お店で、「お持ち帰りですか?」と聞かれて、「はい」というのはふつうだとして、先日、自分から「お持ち帰りでお願いします」と言っているおばさまがいらした。


 自分で「お持ち帰り」と言うのは変だ。


 それで思い出したのが、昔読んだ池波正太郎の本に、寿司屋さんで「あがり」とか「おあいそ」とかお客さんが言うのはおかしいと書いてあった。


 あれは寿司やさんがおきゃくさんに気づかれないような符丁として言うものだから、お客さんは普通に「お茶」や「お会計」と言えば良いと。


 お店の人とやりとりするときに、相手の口調をうつして言うというのはよくやってしまいそうな失敗だ。


 もっとも、お寿司やさんの方はお客が通ぶっているという要素も入っているのだろうけれども。


(クオリア日記)