月別アーカイブ / 2014年07月

この本は最新のアジア諸国、特にASEANにおける経済やビジネスの現状について書かれています。世界どの国も変化が早く、特に政権や周りの国との関係などによって急激に変わる可能性があるので古い本はほとんど参考になりません。この本は2014年3月に出たばかりなので日本語で書かれたアジアの本としては最新情報が書かれていると思います。アジアでビジネスを考えている方にお薦めの本です。
ネクスト・アジア 成長フロンティアは常に動く
nextasia

この本は前回の「21世紀の歴史」で紹介したジャック・アタリさんの最新刊です。今回は特に今後のリスクについて資本主義の危機やエネルギー問題、高齢化、環境問題、医療と教育、国家間の紛争などについて挙げて、それを個人、企業、そして国、更に人類としてどう乗り切っていくかが書かれています。

もの凄く壮大なテーマでしたが、様々な課題はうなずける部分も多く、後はそれをどう乗り越えるのかというところですが、彼は7つの原則として自己の尊重や緊張感、共感力、レジリエンス(復元力、耐久力)、独創性、ユビキタス(順応力)、革命的な思考力を挙げています。日本は国としては自己の尊重が強いそうですが、レジリエンスや緊張感、共感力が弱いのだとか。共感出来ない部分もありますが世界の課題が整理されていて、また日本を外から見てどう見えるのか参考になります。

グローバル経済や経営に興味がある方にお薦めの本です。
危機とサバイバル――21世紀を生き抜くための〈7つの原則〉
kikitosurvival

この本は資本主義の終焉が近づいていることを様々な状況から語っているとても刺激的な本です。その根拠は先進国の利子率が2%を切っているということで、この利子率では資本側が得るものはゼロとのこと。歴史的に国の産業が飽和すると海外取引によってグローバル化を進めたり、最近のアメリカのように金融やITなど製造ではなくテクノロジーで更なる成長を目指していますがそろそろこれも限界で新しい資本主義に変わる何かが必要と説いています。

確かに中国の成長により人件費が上がり製造拠点としての競争力が下がる中で中間層増大の内需拡大に移りつつありますが、結果的にBRICS、ASEAN、またその次はアフリカと続くとその先に何があるのかという部分で今の貧富の差が広がるという事以外に見えていない事も事実です。今後の社会の在り方はどうあるべきか考えさせられる本です。

未来の世界経済に興味がある方にお薦めの本です。
資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)  

shihonshugi 

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