走っていると、ごくまれに、「プロ」と思われる人に出会う(笑)。


 プロはプロでも、昆虫のプロである。


 そのような人は、持っている道具が違うから、すぐわかる。あと、歩き方とか、たたずまいとか。


 先日あった人は、リュックから棒を突き出して歩いていた。


 棒は、ネット、ないしはビーティングするためのものとすぐわかる。


 謎だったのは狙っている昆虫で、遠目に、ぷくんと膨れたビニル袋の中に緑色の線がいくつか見えた。


 バッタかな、と思ってけれども、わざわざバッタを狙うとも思えない。


 ひょっとしたら、ナナフシかな、と思った。


 ナナフシを飼うのが趣味の人がいてもおかしくない。


 本当は、やあ、昆虫ですか、と話しかけたかったけれども、なんとはなしにそのまま走り抜けてしまった。


(クオリア日記)