月別アーカイブ / 2012年05月

イ デホ選手が所属するオリックスが交流戦の対DeNA戦で、
関東に来ていることもあり、先週に続きスポーツ朝鮮のコラム用に、
取材したりしていますが(27日、リーグトップタイの9号アーチ!)、
ここ数日、結構なんやかんやとあったので、
こちらでまとめたいと思います。

あ、そうそう、最近のスマートフォンユーザーの増加を考え、
ストライク・ゾーンのホームページでも、
スマートフォンページを用意しました。

それぞれご使用方法が異なるかと思い、
自動的にスマホページに変換されるのではなく、
結果と予告先発、ハイライト映像へのリンクや球場マップなど携帯向きなものを
簡単にまとめています。

PC版のトップページや、グッズショップ、ブログやツイッター、
フェイスブックページにも簡単アクセスできるように表示されているので、
もし、ちょろちょろサイトをご覧くださっているという、
スマホユーザーの方はお気に召せば見てみてください。
ストライク・ゾーン スマホ版(IEなどのPCブラウザでは表示されません)

ではあれやこれやです。

◇イ ジョンボムさん、26日のキア対LG戦で引退セレモニー
3月末に電撃引退宣言した、イ ジョンボムさんの引退セレモニーが、
26日行われました。既に引退しているため、試合には出場しませんが、
キアの全選手が「7 イ ジョンボム」のユニフォームを着用し試合に臨む、
いわば「引退試合」となりました。
この模様を映像で確認したところ、盛大なものでした。

場外の写真展示や試合前のサイン会。
イ ジョンボムさんと息子さんの始球式に、イニング間の映像上映。
試合後のセレモニーでは、これまでのイ ジョンボムさんの汗がしみ込んだ、
母校のグラウンドとナゴヤドーム、そしてクァンジュムドゥン球場の土が、
ゆかりのある人々により、オブジェの中に注ぎこまれました。

グラウンドにはイ ジョンボムさんの背番号7をかたどったモニュメントが置かれ、
セレモニーの場で、キアの背番号7が永久欠番になることが宣言されました。
惜別のビデオメッセージでは、
中日・山本昌投手と山﨑武司選手の映像も流れていました。

フィナーレは満員の観客のイ ジョンボムコールに応えながら、場内を一周。
ナインに胴上げされて、イ ジョンボムさんのセレモニーは幕を閉じました。

日本との違いを挙げるなら、
内容のメリハリよりも、数多くの項目を盛り込み、派手に演出するのが特徴です。
最後の挨拶も、原稿を手にしながら、朗読という形なのも、
2010年9月のヤン ジュンヒョクさん(元サムソン)の引退セレモニー同様でした。

韓国では「投手はソン ドンヨル、打者はイ スンヨプ、野球はイ ジョンボム」
という表現があるそうで、走攻守に加え、そのカリスマ性など、
イ ジョンボムさん全てが野球だという、熱い信者がイ ジョンボムさんには多いです。

次は指導者として、その姿が見られる日を楽しみにしたいですね。

◇門倉健投手、都市対抗北海道予選で参考記録ながら完全試合
5月25日から第83回都市対抗野球の北海道地区一次予選がスタートし、
門倉健投手(元サムソン)が所属する伊達聖ヶ丘病院も、
予選に参加しています。
日本野球連盟 北海道地区連盟

門倉投手は初戦の小樽野球協会戦で、参考記録ながら、
7回を完全試合(コールドゲーム)。初陣を飾りました。

伊達聖ヶ丘病院は翌26日のオール苫小牧戦にも勝利しましたが、
27日のトランシス戦に敗れ、敗者復活へと進むことになりました。

この一次予選では16チーム中、4チームが二次予選へと進み、
二次予選で最終的に勝ち上がった1チームのみが北海道代表となるという、
実に険しい道のりです。

門倉投手に完全試合達成直後、ご連絡したのですが、
浮かれた様子がなかったのは、トーナメントならではの厳しさが
あるからなのですね。

伊達聖ヶ丘病院が二次予選に進むには、
6月1日(金)の函館太洋倶楽部戦、
6月2日(土)の試合(航空自衛隊千歳 対 札幌ホーネッツの勝者)、
さらに、6月3日(日)に上位戦の敗者との試合、
計3勝をしなければならないという、
過酷な戦いが続きます(おそらく上記で合っているのでは?と思います)。

北海道地区二次予選は6月8日(金)から、
札幌円山球場で行われるのですが、その場に門倉投手が進めればと、
当方は思っています。

◇7/20にチャムシルで日韓OB戦
7月21日(土)に行われる、今年の韓国プロ野球オールスター戦の前日に、
チャムシル球場で「韓日プロ野球レジェンドマッチ」を行うと、
21日に大会側から発表がありました。
会見では、韓国の先発投手にソン ドンヨル現キア監督、
日本は佐々木主浩さんが登板すると発表されたそうです。

ちなみに先日24日、ラジオ番組の収録で佐々木主浩さんにお会いしたところ、
「えっ?先発?聞いてないよ。(打者)1人でいい?(笑)」とのこと。
まぁ、お祭りだと思うので、盛り上がるイベントになるといいですね。



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室井 昌也

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交通情報の女たち
室井 昌也
論創社
2014-11-18




<下記内容は、サイト(韓国プロ野球応援サイト ストライク・ゾーン)に2012.5.15から
掲載している特別項目を、ブログページにも再掲載しているものです>

Special contents
「韓国の野球場ってガラガラなんでしょ?」 
→いえいえ、韓国では今、プロ野球が大盛り上がりなんです! 
 ~日本では伝えられていない、韓国プロ野球の現状について~  2012.5.15


“韓国と言えばサッカーですよね?”

確かにワールドカップの時など、街中が真っ赤に染まる光景をテレビの映像などで目にした方は多いでしょう。スポーツとしても、サッカーの方が野球よりも気軽に行えることでは浸透しています。しかし、近年のプロ野球の盛り上がりはサッカーを圧倒しています。それはサッカーと比較してということだけではなく、韓国国内が野球人気に沸いているのです!

内野席を中心に応援風船を手に叫ぶのが韓国流
内野席を中心に応援風船を手に叫ぶのが韓国流

“ちょっと観客が増えただけでしょ??”

それでは、下記の観客動員数のグラフをご覧ください。
韓国球界全体の年間観客動員数の推移
・韓国球界全体の年間観客動員数の推移。韓国野球委員会(KBO)発表の数値をグラフ化

この10年間で最も動員数が低迷した04年と比べると、約3倍に増えています。しかも一過性の上昇ではなく、07年から右肩上がりです。その理由として、同年に人気チームである、ロッテジャイアンツが長年の低迷から脱出の兆しを見せ、翌08年から昨年まで連続してポストシーズンに進出。潜在的な野球ファンが球場に戻ってきました。
そして08年8月の北京オリンピックでは韓国代表チームが9戦全勝で金メダルを獲得。若きスター選手たちの活躍は新たな野球ファンを生みました。その熱気が冷めやらぬ09年3月にはワールドベースボールクラシックで準優勝。それにより、野球人気が定着していきました。11年の総動員数は初めて600万人を超え、1試合平均の観客数は12,801人となっています。

“1試合12,000人じゃ、盛り上がっていると言えないのでは?”

下記が2011年の球団別動員数です。
韓国球界全体の年間観客動員数の推移
・韓国野球委員会(KBO)発表の数値を元に表を作成

表の右から2番目の列に、「本拠地の収容人員」を表示しました。これを見ると、下位4球団の球場は収容人員が1万人程度しかないことがお分かりいただけるでしょう。全8球場の平均収容人員は19,450人で、2万人に満たない数字です。
一方、球場の収容人員、器に対してどのくらい来場者がいるかという、「球場占有率」を見ると、リーグ全体で65.8%という数字になっています。これがどのくらいの値なのかというと、下記の日本プロ野球の動員数と比べてみてください。
日本野球機構(NPB)発表の数値を元に表を作成(2011年)
・日本野球機構(NPB)発表の数値を元に表を作成(2011年)

日本の球場占有率69.3%には及びませんが、その差は3.5%です。決して「韓国の球場がガラガラ」ではないことがお分かりいただけると思います。

“でも、知り合いのキムさん(仮名)は「野球は人気ない」って言ってたよ”

その方は最近の韓国の現状に疎い、日本での生活が長い方ではないですか?もしくは、元々、スポーツに興味がない、現地の旅行ガイドの方ではないですか?人気のバロメーターのひとつとして、以下の韓国のテレビ番組編成表をご覧ください。
野球シーズン中の一般的な番組編成(2012年5月15日)
・野球シーズン中の一般的な番組編成(2012年5月15日)

韓国は日本とは異なり、ケーブルテレビ普及率(韓国:80%超、日本:51.5% 総務省調べ)が高く、各家庭の多チャンネル化(60チャンネル以上)が進んでいます。そのため野球中継の大半は地上波系列のスポーツ専門局にて行われ、多くの人が視聴しています。日々全4試合を各局が試合開始から終了まで中継。上記はそれらの放送局の番組編成です。
注目していただきたいのは、22時から(試合終了後)の各局のプログラムです。いずれも1時間枠のプロ野球ハイライト番組が編成されています。しかも生放送。試合が終わるやいなや、各局横並びでプロ野球ニュースを放送しているのです。
MCの女性アナウンサーとコメンテーター(野球解説者)で番組を進行。内容はゲームハイライトに今日のホームラン、珍プレー好プレー、インタビュー企画、明日の見どころなど、各局趣向を凝らししのぎを削っています。

新聞紙を手にした独特の応援をするロッテファン
新聞紙を手にした独特の応援をするロッテファン

“ということは視聴率も高いんでしょうね?”

野球中継の4月の平均視聴率はSBS ESPNが1.368%でトップ。以下、KBS N スポーツ(1.318%)、MBCスポーツプラス(1.130%)、XTM(0.955%)でした(いずれもTNmSメディア社調べ)。
「数字、低っ!」って思った方、まぁ、冷静に。韓国は上記で記した通り、チャンネル数が多いため、ケーブルチャンネルの場合、1%を越えれば成功、2%なら大成功と評価されます。各局の中継の平均視聴率を足すと4.771%。野球中継全体で5%近い数字を持っていることになります。4月、最も視聴率が高かった試合は、13日のLG対キア戦の2.174%でした。
また、プロ野球ハイライト番組で4月に最も平均視聴率が高かったのは、「Baseball Tonight "ヤ"」(MBCスポーツプラス)の0.591%。同水準で各局争っているので、ハイライト番組全体でも2%近くの視聴率があります。

“韓国は「野球好きのおじさんたちが元気」ってことだね!”

そういうことでもないんです。KBOがスポーツマーケティングの専門調査機関・SMS社に調査を依頼したところ、昨年10月に国内の5球場に訪れた、高校生以上の観客1,054人のうち、39.2%が女性だったそうです。また世代別では20代が42.5%で最も多く、30代が26.8%で続くなど、プロ野球が若者に支持されていることがうかがえます。実際、韓国の球場では女性ファンが前列に陣取り、ユニフォームを着て選手名の書かれたプラカードを手にする姿が多く見られます。また、学生の割合は32.1%でカップルがデートで野球観戦に訪れている姿もあります。
この調査結果は、週末や連休を中心に行われたようで、調査期間、対象者を増やすと、もう少し男性の比率と年齢層が上がるように思いますが、球場にたくさんの女性や若者が足を運んでいるのは事実です。

韓国プロ野球観客の4割近くが女性客韓国プロ野球観客の4割近くが女性客韓国プロ野球観客の4割近くが女性客韓国プロ野球観客の4割近くが女性客韓国プロ野球観客の4割近くが女性客韓国プロ野球観客の4割近くが女性客

“でも、そろそろブームが去るんじゃないのかい?”

いえいえ、今シーズンも昨年以上に盛り上がっているんです。
韓国野球委員会(KBO)発表の数値を元に表を作成(5月13日現在)
・韓国野球委員会(KBO)発表の数値を元に表を作成(5月13日現在)
 *1 ハンファは4月の試合を7,500人収容のチョンジュ球場で実施。
 また今季より本拠地・テジョン球場は改修により増席した。

今季はここまで、平均2万人を超えるチームが4つもあります。加えてハンファを除く7球団の球場占有率は70%を超えています。そのハンファも工事中の2階席が解放されると、収容力がアップし、占有率も上がると予想されます。

“そんなに盛り上がっているのなら、なぜ日本で紹介されないの?”

その理由として以下が挙げられます。
・各メディアで、スポーツ(国際大会を除く)を紹介する機会自体が減っている。
・経費削減により、海外取材がしづらい。
・「大物日本人選手がいる」というような目玉がない。
・音楽や映画、ドラマと違い、紹介したところで関連ビジネスに結びつかない。
 →2013年はWBCがあるので、来春に向けては一時的に変化が生じます
・元々、スポーツ取材は手間と時間がかかるうえに、結果や天候に左右されるという難しさがある。

内野2階席まで熱気を帯びる、インチョンムナク球場
内野2階席まで熱気を帯びる、インチョンムナク球場

ここまでご覧になって、
「盛り上がっていることを伝えようと必死だなぁ」と思った方..

正解!

そうなんです。必死で伝えてみました。たまたまこの項目をご覧になっちゃった方だけでも、現在の韓国プロ野球の現状を知っていただければと、記事やコラムの形ではなく、特別項目としてサイト内に設けてみました。

じゃぁ、韓国プロ野球のレベルがどうなのか?とか、試合は面白いのか?とか、イケメン選手はいるのか?とか、チアリーダーはセクシーなのか?とか、さらに興味を持っちゃった方は、さらに情報を探してみるなり、現地で観戦するなりしてみてください。このページはあくまできっかけ作り。そこからのご判断はご自身で行ってくださーい!

  「韓国の野球場ってガラガラなんでしょ?」 
 →いえいえ、韓国では今、プロ野球が大盛り上がりなんです! 



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室井 昌也

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室井 昌也
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2014-11-18




前回、オリックス・イ デホ選手の取材の旨を記しましたが、
20日も神宮球場でのオリックス対ヤクルト戦におじゃまし、
イ デホ選手の2夜連続の一発を見ることができました。

この数日のイ デホ選手の様子や口にしたことなどについては、
スポーツ朝鮮での毎週のコラムに記しています。

イ デホ選手と雑談する中で、
「最近も(観戦)ツアーやってますか?」と聞かれました。
韓国ロッテ在籍時、グラウンドでツアーご参加者と
記念撮影&サインをしてくれたことを、覚えていてくれたんですね。
ちょっと驚きました。

その観戦ツアー、今年2回目の夏の回が、
現在、ご参加者募集中です。既にお申し込みのみなさんありがとうございます。
日程は7月27日(金)~29日(日)または30日(月)です。
↓ツアー詳細↓
韓国プロ野球観戦ツアー2012夏

インチョンとチャムシルでの観戦で、ホテルは人気の繁華街・ミョンドン(明洞)なので、
フリータイムには観光やショッピングも楽しめます。

以前、記しましたが、連日多くの観客が集まっている韓国プロ野球。
→「韓国の野球場ってガラガラなんでしょ?
  →いえいえ、韓国では今、プロ野球が大盛り上がりなんです!
  ~日本では伝えられていない、韓国プロ野球の現状について~

特に週末は満員というケースも少なくありません。
ということで、安心してスカイボックスやテーブル席などが確保できる観戦ツアーで、
人気最高潮の韓国プロ野球をぜひ生体験してください。

そしてグラウンドでの記念撮影や、球界関係者との親睦会など、
個人旅行では味わえない、ツアーならではの楽しさいっぱいです。

3泊4日コースなら、ネクセンの本拠地・モクトンでの観戦もできます。

さてさて、そのネクセンです。
2008年の球団創設以来(当時はウリヒーローズ)、7位→6位→7位→8位と、
下位に位置してきたネクセンですが、23日のLG戦に勝利し、
球団創設以来初の8連勝。SKと入れ替わり単独首位に立ちました。

対ロッテ3連勝、対サムソン3連勝、そしてLG戦に連勝し、8連勝となったネクセン。
その原動力はホームラン単独トップの13本を放っているカン ジョンホ選手(5番打者)と、
カンジョンホ選手
カン ジョンホ選手

23日に9号アーチを放ったパク ピョンホ選手(4番打者)に代表される長打力。
パクピョンホ選手とホドファン捕手
パク ピョンホ選手(写真左)とホ ドファン捕手

この2人の前に、今季、LGからネクセンに戻った、イ テククン選手が入り、
後ろにはケガから復帰のユ ハンジュン選手が控える、
近年では稀な、右打者4人並びのラインナップが実力を発揮しています。

チーム打率は.261で4位なのですが(投高打低の日本と比べたら充分高い)、
得点圏打率はリーグでダントツトップの.310。
チーム本塁打数も38本で、SKと1位を争い、
好機で長打力を生かして得点に結びつけています。

投手陣ではナイト投手(元ダイエー、日本ハム)、ベン・ヘケン投手の両外国人投手が、
先発として安定し、その他の各先発投手も長いイニングを持ちこたえ、
細かな継投に頼らない投手起用となっています。
ナイト投手
ブランドン・ナイト投手(写真はいずれも4月撮影)

そのためホールド数はリーグで最も少ない6です。
チーム防御率はリーグ3位の3.85となっています。

まだ30数試合で順位をあれこれ言う時期ではありませんが、
これまで厳しい戦いが続いていた、ネクセンの勢いある戦いを見ると、
急降下することなく、ポストシーズン争いにも絡んで欲しいと思っちゃいます。
まぁ、特にネクセンだけ、ということではなく、
どのチームも僅差で争って欲しい!って思っているんですけどね。

また、脅威の打率.445で首位打者を独走している、
ハンファ・キム テギュン選手(元千葉ロッテ)については、
日刊スポーツさんのモバイルサイトに記しました。

「ブログ見てます!」とおっしゃって下さる方々、
それはそれでもちろん、嬉しいのですが、
日本語、韓国語と各所でコラムなんぞも書いてますので、
もしご興味ありましたら、それらもどうぞご覧くださ~い。




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室井 昌也

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室井 昌也
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まずは雑誌の紹介です。
19日に発売になった、
ベースボールマガジン7月号
[特集]打者の勲章 2000本安打研究 内の、
「韓国球界が生んだ2人の2000本安打達成者」の文章と、
写真提供を当方担当しています。
もしよろしければご覧ください。

ベーマガ1207
しかし、この表紙、カッコいいですね~。

この当時の記念撮影風の写真って、
どうしてカッコいいんでしょう?特にパ・リーグ。

両選手の顔つきはもちろん、
ユニフォームのフライヤーズの字体、左袖の東映マーク、
ヘルメットに描かれた、たけのこの切り口(ではない)。
ベーマガ7月号

背景のスタンド、照明塔など実に画になりますよね。
耳当てなしヘルメットもグッときちゃいますね。
(当方の「ミスター耳当てなしヘルメット」は石毛宏典さんですねっ)

世代的に東映フライヤーズ時代は全く知りませんが、
イカした写真だと感じます。
巻頭インタビューが張本勲さんで、大杉勝男さんも2000本安打達成者
ということでこの写真なのかと思いますが、このチョイスはすごいですね~。

さてさて、表題の件。
交流戦に入り、イ デホ選手の所属するオリックスが、
巨人、ヤクルトのビジターゲームで東京に来ているので、
連日取材におじゃましています。

スポーツ朝鮮の記事(コラムではなく)にも書きましたが、
イ デホ選手、東京ドームでは巨人でコーチ研修中の
キム ジェヒョンさん(元SK)との対面もありました。

キム ジェヒョンさん、いつもは二軍やフューチャーズに帯同ですが、
この日は初の東京ドーム。
ウォーミングアップ前のイ デホ選手に、
「キム ジェヒョンさんいるよ」と教えると、
「誰?キム ミンジェ?」と。
なんでやねん(なぜか関西弁)とつっこみたくなりましたが、
(キム ミンジェさんは現・ハンファコーチ)
その様子を遠くで見ていたキム ジェヒョンさんが手を振り、
イ デホ選手は気づいて駆け寄って、両者の談笑となりました。

イ デホ選手が所属するオリックス。
当方、いわばイ デホ選手のことだけを取材すべくおじゃましている、
外様な人間なので、あれこれ言えるような立場ではありませんが、
連敗が続いていました。

現場では当方ですらその雰囲気の重さを感じてしまいましたが、
チームやファンの方々、担当記者のみなさんは、
非常に苦しい日々であったろうとお察しします。

19日のヤクルト戦でも、これまで同様重苦しい展開でしたが、
オリックスは1-2で迎えた、9回2死一塁。
イ デホ選手がフルカウントで、バーネット投手から、
レフトへ逆転ツーランホームラン。

4球目のボールを見送った時に、イ デホ選手はチラっと、
バックネット方向を向いたのですが、その時見えた表情に、
余裕とやってくれそうな面構えがあったので(結果論ですが)、
かなり期待したところ、飛び出した一発。

打席での姿と、ガッツポーツで二塁ベースを回り、
盛り上がるベンチで手荒い祝福を受けるイ デホ選手を見て、
久々に心臓がバクバクしてしまいました。
このバクバクはいつ以来かと思ったら、昨年の台湾でのアジアシリーズで、
サムソンがソフトバンクにあとアウト1つで優勝!となった時ぶりですね。

しかしオリックスはその裏に追いつかれて延長戦。
その後延長11回表、川端選手にタイムリー二塁打が出て、
試合はオリックスが6対3として連敗を6で止めました。

神宮球場はご存じの通り、試合後の選手たちが、
ファールグラウンドを通って球場を後にするのですが、
この日のような試合で、スタンドの方々の笑顔や声援を見聞きしながら、
選手に話を聞けると言うのは嬉しいですね。

と思いながらも、もしヤクルトのマウンドが、
バーネット投手ではなく、先週戸田で会ってきた、イム チャンヨン投手だったら、
どういう心境で見ていたかな?と思ってしまいました。
いずれにしてもしびれる場面でしたね。

この日、韓国からの取材者はいませんでしたが、
9回のイ デホ選手の打席、見せてあげたかったですね~。
でも韓国は毎週日曜日が新聞休刊日なので、土曜日に活躍しても、
ネット専業メディアか放送媒体でしか取り上げられないのですが。。。

さて、前回記した通り、現在、韓国プロ野球は非常に盛り上がっていますが、
 →【特別項目】「韓国の野球場ってガラガラなんでしょ?」
  →いえいえ、韓国では今、プロ野球が大盛り上がりなんです!
  ~日本では伝えられていない、韓国プロ野球の現状について~
低迷続きだった、ネクセンが5連勝で2位と、
こちらもとても面白くなっています。

野球、面白いですね~。
改めて思った1日でした。


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最近ですが、ヤクルト戸田球場でイム チャンヨン投手を取材するなど
しました。詳しくはスポーツ朝鮮の毎週のコラムに記しましたが、
今まで見たことがないような彼の一面や、韓国プロ野球やメジャーの話など、
かなりじっくりお話ができました。とてもいい時間でした~。

交流戦が始まり、イ デホ選手との対決を見たいところですが、
なかなか一軍昇格の機会は訪れなそうですね。

さて表題の件。
以前からやろうと思いながら、手間を考え避けていたのですが、
今回形にしました。サイト内の特別項目です。

韓国の野球場ってガラガラなんでしょ?
 →いえいえ、韓国では今、プロ野球が大盛り上がりなんです!
 ~日本では伝えられていない、韓国プロ野球の現状について~  2012.5.15

まぁ、もしよろしければご覧ください。
上記のタイトルの内容を数値などとともにまとめています。
あなたの近くにも「知り合いのキムさん(仮名)」はいませんかぁ??

以上、そんなこんなでした。


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当方が編著者と取材、写真を務め、2004年から毎年発行している、
韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑2012」が地域によって時期の差がありますが、
書店さんに並び始めました。

東京・新宿の紀伊國屋書店新宿本店さんやブックファースト新宿店さんなどで、
ドサっと平積みしていただいている様子を目にし、
みなさんにお手にしてもらえたらと(「買ってください」なんてことは言いません)、
思っている次第です。

ちなみにGW中に先行発売した、オークスブックセンター・東京ドーム店(旧山下書店)さんでは、
用意した50冊が1週間で売り切れてしまったそうで、とてもありがたい限りです。

さて、表題の件。
左肩痛と体力的な問題で調整が続いていた、SK・キム グァンヒョン投手が、
9日に行われた二軍戦で今年初の実戦登板のマウンドに上がりました。
内容は2回を投げ、球数38、4安打2失点、4奪三振だったそうです。

キムグァンヒョン調整
2月のキャンプでも別メニュー調整だった、キム グァンヒョン投手

今後もあせらず二軍での調整が続き、復帰まではまだしばらくかかる見込みです。

キム グァンヒョン投手は韓国を代表する左腕であると同時に、
実力だけではなく、大一番に力を発揮する、エースの風格を持つ投手だと、
多くの人が思うところでしょう。
じっくり調整を重ねて、マウンドで躍動する日を楽しみに待ちたいですね。

また、先日記しました、イ スンヨプ選手(サムソン)の日韓通算2000本安打。
8日のロッテ戦、第3打席にこの日の2安打目を放ち、見事達成しました。
ちなみに映像を確認したところ、特に花束贈呈などはなく、
イ スンヨプ選手も特に笑顔を浮かべたり、手を挙げて応えるなどの儀式も
ありませんでした。まぁ、表彰の対象になる記録ではないのですが、
日本の感覚からすると、大記録おめでとう!と拍手を送りたくなります。

ちなみに、国内初の2000本安打を達成した、
ヤン ジュンヒョク選手の時は、花束贈呈はありましたが、
日本にあるような「2000」と書かれたボードを持つというようなことはなく、
あくまで「史上初」を祝うムードで、
チョン ジュンホ選手が史上2人目の2000本安打を達成した時は、
手を挙げて声援に応えるくらいで、特にセレモニー的なものはなかったように思います。

前回も記しましたが、韓国の場合、区切りの数字にはあまり重きを置かず、
「アジア新」とか「史上初」などを、ものすごく賞賛するというケースが多いようですね。

韓国に興味を持つと、日本との微妙な違いを見つけることが、
楽しみになる方も少なくないと思います。

野球の世界では、日本は区切りを重視し、韓国はそうでもないというもの、
そんな違いのひとつかもしれませんが、日常生活に目を向けると、
韓国は結構、区切りを重視しているなぁ、なんて思います。
例えば、子供が生まれて100日とか、恋人同士が付き合い初めて100日とかで、
お祝いしたりしますからね~。
これらは良し悪しではなく、所変われば品変わる、面白い部分ですね。


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多くの方が連休だった先週、有意義に過ごされましたでしょうか?
「韓国で観戦した。楽しかった!」なんて声も聞こえてきて嬉しい限りです。

ゴールデンウイーク期間中、韓国に訪れたたくさんの観光客の方々が、
空港搭乗口前のテレビなどで、観客がぎっしり埋まるスタジアムの映像を見て、
「韓国って野球人気すごいの?」なんて気がついてくれたらなぁと、
毎年、この時期になると思います。

当方のゴールデンウイークは、
京セラドーム大阪でのオリックス・イ デホ選手の取材や、
通常連載のコラムに加え、イレギュラーな原稿の書き書き、
あとはまぁ、人生初のCTスキャンを撮って、
翌々日にはこちらも初の、MRIに入るという急な事態がありましたが、
MRI写真
結果はなんともなかったので、ひと安心というところです。

連休中、京セラドーム大阪のBsショップ他で先行発売した
韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑2012」を
お求めくださったみなさん、ありがとうございます。
当方もお手に取って立ち読みしてる方々を、後ろからちら見しました。
そして、中高生が不思議な様子で、各球団の選手名鑑を見ている背中に、
「ようこそ、韓国プロ野球の世界へ!」と心の中でつぶやかせてもらいました。

彼らにとって1600円は高額なはず。買わなくてもオッケーです。
多感な時期の偶然の出会いが、今後の彼の人生の中で、
ちょっとでも引っかかってくれたら嬉しいです。

当方にもありましたねぇ。
中学生3年の時に、祖父母が暮らす地方都市の書店で、
たまたま見つけた月刊誌「ラジオパラダイス」との出会い。
AMラジオに特化したその雑誌の魅力にハマり、その後、定期購読。
そのバックナンバーの数々は、今も押入れの奥の段ボールの中にあります。

話しが逸れましたが、5月8日から全国の書店さんでも、
今年で9年目となる、韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑2012が店頭に並びます。
韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑2012

地域によっては時期に差があったり、
小さな書店さんにはその姿がないこともありますが、
もし見かけましたら、どうぞお手に取ってみてください。
無理して買わなくても結構ですので、
書店さんに迷惑がかからない範囲で、
「ふーん」とでも思ってみていただけたら嬉しいです。

さて表題の件。ってここまで長ーい。
最近の日本プロ野球は2000本安打フィーバーに沸いていますが、
韓国でもリーチがかかっている選手がいます。

スポーツ朝鮮のコラムに詳しく書きましたが、
イ スンヨプ選手(サムソン)があと2本で日韓通算2000本安打です。
イスンヨプ
(先月撮影)

イ スンヨプ選手は1995年から2003年まで、韓国で1286安打を放ち、
04年から千葉ロッテ、巨人、オリックスでの8年間で686安打を残しました。
そして、2000本まであと28本と迫った迎えた今季、ここまで26安打を記録しています。

韓国の国内リーグで2000本安打を達成しているのは、
ヤン ジュンヒョクさん(元・サムソン)とチョン ジュンホ現・NCコーチの2人のみ。
(こちらについては、後日発売の日本の野球誌に書きました)

日韓通算2000本となると、3月末に引退を発表した、
イ ジョンボムさん(元・キア)が2010年7月に達成。
イ スンヨプ選手が到達すると史上2人目になります。

さらにLG・イ ビョンギュ選手も、韓国と中日でのヒットを合算すると、
現在1975安打で、日韓通算2000本まであと25本に迫っています。

個人的な実感として、日本は区切りの数字に非常に関心が高く、
韓国はそれにあまり重きを置かず、史上初や新記録といったものを、
高く賞賛するように思います。
ということで韓国では、日韓通算2000本という記録に、
あまり魅かれていないようですが、
当方としては「すごいなぁ」と、関心しきりです。

日本ではこれまでに40人の2000本安打達成者がいますが、
ファンそれぞれ思い入れのある選手がいるでしょうね。
当方は山崎裕之選手(元ロッテ-西武)ですね~。
初めてこの記録のカウントダウンを意識して見守ったことと、
母親が山崎さんの大ファンだったことが大きいです。

ホークスファンの方々は小久保選手のあと10本に、
ドキドキしているんでしょうね。「観に行く日に決めるか?」とか。
いいなぁ、そういう野球の楽しみ、うらやましいです。



2017-5


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室井 昌也

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2016-12





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室井 昌也
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