第599回


くるくるパーチクルさん


34歳、男、休職中


「一期一会の耐えられない軽さ」について。


コンテンツで溢れる現代、たとえ好きなものや名作と呼ばれるものであろうと、何度も味わうという事は難しいと感じています。


なので、何事にも一期一会の覚悟で臨もうと決めたのですが、それがどうにもおかしな方向に行きまして。


何というか一期一会と言うにはあまりにも手応えが軽いのです。何かスースーするのです。確かさが感じられない。


何度も繰り返したり、頭の中で咀嚼したり、イメージしたりして、何とか手応えを感じようとするのですが、どうしても気持ち悪さが残ります。


結果、疲れ果てたり、不安になったり、やる前から怖くて出来なくなったり、良い事なしです。


折角の休職中、できるだけ沢山の事を体験したいのですが、このままでは数をこなす事さえ儘なりません。


一期一会とは一体何なのでしょうか?漠然と過ぎ去り忘れていくものなのでしょうか?


茂木さんの一期一会との付き合い方を伺ってみたいです。


読んで下さり有り難う御座いました。


ご回答。


「一期一会の耐えられない軽さ」というのは、センスの良い表現ですね!


「一期一会」というのは、無理強いできるものではありません。


脳の感情の回路は、大脳新皮質の理屈の回路よりも速く、しかし粗く動作します。


この作品は価値があるとか、こういう意味だという処理が行われる前に、すでに感情の一撃は起こっているのです。


ですから、「一期一会」は、前からではなく、後ろから不意打ちします。


すべてが「一期一会」になるわけではありません。


むしろ、思わぬ時にそよ風のようにやってくるからこそ、「一期一会」なのです。


それをつかむためには、何よりもリラックスすることです。


nounandemo
 
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