第373回。

Samさん


日本人。男。アメリカ在住。35歳。既婚。子供2名(2歳と0歳)。

「偶有性の海に飛び込め。」

この言葉に初めて出会ったのは4年前の朝の連続ツイートだったでしょうか。中学生の頃から海外に強い憧れがあったものの、漠然とした恐怖心からこの歳になるまでずっと二の足を踏んでいた私の背中を押してくれたのがこの言葉でした。この言葉に刺激されて会社の海外派遣プログラムに応募することを決意し、なんとかそれが実現し、今アメリカで生活し始めて約1年になりますが、いざ偶有性の海に飛び込んでみると、その頃に抱いていた不安や恐怖心はすべて杞憂だったなと感じます。素晴らしい出会いがたくさんありました。素晴らしい経験もたくさんしました。懸案の英語もそれなりに上達してきました。

さて、私は2児の父親でして、子供の教育に関して茂木先生にお伺いしたいことがあるのですが、子供の教育に対する茂木先生のスタンスについてはこれまで何度かここでコメントされていると認識しています。

「親は子供の安全地帯であるべき。」

「子供には深い感動を。」

私は個人的に親は子供にとっての踏み台みたいなものだと思っていまして、子供がより高い位置から世の中を見晴らせるよう、また、簡単に踏み越えられるのも癪なので、できる限り自分を成長させてなるべく高い踏み台になりたいと思っています。また同時に、子供に対してはできるだけ刺激を与えたいと思っています。そして、異国の文化と触れ合うことはこれ以上ない刺激ではないかと思っており、これがアメリカに来た理由のひとつでもあります。

このような考え方ですので、具体的に子供を塾に行かせたり習い事をさせたりといったことをまだ考えていないのですが、世の中は早期教育ブームで、周囲の親達が子供を非常に早い段階から英語教室やスポーツ・音楽教室に通わせているのを見て少し自信がなくなってきてしまいます。

そこで、茂木さんのご両親は、今振り返って見て、茂木さんに対してどのような態度で接し、どのような方針で子育てをなさっていたのか、茂木さんの成長過程でご両親はどのような役割を果たし、どのような影響を与えたのか、差し支えない範囲で具体的な思い出等あれば共有していただけないでしょうか。

ご回答。

挑戦されていること、すばらしいと思います!

教育に関する考え方は大きく変化しており、鍵になるのはやはりアクティヴ・ラーニングや探求学習などだと思います。

お子さんが自ら興味を持っていろいろなことを調べていく、つくっていく。そんなことを促されたらいいと思います。
ペーパーテストの点数を競うような教育観は、恐竜時代のものです。

さて、私自身の子供時代は、蝶をおいかけることでした。
日本鱗翅学会という、蝶や蛾を研究する学会に小学校1年あたりから入って、学会誌も読んでいたのです。

そのきっかけは、親が、近所に住むIさんという、大学で昆虫を研究している方に私を「弟子入り」させたことでした。

また、小学校5年生の時には、九州大学の白水隆教授という、蝶の世界の大家の研究室につれていってくれました。

このように、早い時期に「ほんもの」や「現場」につれていってもらったことは大いに刺激になりました。

一方、勉強をしろとか言われた記憶は一度もありません。

今までを振り返ると、入試や受験といった類のことは、本当に無駄であったと確信しています。

日本の学校がすべてAO入試になり、あのような意味のないペーパーテストが絶滅することを願っています。

すばらしい米国生活をたのしまれてくださいね!

nounandemo
 
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