走っていたら、スーパーで、おじさまが歳末商戦のアナウンスをしていらっしゃるのが聞こえてきた。


「はーい、どうですか、今日は縁起のいい日ですよ!」などと言っている。


「これから歳末にかけて、人気の出る鏡もち、ぜひお早めにお買いもとめください、鏡もちやおかざり!」

 

などと元気な声。


ところが、「鏡もちやおかざり!」の「おかざり」のところが、ちょっとよれてしまった、というか、ごにょごにょとなってしまった。


ぼくはラジオの収録をしているときに、同じようによれると、「あっ!」と思う。


気づかなければいいなと願っても、たいてい、鋭いディレクターが「もぎさん・・・」と言ってとりなおしをさせられる。


だから、言われる前に自分で同じフレーズを繰り返すことも多い。


そうすれば編集してもらえるからだ。


そのスーパーのおじさま、「鏡もちやおかざり!」の「おかざり!」がよれたなと思ったら、すぐに「鏡もちやおかざり!」と繰り返していた。


それが、よれたからもう一度言おうと思ったのか、それとも最初から二度くりかえす予定だったのかどうかは、走りすぎてしまったのでわからない。


(クオリア日記)