ずいぶんまた時間が空いてしまいました。忙しくしているのですがあまりブログに書けないことが多く時間が経ってしまいました。

さて今回ヴァージングループの創業者リチャード・ブランソンの本を読みました。以前私がまだ30代の頃経営者になる前にも前著ヴァージン―僕は世界を変えていく」を読みました。その頃彼のやり方が破天荒でいかにもベンチャー企業らしいととても刺激的に感じたのを覚えています。しかし時間が経ち今回経営者という立場で改めてこの本を読んで色々と気付かされるところがあったのでブログで紹介することにしました。

まず1つ彼が凄いのはグループの多角化に成功している点です。当時の経営論では企業は多角化を行うことで事業ポートフォリオを拡大しリスクマネジメントすべきと言われていました。そして大企業がこぞって新規事業部門を作ったりM&Aを行ったりして事業を拡大しましたがそのほとんどが失敗したように思います。そして最近の経営論ではむしろ多角化するよりは強みに集中すべきと 言われているようです。でも彼は事業の多角化に成功しました。もちろんその中には失敗したものもあるでしょう。ただレコードショップに始まりレコードレーベルを持ち、航空から銀行、鉄道などまったく自社の強みでない領域でも成功したのは軌跡とも呼べるのではないでしょうか。

ヴァージングループの成功のポイントの1つ目はやはりヴァージンらしさというものにこだわった点だと思います。 彼らのブランドは古いイメージの大企業が市場を占有していてそのために消費者にとって価値がある提案が出来ていないという市場に救世主のように参入しユーザー第一の価値のある提案をするというチャレンジャーのブランドです。そして実際にそのことでファンを集め市場シェアをとって成功しています。もちろんコーラ市場のように失敗した事例もありますが、ここにこだわって事業を見極めている点が最も大きな成功要因だと思います。

2つ目の成功のポイントは徹底的に消費者目線であるということだと思います。会社が儲かるとか時価総額を上げるというより、消費者に対し徹底的に価値あるサービスや商品を提供し、そのために現場社員が積極的に働けるよう楽しい職場環境を作り且つ権限以上をしている点が素晴らしいですね。ただ楽しい環境を作るというだけでなく常にベンチャースピリットを保つよう会社を小さく分割したり、時には現場に近いところに出かけ直接サービスをチェックするなど細かいところに気を配っているところは彼の経営者としての事業に対する情熱と一方で器の大きさを感じます。

この本を経営者でない人が読むといかにも彼らしく気楽にマネジメントをしていると思われるかと思いますが、深く読み込むといかに工夫しているか、いかに努力しているかというところが見えてきます。私は実際に一緒に仕事をしたことがないのではっきりとは言えませんが、彼なりに苦労し相当なグループ企業経営のノウハウがあるように思います。一度直接会って話してみたいものですね。

特に経営者の方にお薦めの本です。 
ライク・ア・ヴァージン ビジネススクールでは教えてくれない成功哲学
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