連続ツイート2358回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


「ガバナンス」という言葉をよく目にするけれども、それが、組織がきちんと筋を通す、みたいな意味で使われている限り、意味はあるけれどもそこには本質がない気がする。今回の東京オリンピックのマラソンの札幌開催の決定こそ、見事なガバナンスの事例であろう。


東京でオリンピックを開く準備をしてきた方々にとって、マラソンが東京以外の開催になるということはおよそ考えにくい。暑さでアスリートファーストだということはわかっていても、東京開催を前提に、時間をずらしたり舗装したりして対応をしようとするのが人情というものである。


マラソンを東京から札幌に移すという決定は、東京の組織委員会にどれほど能力があって善意に満ちていても(実際に能力があって善意に満ちていると思うが)、自分たちで決定することは組織の慣性の法則や人情でできない。だからこそ、IOCという「外部」がその決定に関わる必要があった。


ガバナンスというのは、つまりは組織がどのように動くかという力学のことであり、そのシステム構成やパラメータで、できるものはできるし、できないものはできない。だから、組織の構成員の善意やベストエフォートでは乗り越えられない壁を、組織の力学をうまく設計して乗り越えればいい。


今回のIOCによるマラソン、競歩の札幌開催の決定は、ガバナンスの見事な事例だと思う。組織の自律的な力学ではいつまで経っても変えられないことがある。オリンピックのマラソンだけでなく、いろいろな組織、社会で、ガバナンスの最適設定でうまく動かせることはたくさんあるはずだ。


以上、連続ツイート2358回「IOCによるオリンピックマラソンの札幌開催の決定は、ガバナンスの設計がうまくいった見事な事例である」をテーマに5つのツイートをお届けしました。

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