・カン ミンホがセンター前へのヒット。
走塁時に足を痛めたホン ソンフンが足を引きづりながらホームインし、
ロッテは3対0とリードを広げる。

<4回表>
SKはこの回の先頭打者、3番・チェ ジョンが死球で出塁。
1死一塁で4番・イ ホジュンが1ストライクからの2球目を右中間へ運ぶ。
フェンス直撃かと思われた打球を、ライト・ソン アソプが追いフェンス際でジャンプ。
ソン アソプはタイミングが少しずれながらも、打球をグラブの土手近くで何とか挟みアウト。
SKはこの回も得点ならず。

<6回表>
SKは1死一・三塁で4番・イ ホジュン。同点のチャンスを作る。
ここでロッテは先発のコ ウォンジュンからキム ソンベへスイッチ。
コ ウォンジュンは、外角を広く取る主審を味方につけたストライクを先行させる投球で、
5回1/3を無失点に抑えマウンドを降りる。

準プレーオフ全4戦、そしてプレーオフでも3戦全てに登板となったキム ソンベは、
4番・イ ホジュンを外角中心の配球で空振り三振。ピンチを脱する。

その後、両チーム1点ずつを追加し、9回表のSKはロッテの3番手・カン ヨンシクに、
三者凡退に倒れゲームセット。
試合は4対1でロッテの勝利で、ロッテは対戦成績を1勝1敗として、
韓国シリーズ進出に王手を掛けました。


堅い守備と、流れを引き込む力、そしてわずかなチャンスをものにする集中力が特徴のSKですが、
今年のプレーオフ、ここまでの3戦ではそれが発揮されていません。

一方のロッテは、以前ならフルスイングしていたような場面でも、
逆方向のバッティングを見せるなど、これまでのポストシーズンとは少し異なります。
守備もミスが出る前に、相手がミスをしてくれるという展開が続いています。

プレーオフ展望でも書きましたが、第5戦まで進むと韓国シリーズの戦いがかなり厳しくなるので、
ロッテはなんとか第4戦で決めたいというところです。
それがロッテに勢いとなるか、それとも力が入ってこれまでの良さがなくなるかが、
第4戦の見どころのように思います。

SKは当然、総力戦となります。そしてもしSKが4戦を取ったら、第5戦はどうなるかわかりません。
第5戦にもしキム グァンヒョン投手が先発するようなことになったら、
初戦の起用が正解だったということにもなります。

第4戦は20日(土)の14時からプサンサジク球場で行われます。
予告先発はロッテがチン ミョンホ投手、SKはマリオ投手です。

第4戦も打席経過を掲載予定です。




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室井 昌也

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室井 昌也
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<下記内容は、サイト(韓国プロ野球応援サイト ストライク・ゾーン)に2012.5.15から
掲載している特別項目を、ブログページにも再再掲載しているものです>

Special contents
「韓国の野球場ってガラガラなんでしょ?」 
→いえいえ、韓国では今、プロ野球が大盛り上がりなんです! 
 ~日本では伝えられていない、韓国プロ野球の現状について~  2012.5.15


“韓国と言えばサッカーですよね?”

確かにワールドカップの時など、街中が真っ赤に染まる光景をテレビの映像などで目にした方は多いでしょう。スポーツとしても、サッカーの方が野球よりも気軽に行えることでは浸透しています。しかし、近年のプロ野球の盛り上がりはサッカーを圧倒しています。それはサッカーと比較してということだけではなく、韓国国内が野球人気に沸いているのです!

内野席を中心に応援風船を手に叫ぶのが韓国流
内野席を中心に応援風船を手に叫ぶのが韓国流

“ちょっと観客が増えただけでしょ??”

それでは、下記の観客動員数のグラフをご覧ください。
韓国球界全体の年間観客動員数の推移
・韓国球界全体の年間観客動員数の推移。韓国野球委員会(KBO)発表の数値をグラフ化

この10年間で最も動員数が低迷した04年と比べると、約3倍に増えています。しかも一過性の上昇ではなく、07年から右肩上がりです。その理由として、同年に人気チームである、ロッテジャイアンツが長年の低迷から脱出の兆しを見せ、翌08年から昨年まで連続してポストシーズンに進出。潜在的な野球ファンが球場に戻ってきました。
そして08年8月の北京オリンピックでは韓国代表チームが9戦全勝で金メダルを獲得。若きスター選手たちの活躍は新たな野球ファンを生みました。その熱気が冷めやらぬ09年3月にはワールドベースボールクラシックで準優勝。それにより、野球人気が定着していきました。11年の総動員数は初めて600万人を超え、1試合平均の観客数は12,801人となっています。

“1試合12,000人じゃ、盛り上がっていると言えないのでは?”

下記が2011年の球団別動員数です。
韓国球界全体の年間観客動員数の推移
・韓国野球委員会(KBO)発表の数値を元に表を作成

表の右から2番目の列に、「本拠地の収容人員」を表示しました。これを見ると、下位4球団の球場は収容人員が1万人程度しかないことがお分かりいただけるでしょう。全8球場の平均収容人員は19,450人で、2万人に満たない数字です。
一方、球場の収容人員、器に対してどのくらい来場者がいるかという、「球場占有率」を見ると、リーグ全体で65.8%という数字になっています。これがどのくらいの値なのかというと、下記の日本プロ野球の動員数と比べてみてください。
日本野球機構(NPB)発表の数値を元に表を作成(2011年)
・日本野球機構(NPB)発表の数値を元に表を作成(2011年)

日本の球場占有率69.3%には及びませんが、その差は3.5%です。決して「韓国の球場がガラガラ」ではないことがお分かりいただけると思います。

“でも、知り合いのキムさん(仮名)は「野球は人気ない」って言ってたよ”

その方は最近の韓国の現状に疎い、日本での生活が長い方ではないですか?もしくは、元々、スポーツに興味がない、現地の旅行ガイドの方ではないですか?人気のバロメーターのひとつとして、以下の韓国のテレビ番組編成表をご覧ください。
野球シーズン中の一般的な番組編成(2012年5月15日)
・野球シーズン中の一般的な番組編成(2012年5月15日)

韓国は日本とは異なり、ケーブルテレビ普及率(韓国:80%超、日本:51.5% 総務省調べ)が高く、各家庭の多チャンネル化(60チャンネル以上)が進んでいます。そのため野球中継の大半は地上波系列のスポーツ専門局にて行われ、多くの人が視聴しています。日々全4試合を各局が試合開始から終了まで中継。上記はそれらの放送局の番組編成です。
注目していただきたいのは、22時から(試合終了後)の各局のプログラムです。いずれも1時間枠のプロ野球ハイライト番組が編成されています。しかも生放送。試合が終わるやいなや、各局横並びでプロ野球ニュースを放送しているのです。
MCの女性アナウンサーとコメンテーター(野球解説者)で番組を進行。内容はゲームハイライトに今日のホームラン、珍プレー好プレー、インタビュー企画、明日の見どころなど、各局趣向を凝らししのぎを削っています。

新聞紙を手にした独特の応援をするロッテファン
新聞紙を手にした独特の応援をするロッテファン

“ということは視聴率も高いんでしょうね?”

野球中継の4月の平均視聴率はSBS ESPNが1.368%でトップ。以下、KBS N スポーツ(1.318%)、MBCスポーツプラス(1.130%)、XTM(0.955%)でした(いずれもTNmSメディア社調べ)。
「数字、低っ!」って思った方、まぁ、冷静に。韓国は上記で記した通り、チャンネル数が多いため、ケーブルチャンネルの場合、1%を越えれば成功、2%なら大成功と評価されます。各局の中継の平均視聴率を足すと4.771%。野球中継全体で5%近い数字を持っていることになります。4月、最も視聴率が高かった試合は、13日のLG対キア戦の2.174%でした。
また、プロ野球ハイライト番組で4月に最も平均視聴率が高かったのは、「Baseball Tonight "ヤ"」(MBCスポーツプラス)の0.591%。同水準で各局争っているので、ハイライト番組全体でも2%近くの視聴率があります。

“韓国は「野球好きのおじさんたちが元気」ってことだね!”

そういうことでもないんです。KBOがスポーツマーケティングの専門調査機関・SMS社に調査を依頼したところ、昨年10月に国内の5球場に訪れた、高校生以上の観客1,054人のうち、39.2%が女性だったそうです。また世代別では20代が42.5%で最も多く、30代が26.8%で続くなど、プロ野球が若者に支持されていることがうかがえます。実際、韓国の球場では女性ファンが前列に陣取り、ユニフォームを着て選手名の書かれたプラカードを手にする姿が多く見られます。また、学生の割合は32.1%でカップルがデートで野球観戦に訪れている姿もあります。
この調査結果は、週末や連休を中心に行われたようで、調査期間、対象者を増やすと、もう少し男性の比率と年齢層が上がるように思いますが、球場にたくさんの女性や若者が足を運んでいるのは事実です。

韓国プロ野球観客の4割近くが女性客韓国プロ野球観客の4割近くが女性客韓国プロ野球観客の4割近くが女性客韓国プロ野球観客の4割近くが女性客韓国プロ野球観客の4割近くが女性客韓国プロ野球観客の4割近くが女性客

“でも、そろそろブームが去るんじゃないのかい?”

いえいえ、今シーズンも昨年以上に盛り上がっているんです。
韓国野球委員会(KBO)発表の数値を元に表を作成(5月13日現在)
・韓国野球委員会(KBO)発表の数値を元に表を作成(5月13日現在)
【追記】→2012年シーズン終了時の観客動員数
 *1 ハンファは4月の試合を7,500人収容のチョンジュ球場で実施。
 また今季より本拠地・テジョン球場は改修により増席した。

今季はここまで、平均2万人を超えるチームが4つもあります。加えてハンファを除く7球団の球場占有率は70%を超えています。そのハンファも工事中の2階席が解放されると、収容力がアップし、占有率も上がると予想されます。

“そんなに盛り上がっているのなら、なぜ日本で紹介されないの?”

その理由として以下が挙げられます。
・各メディアで、スポーツ(国際大会を除く)を紹介する機会自体が減っている。
・経費削減により、海外取材がしづらい。
・「大物日本人選手がいる」というような目玉がない。
・音楽や映画、ドラマと違い、紹介したところで関連ビジネスに結びつかない。
 →2013年はWBCがあるので、来春に向けては一時的に変化が生じます
・元々、スポーツ取材は手間と時間がかかるうえに、結果や天候に左右されるという難しさがある。

内野2階席まで熱気を帯びる、インチョンムナク球場
内野2階席まで熱気を帯びる、インチョンムナク球場

ここまでご覧になって、
「盛り上がっていることを伝えようと必死だなぁ」と思った方..

正解!

そうなんです。必死で伝えてみました。たまたまこの項目をご覧になっちゃった方だけでも、現在の韓国プロ野球の現状を知っていただければと、記事やコラムの形ではなく、特別項目としてサイト内に設けてみました。

じゃぁ、韓国プロ野球のレベルがどうなのか?とか、試合は面白いのか?とか、イケメン選手はいるのか?とか、チアリーダーはセクシーなのか?とか、さらに興味を持っちゃった方は、さらに情報を探してみるなり、現地で観戦するなりしてみてください。このページはあくまできっかけ作り。そこからのご判断はご自身で行ってくださーい!

  「韓国の野球場ってガラガラなんでしょ?」 
 →いえいえ、韓国では今、プロ野球が大盛り上がりなんです! 


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プレーオフ移動日、ご興味ある方もいるかな?と
表題の件を記すことにしてみました。

9つ目の球団として今季二軍で1シーズンを戦い、
来季から一軍に参入するNCダイノスが12日、球団マスコットを発表しました。

NCマスコット NCマスコット
(NC球団提供)

名前は今月26日まで募集中とのことです。

韓国ではなじみのあるタッチのデザインですね。
もし着ぐるみ(という言い方はなんですが)を作るとしたら、
ちょっと動きが制限されそうですが

4月の観戦ツアーでNCの本拠地・マサンに訪れた際、
ご参加者の方から、
「恐竜のマスコットを早く作って欲しい」という声があり、
球団の方へもお伝えしましたが、
このようなデザインが発表になりましたよ~。

なお19日に行われるプレーオフ第3戦の予告先発は、
ロッテ・コ ウォンジュン投手、SK・ソン ウンボム投手と発表になっています。




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17日、インチョンムナク球場で行われたプレーオフ第2戦は、
4対1でSKリードの7回表、ロッテが3点を挙げ4対4の同点にし、試合はそのまま延長戦へ。
10回表、ロッテはSKの抑え・チョン ウラム投手から押し出し四球で1点を取り、
それが決勝点となって、ロッテが5対4で勝ち、対戦成績を1勝1敗のタイにしました。

 ロ  0 1 0 0 0 0 3 0 0 1  5
 S  2 0 0 0 0 2 0 0 0 0  4

 ロッテ投手:ソン スンジュン、チョン デヒョン、イ ミョンウ、○キム ソンベ、Sチェ デソン
 SK投手:ユン フィサン、オム ジョンウク、パク フィス、●チョン ウラム
 本塁打:チェ ジョン1号(SK/2ラン)、ホン ソンフン1号(ロッテ/ソロ)

2012年韓国プロ野球ポストシーズン日程表

打席ごとの経過はこちら
2012年 韓国プロ野球ポストシーズン試合経過

以下、映像で確認した試合経過です。

<1回裏>
ゲームは初回から動く。1死一塁で3番・チェ ジョンがロッテの先発・ソン スンジュンの
高めから真ん中に入るカーブを叩き、レフトへの2ランホームラン。
初戦に続き、SKが一発で先制する。

<2回表>
追うロッテもこの回先頭の4番・ホン ソンフンが、
SK・ユン フィサンの高めのスライダーをフルスイング。
レフトスタンドへ飛び込むソロアーチで2対1と1点差にする。

その後ロッテは、SKの先発・ユン フィサンに対し、
3、4、5回とスコアリングポジションにランナーを置くも、
4、5回はいずれも2死後のランナーで、ユン フィサンは要所を締め、得点を与えず。

<6回裏>
SKは1死一・二塁のチャンスを作る。ここでロッテベンチはピッチャーを
ソン スンジュンからチョン デヒョンにスイッチ。
チョン デヒョンは6番・キム ガンミンから空振り三振奪い、2死とするも、
7番・チョ インソンに左中間へ2点二塁打を喫し、SKは4対1とリードを3点に広げる。
今季LGからSKにFA移籍したチョ インソンは、2002年以来、10年ぶりのポストシーズン出場。

SKは8番・パク チンマンに代打・イ ジェウォンを送り、イ ジェウォンは四球。
2死一・二塁でロッテはマウンドに3番手のイ ミョンウを送り、SKは代打にモ チャンミン。
モ チャンミンはセンター前ヒットを放ち、二塁ランナー・チョ インソンはホームへ突入する。
タイミングはセーフかと思うも、センター・チョン ジュンウのワンバウンド送球が、
ホームに高い姿勢でスライディングするチョ インソンの胸の高さに弾み、
ボールがホームで待ち受けるカン ミンホのミットと、
チョ インソンの胸の間に挟まるように収まる絶妙のタイミングとなってタッチアウト。
SKはこの回3点で攻撃を終える。

<7回表>
3点を追うロッテはショートへの内野安打と、
この回からショートの守備に入ったチェ ユンソクへのエラーで
無死一・二塁のチャンス。二塁走者はSKの2番手・オム ジョンウクのワイルドピッチで、
無死一・三塁に。
ここで9番・ムン ギュヒョンの高いバウンドのセカンドゴロで三塁走者が生還。
ロッテは4対2と2点差とする。

続く1番・キム ジュチャンはライト線の二塁打。二塁走者が還り、4対3の1点差とする。
なおも1死二塁で代打・チョ ソンファンが、代わったパク フィスからセンター前ヒット。
ロッテは4対4の同点にする。

<7回裏>
追いつかれたSKは打順良く、1番・チョン グンウからの攻撃。
チョン グンウは初球をスイングし、センターオーバーの三塁打を放つ。
1死後、ロッテは4番手にキム ソンベをマウンドへ。
3番・チェ ジョンに四球を与え1死一・三塁。

このチャンスに4番・イ ホジュン、5番・パク チョングォンがいずれも初球を、
キャッチャーファールフライ、ライトフライと凡打し3アウト。
SKは勝ち越しのチャンスを逸する。

ロッテは9回表に2死一・二塁、SKは9回裏に1死一・二塁でクリーンアップを迎えるも得点ならず、
試合は延長戦へと突入する。

<10回表>
ロッテは9回からマウンドに上がった、SKの抑え・チョン ウラムから、2死二・三塁のチャンスを作る。
SKバッテリーは1番・キム ジュチャンを歩かせ満塁策。
ここで2番・チョン フンは3ボール1ストライクからボールを選び押し出し四球。
ロッテは5対4で勝ち越しに成功する。

<10回裏>
SKは1死一・三塁のチャンスを作るも、
最後はロッテの5番手・チェ デソンの速球に封じ込まれ無得点。
ロッテが5対4で勝ち、対戦成績を1勝1敗とした。


6回まではSKらしさが出たゲームでしたが、
7回からはそのらしさがなくなったゲームとなりました。
エラーとワイルドピッチで進めたランナーによる失点。
そして延長に入って、まさかのチョン ウラム投手の押し出しと驚くような結末でした。

結果論ですが、SKは第1戦に登板し0点に抑えたものの、
先頭打者にストレートの四球を与えるなど不安定なオム ジョンウク投手を
7回に投入したところで、SKは3点リードこそありましたが、
ちょっと何かが起きそうな予感はありました。

SKとしては6回裏の偶然とも言えるクロスプレーでリードが3点止まりとなり、
ロッテにとっては3点で止まったことで同点、延長へとつながりました。

一方のロッテは7回1死から登板のキム ソンベ投手がピンチをよくしのぎました。

1、2戦とも終盤での接戦となったプレーオフ。
ということでベンチの選手起用や作戦が勝敗を左右します。
SKにとって第2戦はダメージの大きい1敗となりました。
(とはいえ日本のようにあまり引きずり過ぎはしないですが)

第3戦はどんな戦いになるでしょうか。第3戦は移動日を挟んで、19日(金)18時から、
ロッテの本拠地・プサンサジク球場で行われます。

さて、ポストシーズン進出を逃したチームは秋季キャンプに入っていますが、
今季までハンファでトレーニングコーチを務めた花増幸二コーチが、
キアのコーチに就任し、既にチームに合流しています。

日本ハムに投手として入団し、引退後はトレーニングコーチを務め、
2004年からサムソンに所属。10年からハンファ、そして今回キア入りとなりました。
04年当時、サムソンでヘッドコーチを務めていたソン ドンヨル現キア監督が、
日本人トレーニングコーチを探していたのがきっかけで渡韓となった花増コーチ。
韓国10年目となる来季は、再びソン ドンヨル監督の下での活動となります。
テグ、テジョン、クァンジュと3都市目での生活となりますね。

花増コーチの韓国での歴史と当方の本の歴史は期間が重なります。
そう、韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑も来年が10年目です。
時は流れていきますね~。





2017-5


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室井 昌也

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交通情報の女たち
室井 昌也
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2014-11-18




16日、インチョンムナク球場で行われたプレーオフ第1戦は、
SKの先発・キム グァンヒョン投手が6回1失点、10奪三振の快投でロッテ打線を沈黙させ、
SKが2対1で接戦をものにしました。

 ロ  0 0 0 0 0 1 0 0 0  1
 S  0 1 0 0 0 1 0 0 X  2
 ロッテ投手:●ユモン、キム サユル、イ ミョンウ、キム ソンベ、チェ デソン
 SK投手:○キム グァンヒョン、オム ジョンウク、パク フィス、Sチョン ウラム
 本塁打:イ ホジュン1号(SK/ソロ)

2012年韓国プロ野球ポストシーズン日程表

打席ごとの経過はこちら
2012年 韓国プロ野球ポストシーズン試合経過

以下、映像で確認した試合経過です。

ロッテは準プレーオフ第4戦と同じ打順で臨んだプレーオフ第1戦。

<2回表>
ロッテは初回にソン アソプが二塁打で出塁するも得点なし。
2回は5番からの打順で三者連続三振。
SKの先発・キム グァンヒョンに対し、1回のホン ソンフンから四者連続三振を喫する。

<2回裏>
この回先頭の4番・イ ホジュンがロッテの先発・ユモンから、
真ん中外よりのストレートを狙いすましたように叩き、
打球はレフトスタンドへ。SKが1点を先制する。

<3回裏>
SKは2死からランナー3人を出し満塁のチャンスを作り、
4番・イ ホジュンを迎えるも、ここはユモンがイ ホジュンを空振り三振に抑え、
ピンチを脱する。

<6回表>
ロッテはキム グァンヒョンに対し、5回まで10個の三振。
6回、2番・チョ ソンファンの代打・チョン フンがフォアボールを選ぶと、
今季、キム グァンヒョンに4打数2安打の3番・ソン アソプが、
この日2本目となる二塁打を放つ。
ソン アソプのレフトオーバーの打球で、一塁からチョン フンが還り、
ロッテが1対1の同点に成功する。

続く4番・ホン ソンフンはレフト前へヒット。
ロッテは1死一・三塁のチャンスを作る。
ここで5番・パク チョンユンは初球、2球目とバントの構えを見せ、
カウントは1-1に。その消極的な姿勢にロッテベンチは、
パク チョンユンを下げ、代打にパク チュンソを送る。

カウント3-2からパク チュンソが放った打球は三遊間への小ライナー。
これをSKのショート・パク チンマンがダイビングキャッチし、アウト。
スタートを切っていた一塁ランナーは戻れず、ロッテは併殺でチャンスを逸する。

<6回裏>
ピンチを切り抜けたSKは、2番・パク チェサンがライト前ヒットで出塁。
盗塁と外野フライで三塁に進み、
2死後、5番・パク チョングォンがロッテの2番手・キム サユルから、
レフト前へのヒット。三塁からパク チェサンが還り、
SKは勝ち越しとなる2点目を挙げる。

7回以降、両チームともリリーフ陣がヒットを許すことなくゲームは進み、
試合は2対1でSKの勝利。SKはプレーオフ初戦を取りました。


いやぁ、おみそれしました。
キム グァンヒョン投手の好投に尽きる、そんなゲームでした。
長引く左肩故障により、満足いく結果を残していなかった彼が、
周囲の不安視する声を黙らせるピッチングをしました。

衝撃的な印象を与えた、キム グァンヒョン投手の1年目、
2007年の韓国シリーズ第4戦を思い出したのは、
当方だけではないでしょう。
ルーキー・キムグァンヒョン完璧投でSK2勝2敗のタイに(2007年10月26日のブログ)

例え好調時でも、序盤は投球バランスにばらつきが出て、
制球が定まらないのですが、この日はストレート主体の投球が、
低めにズバズバ決まりました。

直球のMAXは151キロ。与えたフォアボールは6回の1つだけで、
最高の奪三振ショーでした。

ロッテとしては6回裏、ショート・パク チンマン選手の攻守による併殺で、
チャンスを逸しましたが、打球自体、完全に打ち取られたもの。
5番・パク チョンユン選手の予定外の交代による、パク チュンソ選手の代打だったので、
無理もなかったように思います。

もし前の打席でパク チョンユン選手が凡退していたら、
その場面で思い切って、カン ミンホ選手を代打に、なんて策もとれたでしょうが、
4回にセンター前ヒットを打っているだけに代えなかったもの当然でしょう。
しかし、あの場面でバントの構えをするとは、みな予想外でした。

SKの良さが随所に出た第1戦。
第2戦の予告先発はSK・ユン フィサン投手、ロッテ・ソン スンジュン投手と
発表になっています。初戦同様、投手戦になると面白いなぁと
個人的には思っています。

プレーオフもサイト上では打席ごとの試合経過を掲載予定です。
2012年 韓国プロ野球ポストシーズン試合経過




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