バンクーバーのホテルのエレベーターが混んでいて、次から次へと、しかも身体がどーんと大きい人が乗ってきた。


それで、最初から乗っている、ベビーカーに乗った2歳くらいの男の子と、そのパパのまわりにぎゅうぎゅうぎゅうと山のような人たちが増えてきた。


男の子、なんだかまわりを見て、心なしか不安そうな顔をしている。


でも、よくみたらだいじょうぶ。


両手で、ティラノサウルスの人形を持っている。

がおーと強いティラノサウルス。


ときどきまわりの山のような人たちを見上げながら、手元のティラノサウルスに目を落としている。


お守りのティラノサウルス。


この瞬間のことを男の子は忘れてしまうだろうけれども、原始感情としては残るのだろうなあ。

(クオリア日記)