昔の映画館はいい加減で、途中から入って途中から出るシステムだったと記憶する。


 (というか、そういうことをしていいというか、みんながそうしていた)


 だから、上映の途中から入って、最後まで見て、また始まって、ああ、こういう話だったのかと頭の中で編集して、それでつながると「ああ、見たみた」と出てしまうという乱暴な見方をしていた記憶がある。


 あれは芸術鑑賞としてはむちゃくちゃだったけれども、脳の編集としてはひとつのあり方だったのかな(笑)。


 二本立てだと、まず一本を途中から見て、二本めを始めから最後まで見て、また一本目になって「ああ、ここから見た」とつなげることもあった。


 気に入った映画だと、つながっても、そのまま最後まで見ることもあった。


 デジャヴ感半端なかったけど。


 あのゆるい映画館の空間がなつかしい。


(クオリア日記)