Tadatoさん


こんにちは。
20歳の大学生(男性)です。

最近、脳と私たちの価値観の関係について考えていて、ご意見を頂きたく、質問させていただきました。

私たちの価値観は、人間の生物としてのシステムと周りの環境に基づいて、脳が作り出すものなのでしょうか。そうだとすると、実際、電気信号を送るとか、神経伝達物質の量を変えるなどして、物理的・化学的に脳に介入することも不可能でなくなっていると聞きますが、私たちの感情や欲求もかなり操作できるということになり、もはやみんなが共有できる価値観は本質的にはあってないようなものなのかとも思います。

このように、科学研究で明らかにされたことや、科学技術の発展によって、近い将来私たちの価値観が今とはまるで違うものになってしまうのではないかと、とても心配しています。私は、特に何かを成し遂げたことを他の人に認めてもらいたい、褒められたいという願望があるのですが、どうでしょうか。


ご回答。


そうですね。

Tadatoさんの書かれているように、「電気信号を送るとか、神経伝達物質の量を変えるなどして、物理的・化学的に脳に介入する」ということを仮にしたとして、それをもしうまくやることができたら、「本人」は、それが自分の意思であると感じるようになると思います。


すべては脳の自律性、自由意志という幻想の作られ方にかかわっていて、脳内部で整合性がとられていれば、外からの介入があってもかまわないのです。


侵襲的な手法をつかわなくても、もともと、脳は「通常モード」でも、お書きになっているような外部からの作用などで意思決定しています。


価値観は、全く変わったものになってしまうというよりは、きっとうまく適応して、辻褄を合わせていくのではないでしょうか。


脳にはそれくらいの自由さがあるのです。


他人から褒められることは、脳の中に埋め込まれた報酬構造のうち最も強力なものの一つです。

nounandemo
 
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