歩いていたら、ランドセルを背負った男の子が泣きながら歩いていた。

少し前を何人かの小学生が歩いている。

状況から、喧嘩か何かしたのだろう。

かわいそうだなあ、と思っていたら、少し離れたところから、女の子が二人、男の子の方を見ていた。

やさしいな、心配しているんだな、と思ったら違っていた。

よく見たら、女の子の前にねこがいて、そのねこがかわいい、と熱心に見ていたのだった。

おそらく、泣いている男の子には気づいていない。

それで、私は、世の中って切ないなあと思った。

哀しみと歓びが分離していて、しかしだからこそ、私たちは共に生きている。

かわいいねこちゃんと、泣いている男の子は共生している。

(クオリア日記)


泣いている男の子とねこ.png