最近経済学者の浜田宏一さんやはやぶさプロジェクトの川口 淳一郎さんの本などを読んで日本のエリート層の課題について考えさせられました。

韓国では90年代の通貨危機をきっかけとしてブロードバンドを軸に国を立て直そうとし、そのためにIT分野の教育や産業支援の仕組みを強く推進しました。またIT産業の社員に対する兵役免除なども有り、結果的に優秀な学生が多くIT企業を起業、もしくはIT企業に入社し世界でも有数のIT立国へと成長したのでした。

一方日本はどうかと考えると 頭の良い学生はやり東大を目指す人が多いように思います。また工学部よりは法学部に行き、そこから金融産業や官僚、弁護士などを目指すことが多いかと。この流れがすなわち産業を、国を作るということかと思います。

浜田さんの本に面白い事が書いてありました。法学部出身者が多い組織というのは組織を守る能力にたけていると。それは弁護士など見ればわかるように仮に間違っていると思われることでもそれを理屈をつけて自己防御する能力が高く結果的に間違った組織や間違った考えでも貫き通してしまうと。 また川口さんの本では勉強だけでは新しいものを生み出さない。 学びのプロフェッショナルになると過去の繰り返しが得意となってしまい新しいイノベーションは生まれないと。これらある意味現在の日本のエリート層の深刻な課題なのではと思いました。

別に私が東大卒でないからひがんでいるというわけではなく 日本の未来を考えた時に今この時代にはもっともっと柔軟な思考の出来る人、また過去に縛られず論理的に欠点を修正もしくは選択と集中が出来る人が求められていると思います。今ちょうど教育の有り方についても政府で検討していると聞きましたが強化する産業と結び付けた戦略的な側面も期待したいと思います。 

ちなみに皆がこれに当てはまるということはではないと思いますので悪しからず。 

今回は仕事のスピードについて書いてみたいと思います。物事はスピードとクオリティの掛け算だと思います。どんなにクオリティが良くてもスピードが遅いと足りないし、またスピードが早くてもクオリティが低ければこれもまた足りないということになります。但しこれはオーダーする側の価値基準によるところもありクオリティの期待がさほど高くなければ早くてそれなりということで満足するということも大いにあります。特に日本人はじっくりと職人のように腰をすえて仕事をする人も多く、高いクオリティになるのですが、時すでに遅し、もしくは逆にクオリティがToo Muchだったりしますね。例えば日本の最近エアコンなど海外では良く売れないと言われますが、人がいる方向に風向きを変えたり、自動で電源を切ったりと日本人からすると便利だと思う機能が海外ではその分安くして欲しいということになったりしています。

さて仕事の話に戻りますが、つまり相手が何を求めているのか知ることが大事だと思います。お客様や上司から仕事を依頼された時にはまず相手の求めるクオリティとスピードを把握することが大事です。お客様の場合には聞くことは難しく逆に競合他社との比較で考えるとわかりやすいでしょう。理想は競合よりも早く、そして良いものを出す。しかし競合は自社の商品をベンチマークしてより上のレベルを出してきますのでそのスピードを超えるアップデートが更に大事になってきます。そうなると追いつかないですよね。ただそれもお客様が求めているのかどうかという基準も一方で重要なので、逆にシンプルな方が良いという場合もあり、大胆に削る判断も重要になると思います。そこがクオリティの難しいところです。

一方上司の場合には相手に聞くのが良いでしょう。もちろん厳しい上司は両方というかも知れません。その場合はまず早いスピードで提案することです。そうすると相手が求めるレベルがわかるのでそこから求めるクオリティまで進めるということが有効かと思います。最も悪いケースは色々と悩んでしまう場合です。考えることは大事ですが、悩んでいる時間は無駄な時間になってしまいます。早くアウトプットを出す訓練をつけると良いと思います。

最後に最も難しいのはクオリティです。高いクオリティというのは多くの機能が付いている、性能が高い、デザインが良いということではなく、あくまでお客様が求めているものの一歩先もしくは半歩先を提案することだと思います。もちろん2歩、3歩先を提案できる天才もいるかと思いますがそれは例外と考えたほうが正しいと思います。それだけ最初から高いクオリティを提案するのは難しいのでまずはスピードを早くし、その上で高いクオリティを目指すことがビジネスマンとしては正しい生き方かと思います。
 

先日G1サミットでお会いした小林りんさんとランチをご一緒させていただきました。彼女について元々ソニー元社長の出井さんよりお話伺っていて一度お会いする機会があったのですが残念ながらお会い出来ず、G1サミットでようやくお会い出来ることになったのでした。

小林さんは今年秋にスタートする日本初の全寮制インターナショナルスクールの代表を務めています。 国内外から150人の高校生を集め、3~4割はアジア各国から留学生を受け入れる予定だとか。うち40人ほどは年間350万円の学費・寮費を全額免除することにしているそうですが、これは恵まれない環境の子供達にもチャンスを与えたいという強い気持ちからだそうです。

 どうして素晴らしいキャリアをお持ちの方が学校をやろうと思ったのか気になったのですが、それはご自身の全寮制のインターナショナルスクールでの経験が大きかったそうです。彼女がメキシコ人の同級生の家に遊びに行った際に貧しく6人兄弟のうち同級生だけが高校に進めたという現状を目の当たりにし、また奨学金をもらってやっと教育の機会を得た同級生も多かったこともあって自ら問題解決しようと思いユニセフでフィリピンの貧困層教育に関わった後、日本での学校作りのプロジェクトに参画したのだとか。

弊社もそうですが、様々な文化の人が集まると考え方ややり方の違いなどあって最初は衝突もありますが、やがて異なるものから学ぼうという意識が生まれ、実際にそういった中から新しいものが生まれるということがあると思います。この学校では日々イノベーションの種が生まれるのではないかとまったく関係のない私もなんだかわくわくしてきます。現在スタッフのほとんどは女性でそれも在宅勤務の方も多いのだとか。それ自体もとてもユニークで新しい会社の在り方の参考事例になるように思います。

学校の立ち上げの準備している過程でリーマンショックがあって資金集めに難航したりとか、また学校を作る上での様々な規制の壁と格闘したりとかしながらも、かえってそれで組織が強くなったと明るく語る小林さんに日本の教育の未来が見えたような気がしました。

インターナショナルスクールIZAKへのリンクはこちら
http://isak.jp/jp/

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