以前から時折書いているが、「◯◯容疑者」という呼称をマスコミが横並びで使うのは、現在の人権感覚から見てはなはだ疑問だと思う。

一般名詞として、「容疑者」という言葉を使うのはかまわない。しかし、あたかもそれが肩書や呼称であるように、「◯◯容疑者」という言葉を使うのは、もはやきわめて不適切だと思う。

たとえば、某山某作さんが、なんらかの容疑で逮捕されたとしよう。

その際には、「容疑者の某山某作さんを逮捕」
あるいは「容疑で、某山某作氏を逮捕」などと報じるべきだと思う。

人は、犯罪を犯したからといって、人であることが変わるわけではない。
罪を憎んで人を憎まず。
推定無罪の原則もある。

何よりも、メディアが、横並びで、同じような呼称を使って思考停止していることが、批評性こそが生命のジャーナリズムとしては、致命的に駄目だと思う。

同様に、「某山某作被告」、「某山某作受刑者」という呼称もやめた方がいい。

もちろん、「被告」、「受刑者」を一般名詞として使うことはかまわない。