連続ツイート2400回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


津田大介さん @tsuda が芸術監督をつとめられたあいちトリエンナーレの入場者数が今年のさまざまな美術展の中で最大になり、一日あたりだとチームラボのボーダーレスも上回ったのは良かったと思う。その理由は財政もそうだけど、次の通りである。


あいちトリエンナーレをめぐる一連の騒ぎで問われたのは、現代アートに対するリテラシーだと思う。リテラシーは知識だけでなく感覚の問題でもあるので、また、作品は実際に目の前で見ないとそのクオリアやアウラは伝わってこないので、今回の展覧会の入場者数が多かったことはリテラシー醸成に寄与した


現代アートを見慣れている人ならば、ある作品が純粋な政治的プロパガンダであるということはありえないということは熟知しているはずだ。政治的な文脈がその作品のクオリアやアウラに寄与することはあるにせよ、だからと言って傑作になるわけではない。むしろ作品としての質は政治的背景とは独立だ。


問題になった「表現の不自由展」の作品が、政治的な文脈があったからすばらしい作品になるわけではないし、作品の価値はそれとは別にその前に立って実際に見なければわからない。これは現代アートのリテラシーのabcだけれども、それが共有されていないと時に議論は迷走する。


公費支出との関係をどう考えるか、政治が直接関わるのではなく、間にカウンシルなどの組織を入れるべきではないかというガバナンスの問題も、結局、そもそもアートの価値とは何かということに関するリテラシーがないと迷走することになる。その意味で、結局課題はリテラシーのレベルだと思う。


政治的プロパガンダ=作品の価値ではないことは、現代アートの会場に足を運んで、自分で作品を見たらわかることで、政治的背景が全くなくてもすばらしい作品もあるし、政治的文脈が強くても何も伝わってこない作品もある。もちろんすべては主観だ。その主観のNを増やさないとリテラシーは育まれない。


人工知能のパターン学習と同じように現代アートのリテラシーの醸成にもサンプル数のNが必要で、その意味で今回のあいちトリエンナーレの入場者数が多かったことは意義があったと思う。津田大介さん @tsuda 、関係者のみなさん、作家のみなさん、おつかれさまでした。そして、おめでとうございます。


以上、連続ツイート2400回「あいちトリエンナーレの入場者数から見た大成功と、現代アートのリテラシー」をテーマに7つのツイートをお届けしました。

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