973回


sociaさん


茂木先生、いつもありがとうございます。

AI時代にむけて、確立統計を勉強しながらビジネスで実践していき、ビッグデータから価値を生み出すことのできるデータサイエンティストになろうかと考えています。

ビジネスでは常に何十もの選択の中から、最も望む成果が得られると予測できることを選択できなければ、キャッシュフローが厳しくなる現実がありますが、確立を極めれば失敗は減らせるのではないかとの思いからです。

しかし、、茂木先生は、確立統計のような学問をどう思われますか?
このような戦略は、創造的ではないでしょうか。
先生は、いつも私たちに不確実性の海に飛び込め、と教えてくれています。また、意識の解明であるクオリアは、統計なんか全く役立たない領域かと思います。

茂木先生のように、創造的に生きながら、現実的な成功をえる、そのことが私を含め多くの人々にとって難しいと実感しながらも精進の日々です。


ご回答。


確率的なアプローチは、ビッグデータに基づいて全体の傾向を見ることで、評価関数を最適化するわけですが、その現実への「あてはめ」をどのように行うかは、まさに偶有性の問題で、そこにはビッグデータはありません。


AGIのような万能知能ができるというのは現時点ではフィクションで、人工知能は常に「道具」にとどまり、その道具を現実世界でどのように使って、どう行きていくかは偶有性そのものです。たとえば自動運転や個人のレーティングシステムのように。


クオリアを始めとする意識の問題は確率的アプローチでは解けないというのがぼくの一貫した立場ですが、意識を扱わなくてもビジネスやエンジニアリングはできます。データサイエンティストの未来は輝いています。がんばってください!

nounandemo
 
脳なんでも相談室へのご相談は、https://lineblog.me/mogikenichiro/archives/1294423.html のコメント欄までお願いします。

よくある相談項目を集めて、回答した本です↓

『すベての悩みは脳がつくり出す』