当方がプロデュースとガイド役を務め、
2003年から毎年実施し、今年は4月に続き2回目、
通算13回目となった今回の「韓国プロ野球観戦ツアー」。
3日目の29日は、2泊3日コースの方は帰国、
3泊4日コースの方は、モクトン球場でのネクセン対サムソンを観戦しました。
この日の集合は14時半。午前中はみなさん、観光やショッピングを楽しまれ、
当方は集合前の時間に、ランチのご案内を希望された方数名と、
タコの石焼きピビンパプや冷麺を楽しみました。
集合後、一行が専用バスで向かった、ソウル市内西部にあるモクトン球場。
前日、前々日に比べコンパクトな球場です。
この日の一行の座席はバックネット裏一塁側寄りの前列テーブル席。
「グラウンド、近っ!」というご参加者の声が聞かれました。
この日一番の見どころは、サムソン・イ スンヨプ選手の、
あと1本に迫った、日韓通算500号ホームラン達成なるか?ということ。
15日のキア戦に通算499号を放ち、リーチがかかってから、
しばらく一発が出ていなかったイ スンヨプ選手(タイムリーは出ていました)。
「もしかしたら観戦ツアー当日まで持ち越すかも」なんていう
淡い期待を持っていましたが、前日もホームランはなく(その日観戦された方いたらすみません)、
あと1本でこの日を迎えました。
1打席目はファーストゴロに倒れましたが、
4回表の2打席目、待望の一発が飛び出しました。
ネクセンの先発、ベン・ヘケン投手から、2ストライク後の3球目、
高めのストレートを左中間に運ぶ、17号ソロホームラン。
日韓通算500号の達成です。
派手なアクションなどはなく、ベンチに戻って、
ファンの声援に応えました。
サムソンはビジターですが、セレモニーを5回表の攻撃前に実施。
高校の先輩でもあるリュ ジュンイル監督から花束贈呈です。
スコアボード上の「0:29」は時間ではなく、イニング間の経過時間(分:秒)です。
過去、イ スンヨプ選手のホームランボールは2003年のシーズン56号の時など、
激しい争奪戦があり、
「モクトンで達成だったら外野席がないので、丸く収まるかも」と思っていたところ、
その通りのモクトンでの達成でした。
ちなみにボールは外野フェンス後方のブルペンに待機していた、
サムソン・アン ジマン投手がスライディングまでしてキャッチしたとのこと。
ボールは球団に寄贈し、56号のホームランボール同様、
サムソンの球団施設、キョンサンボールパーク内のサムソンライオンズ歴史館に
展示される予定です。
ボールをキャッチしたアン ジマン投手はこの日3番手投手として登板。
2失点しあわや同点のピンチを招いたのですが、
まさかホームランボールをつかむためのスライディングが影響?なんてことはないですね。
イ スンヨプ選手の500号については、イ スンヨプ選手のコメントも含め、
スポーツ朝鮮のコラムに書きましたので、掲載された折、
もしご興味あればご覧ください。
試合はネクセンがサムソンを追う接戦でしたが、
最後はサムソンの守護神・オ スンファン投手が締め、4対3でサムソンが勝利。
サムソンは5連勝で貯金を18としました。
チームも勝利し、イ スンヨプ選手は試合後気持ちよく、
記念撮影に応じました。
試合後、我々ツアー一行は、専用バスでホテルに戻り、
この日もご希望者と生ビールとマッコリを楽しみました。
考えてみたらこの3日間、韓国の焼酎を飲む方はどなたもいらっしゃいませんでしたね。
期間中、食事や飲みの場所は、韓国らしいお店をチョイスしてきましたが、
たまたま、日本のフランチャイズチェーン居酒屋のミョンドン店を見つけ、
「話のネタに」「経験のため」と、最後の夜は100%日本スタイルの居酒屋さんに
入ってみました。
韓国っぽいメニューだけを選んだのがささやかな抵抗です。
以上、今回の韓国プロ野球観戦ツアーも無事終了しました。
毎回思うことですが、ご参加者に恵まれ、初対面の方同士が野球を通して、
親しくなっていく様子をとても嬉しく思いました。
みなさんが口々に「楽しい!」「楽しかった!」とおっしゃっているのを
聞くと本当に嬉しいです。
「来年も絶対参加したい」や、「こんなことをして欲しい」など、
アイデアを山ほど頂戴しましたので、
来年以降もお楽しみいただけるようなツアーにしたいと思います。
観戦ツアーはこれまで年1、2回で計13回実施。
組み込んだ試合数は35試合になるかと思います。
03、07~09年のツアーでは観戦カード中、
雨天中止が1、2試合絡むこともあり、中止試合数は計5試合です。
35分の5(7分の1)の確率ということですね。
しかし最近では17試合連続して中止にはならず、
今回も連日晴天に恵まれました。
韓国にはドーム球場がないので、今後も天候とは付き合って行くことになりますが、
夏の日差し、そして夕暮れの下での見られるのも屋外球場ならではですね~。
ご参加のみなさん、ご協力くださった方々ありがとうございました!
室井 昌也