空港から主催者が手配してくださったタクシーの運転手さんは親切な方で、いろいろ最近のこととか教えてくださった。


 「爆弾低気圧」というものが来ていたらしく、「お客さん、冬靴はいてきていますか?」と聞かれて、「あっ、いや」と口ごもった。


 私には、状況に合わせて靴を変えるという発想がなく、そのまま来ている。


 それで、雪道というか凍結している道を歩くときに、歩幅を小さくしずしず歩くことをこころがけたが、面白かったのは、慣れていらっしゃる北の国の方々もやはりすべっていることだ。


 夜の街を歩いていたら、あちらこちらで、「うぁあ」とか「あらあ」とか声が聞こえた。


 二人とか三人で、支え合うようにして歩いている方々もいる。


 北の国の方々もこの道はすべるんだなあ、と思いながら、よちよちペンギンになって歩いていった。


(クオリア日記)