また、デザインフェスタに行ってきました。
前回のデザフェスで買ったものはこちら。
そのさらに前のデザフェスで買ったものはこちらに。

デザフェスのたびにこういうのを仕入れています。今回は、こんなものを買いました。
オクラのヘアピン、オクラのヘアゴム、ピーナツのヘアピン、ピーナツのイヤリング、アスパラベーコンのブローチ、目玉焼きのイヤリング、柿ピーのブレスレット、ビスケットのイヤリング二種類、ちくわのイヤリング。
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工具のイヤリング、美容師セットのイヤリング、スチームパンクのヘアピン、キノコと本のネックレス、キノコと本のイヤリング、やかんのイヤリング、色鉛筆のヘアピン。
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シールいろいろ、麻雀のジャポニカ的なミニノート、コートの形のキーカバー。
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特にお気にいりなのは、柿ピーのブレスレット! すごく、柿ピーです。
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そして、目玉焼きのイヤリングと、アスパラベーコンのブローチ。目玉焼きのイヤリング、焼き加減が最高です。求めていた目玉焼きがここにありました。ほんのり焦げているのがかわいい。実際に食べるときは半熟が好きです。
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そしてそして、やかんのイヤリング! やかんですよ、やかん! 耳にやかんをつけます。かわいすぎる。
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デザフェスに行くたびにイヤリングを大量に買い込んでしまうので、耳が足りません。耳100個くらいほしい。

買うか最後まで迷ったけど、この店も素敵でした。キーボードのアクセサリーとか、薬袋のトートバッグなどがありました。
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 誰かを誘うのが苦手だ。飲みに行こう、の一言すらとんでもなくハードルが高い。誘ってもいいものか何時間も悩んだ挙げ句、結局誘わないことのほうが多い。まず、人を誘うには「誘いたい気持ち」と「誘われて嬉しい気持ち」が相思相愛でなければならない。この時点でもう難しすぎる。相思相愛がどれだけ難しいことかは、この20年、aikoが散々歌ってきた。aikoは20年間も「あなたの指先に触れられないあたし」を詞とメロディーに乗せ、支持されてきたのだ。私が「あなたをうまく誘えないあたし」であっても何らおかしくない。

 まず、誘ってもいいのかと悩み、どこかへ行こうと誘ったら誘ったで「ここに行きたい」と本当に思ってくれているのかと悩み、行ったら行ったで楽しいと思ってくれているのかと悩み、と最初から最後まで悩み続けることになる。そういう理由で、人を誘わずに一人でいたいと思ってしまうのだが、どうもここ数年流行っている「レンタルフレンド」というサービスが、こういった悩みを持つ人に向けて展開しているビジネスだと知った。お金を払って「友達をレンタル」することで、レンタルしている時間だけは、気持ちの良い友達として接してくれるのだという。友達がいなくて悩んでいる人や、行きたい店に一緒に行ってくれる人がいない、などが主なユーザー。レンタル主のことを決して否定せず、仲良く盛り上げるようにマニュアルで決められているため、気疲れしない話し相手としてリピーターも多いらしい。

 そこで、レンタルフレンドサービスを利用してみることにした。日時と場所を指定し、来てほしい人の見た目やタイプなどに要望があれば予約の時点で相談すると、希望に最も近い登録スタッフを派遣してもらえる。4月某日、待ち合わせ場所に「ハルカ」と名乗るレンタルフレンドがやってきた。
▽レンタルフレンドのハルカさん
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 20歳のハルカさんは最近大学に入学したばかり。入学早々、なぜレンタルフレンドなどという妙なバイトをしているのだろう。

 今回、私はレンタルフレンドに、「飲み屋で私が喋らなくても勝手に会話を盛り上げてくれる人」という要望を出していた。「相席屋」に行こうと思っていたのだ。「相席屋」とは、女性同士、男性同士でやってきたお客さんが、同じテーブルに案内されるシステムのお店。3年前にオープンして以来、全国各地の店舗で婚活や友達作りのために利用されている。1名での入店はできないこと、人見知りなこと、一緒に行く友達もいないこと、あらゆる条件が重なって一度も行ったことがなかったのだ。レンタルフレンドが場を盛り上げてくれるならば、こんなラクなことはない。
▽相席屋
_var_mobile_Media_DCIM_106APPLE_IMG_6382.JPG 店に入ると、4名がけのテーブルに案内された。ここへ男性2名客がやってくるらしい。しばらくすると、白いタンクトップを着たガタイのいい2人組がやってきた。2人とも眉毛がじょりじょりと剃られていてほとんどない。ジムで筋トレをしてからこの店に来たと言っている。筋トレで健康アピールをしたって無駄だ。私は眉毛がない人は信用しないと決めているのだ。眉毛の濃さと誠実さは比例すると本気で思っている。手入れされていないありのままの眉毛を見ると、ああ、この人は普通に授業を受けて、普通に受験をして、普通に働いているのだな、と安心する。眉毛にかまけている暇がなかったくらい、日々真面目に生きてきたのだな、と。
▽お客さんの顔は写せないため、手元のみ
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 眉毛のないタンクトップ2人は、トレーニングの話ついでに、筋肉自慢を始めた。これはいわゆる、「筋肉すごーい!」と言わなければならない流れである。たくましい筋肉にそっと触れられたら上級者。この人はたぶん普段から、筋肉を見せた際にタッチされるかどうかでいけるいけないを判断しているに違いない。右手でマッスルポーズを作り、力こぶをボコッと出すタンクトップ男。レンタルフレンドのハルカさんは、きちんと「すごーい」とおだてている。さすがに力こぶは触っていなかった。タンク男は内心さぞ残念だったことだろう。
▽筋肉をおだてるレンタルフレンドのハルカさん
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▽眉毛はないけど筋肉はあるタンクトップ男たち
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 筋肉に対する私の「すごーい」が棒読みだったからなのか、彼らはテーブルを立つ直前、ハルカさんのみに連絡先を聞いていた。やっぱり、眉毛のない人にろくな奴はいない。
▽やっぱり眉毛理論は正しいのだ
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 眉毛がないというだけで早々に心を閉ざした私に対し、ハルカさんは完璧なレンタルフレンドぶりであった。私が下を向いてもそもそとご飯を食べたり、この記事のための写真を撮ったりしている間に、ハルカさんはひたすら喋り続けていた。「最近カメラを買ったみたいで、どこでも撮ってて~」、「今日も私が被写体をやってたんですよ~」などとさらりと場を繋いでくれるのだ。確かに私のカメラは最近買い替えたものだし、ついさっき、店に来る前にハルカさんの写真を撮ったので「被写体」というのもあながち間違ってはいない。

 もし、ハルカさんが本物の友達だったら、場を繋ぐことに負担をかけすぎていて申し訳なく思っただろう。けれど、もともとそういうオーダーでレンタルしている分、気負いがなくなる。それを「フレンド」と呼んでいいのかどうかは微妙なところだが、レンタルフレンドに一定数の需要があることはよくわかった。

 連絡先も知らなければ、そもそも本当に「20歳のハルカ」さんだったのかすら、正直わからない。けれど、一緒にいた時間は確かに「友達」だった。店を出て、私は駅の北側へ、ハルカさんは南側へと進む。もう二度と会うこともないであろう「ハルカさん」の背中を見送ったのだった。


■今回フレンドをレンタルした会社
ファミリーロマンス
※レンタルフレンドのほかにも、父、母、夫、妻、兄弟、子ども、恋人のレンタルもできる。

■お知らせ
こんな感じの一人遊びを一冊にまとめた書籍『「ぼっち」の歩き方』が発売中です!「一人プラネタリウム」から「一人豆まき」までの連載記事を大幅に加筆修正し、「一人スイカ割り」、「一人流しそうめん」、「一人ラブホテル」などの書き下ろしも収録しています。

「ぼっち」というテーマでエッセイを書いたりメディアに出たりしていると、必ず「ビジネスぼっち」と言う人がいる。「本当のぼっちではない」と。もう何十回も言われている。目につく範囲外ではたぶん何百回も。鬼の首を取ったように言われる。
だから何なんだろう?
そもそも「本当のぼっち」って何?
といつも思う。
この現象を分解して考えていくと、まず、「ぼっち」という言葉の定義が広すぎて、人によって捉える範囲が異なるのが大きな原因だ。
そして、あくまでも「ぼっち」というのが、自分及び自分の周囲を基準とした相対評価であることにも起因するだろう。
自分は「ブス」なのかどうか問題、にも近いかもしれない。
Aさんが、「自分はブスだから」と言う。どこかの誰か(これをBさんとする)に「あなたよりもブスな人はたくさんいる」と言われる。Aさんにとっては、周囲と比べて自分が優れた容姿ではない、と思ってきたのは事実。けれど同時に、Bさんにとって、「Aさんは自分よりもかわいい」と思うのなら、それもまた事実なのだろう。これはどちらが正しくて、どちらが間違っているとかではなく、どちらも正しい。「ブス」でも「ぼっち」でも、数値化できないものは、どこまでいっても結局は主観だ。どんなに自分が最底辺だと思っていても、世界中にこれだけ人がいて、最底辺であると証明することは誰にもできない。

わたしは、単なる事実として、自分は人よりコミュニケーションが下手だな、と思ってきた。世界全体でのランキングとか、ぼっちレベルを競う、とかそういう話ではなく、コミュニケーションが下手だ、と思って壁にぶつかることが多かった、ただそれだけだ。わたしの主観だ。これはわたしの主観でしかないから、誰にも否定できない。
というか、思ってもないことで、嘘っぱちの「ビジネス」でここまで書いていたら逆にすごい。そういう才能ほしい。
「ビジネスぼっちだろう」と言う人は、おそらくは「お前はたいしたことない! 自分のほうがぼっちだから!」と言いたいから、そう言ってくるのだと思う。それも否定しない。その人の中の主観では、そうなんだと思う。ランキングなんて誰にもつけられない。

「本当のぼっち」って何? 誰かが決めている基準というものがあるのだろうか? その基準を満たしていれば、文句無しのぼっちです、とそういう話なのだろうか?
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写真は一人フルコースに行って、料理が来るのをワクワク待っているワンシーンです

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