昨日、英語の発音はネイティヴにできるだけ近づけなければいけない、という方がツイッター上にあらわれて、その方と私、また何人の方が議論をさせていただいた。

 その方は英語教室? のようなものをやっていらっしゃるらしく、とにかくネイティヴのように話すのが大切、とずっとおっしゃっていた。

 その方の考えなのだから、そうすればいいし、また、共鳴される方はその方の教室?で学ばれればいいと思う。

 困ったことに、ネイティヴの発音といっても一つではなく、たとえばぼくが一番慣れている英語のオックスブリッジの発音は、英国内ではすべてではなくて、ロンドンの下町訛り(いわゆるコックニー)もネイティヴである。

 英国から見ると、アメリカの英語はなまっているように聞こえる。
 実際、ミュージカルMy Fair Ladyでは、Higgins教授が英語の乱れを嘆く歌の中に、「In America they haven't used it for years」(アメリカでは、もう何年も英語を話していない)というセリフがあって、周囲の人が爆笑するシーンがある。

 だから、ネイティヴの発音といっても、どれですか、というのが素朴な疑問なのだが、それはさておき、ぼくの長年の経験だと、なまっているとかそういうことは気にせずにコミュニケーションのツールと割り切るのが最適な戦略のように思われる。

ところで、そのツイッターのやり取りの中で、ある方が、「最近はある発音が好ましいとか、正当であると言ったり、なまっている人を差別するようなこと自体がよくないと言われている」ということをおっしゃっていて、ああ、それだよな、と思った。

結局は多様性で、正しい発音があるとか、それ以外はダメだというのは、基本ダサい考え方だと思う。

気にしないで、好きなように、それぞれ英語をやればいい。ぼくも好きなようにやっている。

(クオリア時評)


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