子どものころは、一つひとつのお菓子が、宇宙全体のような存在感を持っていたような気がする。


 たとえばアポロチョコレート。


 アポロの月着陸船かなにかから生まれたのだろう、とは思っていたけれども、あのかたちにインパクトがある。


 あるいは、「小枝」。「高原の小枝を大切に」みたいなナレーションがあった気がするんだけど、ほんとうに枝に似ている。


 新しいお菓子に出会うたびに、新世界を知ったようなそんな感激があった子どもの頃を、案外よいものだったと思っていて、時々は、そんな心の拡大装置を復活させたらいいんじゃないかといい年した自分に言ってみる。


(クオリア日記)

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