連続ツイート2306回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


英国首相となったボリス・ジョンソンさんは、かなり知性が高いものと思われる。そのジョンソンさんが、最初はEUに協和的だったのが、Brexitの国民投票で離脱派の先頭に立ち、結果として離脱派を勝利させて、今日に至る上では、権力欲が背後にあったのだと考える人が多い。


ジョンソンさんのもともとの信念や価値観とは別に、今の状況だとこのような主張をした方が多数派の支持を得られる、すなわちダウニング街10番地にある首相官邸に近づける、という冷静かつ緻密な判断に基づいて、EU離脱の主張をしたのではないかとも考えられる。


政治家の振る舞いとして、自分の信念や価値観に基づく主張を、時代の趨勢と関係なく行うということもできる。一方で、このようなスタンスでこう振る舞えば、支持を得て権力に近づけるという計算もある。後者が最近流行りのポピュリズムであろう。


もともとの価値観、主義主張に忠実であることも大切だが、それではいつまで経っても権力に近づけない。それならば、自分の良心は捨てておいて、あるいはそもそも良心が何だったのかを忘れてしまって、大衆の過半数の支持を得られるような主張をしようと政治家が考えるその心理はわかりやすい。


政治をマキャベリ的に捉えれば、大衆心理というシステムをいかにハックして権力に近づくかというのは一つの方法論である。その結果、権力の座についた後はどうするのか。良心を発動することもできるだろうし、大衆の支持を得つづけるために良心と反したハック、主張を続けるという選択肢もあるだろう。


今の世界を見ていると、知性や見識に基づくヴィジョンの提示という旧来型のエリートの足腰がどんどん弱くなっていて、大衆迎合的ポピュリズムをハックする政治家が権力を得ている。それが国や地域を超えて起こっているということは、背後に現代社会の普遍的な構造、力学があるはずだ。


ポピュリズムをハックするという政治家の台頭を前に、旧来型の良心的エリート主義は無力であるように見える。SNSなどの情報環境の変化も考慮して、現代において有効な良心的ヴィジョン型政治のスタイルは何なのか、国や地域を超えて考えてみる必要がある。


以上、連続ツイート2306回「ボリス・ジョンソンさんは首相になるためにEU離脱を唱えたのではないかという視点から見えてくる現代地球の政治」をテーマに7つのツイートをお届けしました。

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