月別アーカイブ / 2013年07月

この週末の連休でプロフェッショナル・コネクター として有名な勝屋さん主催のツアーに参加してきました。場所は岡山県の県境にある西粟倉村。ここで驚くべき地方再生のプロジェクトが動いているということで、元々高齢化や過疎化が進む中で地方再生について興味があったので訪問してきました。

この西粟倉村では竹本吉輝さん率いる株式会社トビムシが共有の森ファンドというファンドでお金を集め、西粟倉村に牧さんという方を代表に株式会社西粟倉・森の学校という会社を作り様々なインキュベーションの環境を作ってアントレプレナーを集い運営をしています。まったく村からお金が出ずにこれらをまわしているという凄い人達です。

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まずは現地について牧さんから何故このようなことをやっているのか説明いただきました。日本は島国のため雨が多く元々森に恵まれた国です。なんと国土の67%が森でドイツを超えて森林率が世界一だとか。産業革命後世界では国が進化するためには鉄が必要でこの鉄を製鉄するために木炭が必要だったそうです。そのため日本でも森にたくさんの木を植えてこの木炭を製造したのですが元々日本は森が多かったため木炭の製造がうまく進み近代化が進んだのだそうです。世界を広く見渡すと近代化が進んだ国は結果的にドイツなどのように森が多くある国が多かったそうです。物作りの面でも工具などで鉄を使うのでこのようなことになったのでしょう。

しかし現代になって林業が自由化され国際競争にさらされると 日本の木の値段が高くなり売れなくなってそのことで森の木の手入れが行われなくなり森が荒れているのだそうです。自然林はそもそも多様な木や草があってそれぞれが競争しながら安定化しているのだそうですが、人が植えた木々は同じようなものが大量に生えていてそれらが同時に成長すると太陽の光が当たらず、結果的に木も元気が無くなるし、また地面に草やコケが生えないために洪水や雪崩も起こりやすく 荒れた森になってしまうのだとか。

これをやるにはお金がかかるということで、前村長の道上さんの声がけの下トビムシの皆さんが協力して今回のような地域再生のプロジェクトが動き始めたのだそうです。森が出来るには100年かかるそうで百年の森林構想ということで想いのある人たちが全国から集まってきました。

実際現地に行ってみるとこの木を使った家具や雑貨の方々の工房やお酒を販売する事業をする方など様々な若い起業家やアーティストが集まっていました。山奥の過疎化が進んだ田舎とは思えないようなもの凄い熱気でした。

説明が終わって森に登ると地面にコケが生えてまた空が見える素敵な森でした。夜には多くのヒメボタルや源氏ボタルが集まってとても綺麗でしたがこれも森が綺麗な証拠なのだとか。 
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森を見てから温泉に入って、その後は夜は寺に泊まり、元村長の道上さんや社長の竹本さん、牧さん、そしてスタッフやアントレプレナーの皆さんと手作りの食事を楽しみながら語り合いました。どの人達もお金儲けをするためということではなく、森の中で育ち森から生まれた様々ものから豊かな恩恵を受けたので何か返したい!また森への想いがある人達のために自分も何かやりたい!そのためにこのプロジェクトを成功させたい!という強い想いがある方が多かったです。家具職人で工房を開いている大島さんという凄い職人さんからお話を聞いたのですが今家具は北欧と日本が強いそうですが北欧家具も実は日本で作っているケースも多いとか。そんな中家具にするのが難しいというヒノキの家具を作って世界で勝負していて今後の成長本当に楽しみです。
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また数年経ったら訪問したいですね。勝屋さんそしてスタッフの皆さんありがとうございました! 

株式会社とびむし
http://www.tobimushi.jp/ 
森の学校のショッピングサイト
http://nishihour.jp/index.html 

この本は世間一般で当たり前だと言われる経営の常識にあえて向き合い様々な事例を元に常識が現実と異なる場合があるということを説明してくれています。例えば新聞というのは一般的なサイズよりも小さくしたほうがコストが下がり効率的だそうですが、現在のサイズが業界の常識でこれを変更すると売上が下がるいう考えがありました。しかしイギリスのインディペンデント紙がサイズを小さく変更したところコストも下がり且つ売上が上がったのだそうです。このように今までの常識と呼ばれたものが実は根拠がないという場合が多々あるように思います。

意思決定において数字で見えるものについてはそれを参考に判断すべき時もあると思いますが、人は必ずしもロジックで動くわけではないというところを理解した上で判断することが大事だと書かれています。まさにその通りでもちろんロジックも大事ですが、新しい課題と向き合った時はそのロジックをベースとした上で最後は勘で意思決定が行わることが多いのではないでしょうか。例えば新製品を出す時にアンケート調査をした場合かえって新しいものが拒絶されてしまう場合もあり、一方大当たりした新製品が担当者の感覚から生まれることが多いことなどからもこのことを説明出来ると思います。

戦略についても進むべき方向は分かっていてもその途中は霧の中を走っているようなもので一瞬見えた景色やその時の競合の動きなどで変化せざるを得ない場合も多く、結果的に偶然の産物から成功するという場合も多いと書かれています。イノベーションを起こした会社と起こしていない会社を比べた時にイノベーションを起こした会社の寿命の方が短いという残念なデータもあるようで成功というのは必ずしも戦略が優れているから出来るということではないとのこと。しかしまったく運の要素だけで成功出来るわけではなく、成功のための準備が出来ている会社が結果的に成功する場合が多いのだとか。

この本に書いてあることが全て正しいと言い切ることは出来ませんが常識を疑う事で新しい経営に対する見方考え方が生まれると思います。経営者や起業家の方にお薦めの本です。 
ヤバい経済学 [増補改訂版]

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週末WBSの特別番組に出演し、ITはニッポン再生の切り札となるのかという切り口で様々な議論をしてきました。ゲストは私のほか坂根正弘(コマツ相談役)、南場智子(DeNAファウンダー)、松尾豊(東京大学准教授)、井口尊仁(テレパシー社長)という豪華メンバーでした。朝まで生テレビ風で緊張しました。
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前半は坂根さんがコマツで実現したコムトラックスというシステムの紹介でした。コマツの車両にGPSをつけネットワーク化することで稼動位置や稼動状況、コンディションがわかりユーザーのサポートがしやすくなるという直接的なメリットの他、泥棒に盗まれなくなったとかその国の経済状況までがわかるようになったという間接的なメリットも出たのだそうです。昔コンビニがPOSを導入した時に様々なデータが取れるようになりビジネスモデルが変わりましたがそれと同じような大きなインパクトがあったのだそうです。のちほど坂根さんから「言葉力が人を動かす―結果を出すリーダーの見方・考え方・話し方 」という組織改革の本もいただきじっくり勉強させていただきました。

そして後半は井口さん登場でgoogle glassを超えようというテレパシーの紹介でした。いつもの井口さん節で多少いじられながらもエネルギッシュにテレパシーのビジョンや魅力を語っていました。いつも元気で力をもらいます。そしてその後はどうしたら井口さんのような人材が育つのかという教育の話になりました。このあたりの話は以前新経連でもよく議論されたのですがまずダイバーシティのある環境を作ることが大事とお話させていただきました。日本は出る杭は打たれると言われるように大企業では特に空気を読みながら発言する企業文化の会社が多くなかなか新しい提案をしても社長に上がる前につぶされるか角が取れてしまうように思いますというような話をしたのですが。井口さんの実家のご両親はそれぞれ銀行員と学校の先生だそうですがそのように堅い?家で育っても井口さんのような人が育つということはもしかして先天的な部分もあるのかもしれません。人材教育については南場さんから人材は必ず育つ、1000本ノックが大事だとお話されていました。南場さんの最近の本「 不格好経営―チームDeNAの挑戦」を読ませていただきましたが高い目標を掲げ徹底的に議論し決定するというプロセスの中で新しい人材を育てている確信があるのでしょうね。
wbs















様々な個性が議論し共感もしつつ時にはぶつかるという時間でしたが本当に有意義で考えさせられる機会をいただいた番組でした。 

WBSの番組HPはこちら。テレビ東京ビジネスオンデマンドで番組観られるそうです。
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/ 

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