連続ツイート2273回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


NHKの選挙報道が全くダメだ。先日、ランニングしているときに、ふと、「ああ、そうか」と気づいた。報道の仕方が、論争的、立体的ではないのだ。今朝も投票所の数が減っているという「ああそうですか。でも他に報じるネタがあるんでは?」と思うようなニュースだった。やる気を感じない。


選挙期間中、毎日党首討論会が行われているわけではない。でも、選挙というのは政策をめぐる論争が不可欠なはずだ。では、どうするか。各国のまともなメデイアは、選挙活動の中での党首、候補者の発言を編集、構成して、立体的に報道する。これが常識である。NHKはやらないけれども。


例えば、BBCだったら、「野党党首はこう政府の方針を批判しました」「一方、政府は、野党の批判は当たらないと反論しました」というように、選挙の現場での発言を拾って、立体的に構成する。これを毎日やる。当たり前だよね、選挙って、そういうプロセスだから。


NHKの選挙報道は最初から腰が引けている。論争的、立体的な構成にする気が全くなくて、せいぜい時々党首討論会などを放送してお茶を濁すだけ。ジャーナリストとして、今の選挙では何が争点になっていて、それについてどのような発言があるのかという調査報道がほとんど(全く)ない。意味がない。


NHKだけの問題ではないけれども、日本のメディアは、選挙を政策に関する討論の過程、考え方のぶつかり合いのプロセスだという感覚が根本的に欠如している。だから、風物詩みたいな選挙報道しかできない。熱い言葉のプロレス感がない。だから、選挙報道が全く盛り上がらない。


二大政党制だったら論争的立体的にも編成しやすいけれども、野党が多いから技術的に難しいという現場の言い訳が聞こえてきそうだ。それならば、その日の発言の中で注目すべきものをジャーナリズム的にピックアップして、それを編集して構成すればいいだけの話だと思う。


一般に、日本のメディアはジャーナリズムとしての独自の視点、見解がなく、政党要件とか、政党の規模とか、そういう外形的な基準に従って形式的な報道をする傾向があるけれども、多党的な状況での選挙報道に、その因習が最悪のかたちで出ていると言ってもよいだろう。


つまり、日本のメディアには言論空間がない。言論空間を提供しようという矜持も能力もない。今のNHKの選挙報道だったら、子どもの使いで、誰でもできる。ジャーナリストとしての作家性がない。こんなことでいいと思っているのだとしたら、ずいぶんおめでたい。NHKの選挙報道は見る意味が全くない。


以上、連続ツイート2273回、「日本のテレビには「選挙報道」はない」をテーマに、8つのツイートをお届けしました。

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