辺野古の新基地建設について、あの海を埋め立てることはどうなのか、ということをホワイトハウスに直接問いかける署名が10万人を超えたとのこと。

 このシステムはオバマさんがつくったようである。

 私も初期に署名させていただいている。

 思うに、辺野古新基地反対を主張して当選した玉城デニー知事がいろいろ働きかけても、政府の対応がまさに「木で鼻をくくったような」ものだったから、これは日本政府を相手にしていても埒が明かない、アメリカさんに直接行こう、と思うのは合理的な判断だと言えるのではないだろうか。

 日米安保の下、いろいろなことを決めているのは実質アメリカだとすると、「本社」の方に問い合わせた方が早い、ということを考えても仕方がない。

 日本は独立国家のはずなのに、情けない話であるが。

 安倍さんや菅さんのご対応を拝見していると、もう少しいきいきとした対応はできないものかと思うけれども、その背後に、よほど動かしがたい何かがあるのかとも感じてしまう。

 その動かしがたい何かをつくっているのがワシントンだとしたら、ワシントンに直接問い合わせた方がいい、ということになるのだろう。

 辺野古の海はきれいだが、自然保護についての観念はアメリカでは随分進んでいる、というか先鋭化している部分もあるので、うまくそのあたりと結びつけばなにか動くのかもしれない。

 トランプさんはあまり同情的なイメージがないが、なにしろディールな人だから、なにかでスイッチが入って思いついたら、案外思い切ったちゃぶ台返しをするかもしれない。

 新聞やテレビの報道はいただけない。
 NHKのように淡々なのもどうかと思うし、朝日新聞のように反対の声がどうかとか、感情に訴えかけるのもどうなのだろう。
 これは、論理的に、民主主義における手続き、合意形成の問題である。

 政府は玉城デニー知事があのように訴えられているのに、法に基づいてやっているとか無内容の常套句を繰り返して、実質、一切対話を拒否して進めているところがまったくよろしくない。
 これは民主主義における合意形成のプロセスではない。

 メディアはそこをちゃんと報道すべきなのに、足腰が全くしっかりしていない。

 今回のホワイトハウスの署名運動で「君たちは役に立たないから」と「中抜き」されているのは、日本政府だけでなく、日本のメディアもそうなのだと猛省して欲しいと思う。

(クオリア時評)


辺野古埋め立て.png