街を歩いていたら、「通行止め」という看板があって、人は通れるんだけど、車は行けなくなっていた。


 なんだろうと思ったら、電線かなにかの本格的な工事をしていて、作業台に乗った人が電柱の高いところに上げられていて、そこにいろいろな機材を持ち上げていた。


 そうしたら、その様子を、少し離れたところにいる親子連れのうち、小さな男の子がしゃがみこんで、魅せられたように眺めているので笑ってしまった。


 お母さんと、さらに小さな女の子が抱っこされていて、男の子はそこから少し離れた場所で、しゃがんで見上げて、この世にこれ以上面白いものはないというような表情をしていた。


 きっと、男の子の目には、高いところで作業しているおじさんたちの様子が、ファンタスティックなサーカスのように見えたのだろう。


 見上げる、ファンタスティックなサーカスのクオリア。


(クオリア日記)