先日、ランニングしていたら、道でシニアな夫婦(と思われるふたり)とすれちがった。


 そうしたら、おばさまが、びっくりするような大きな声で、「あなた、疲れ切っているのよ!」と言われた。


 ぼくはどきっとした。


 「疲れ切っている」のが自分のような気がしたのだ。

 そろそろ8キロ地点だったし(笑)。


 もちろん、おばさまがおじさまに言われた言葉である(笑)。

 最初は非難するような口ぶりだったように感じたけれども、そのうち、おじさまをいたわっていたのかもしれないと思えてきた。


 もうお仕事をされている年齢には見受けられなかったので、ひょっとしたら、今、ふたりで親戚づきあいをしてきて、それでおじさまは疲れきっているのかな、とも思った。


 一瞬よぎった、他人の人生。


 一つの穴から宇宙をのぞくようだ。


(クオリア日記)