月別アーカイブ / 2021年04月



 尾身さんのお仕事が、なぜ足りないのか、という動画を今朝上げたけれども、それに対する反応、あるいは昨日の私のツイートに対する反応を見ていると、ああ、そういう発想やマインドセットだとそうなるんだ、とわかって興味深い。


 肩書とか権威とかを盲信したり、「専門」をブラックボックス化したり、組織における「権限」とか「地位」を固定的に考えたり、あるいは「司司(つかさつかさ)」でものごとを進めることをよしとする傾向が読み取れる。


 それじゃあ、今回のような事態には対応できないよな。


 実際にはほとんどの情報は公開されており、やるべきこともはっきりしており、尾身さんの唯一のユニークさはその与えられたポジションと誰に影響を及ぼしうるかというソーシャルグラフで、その意味で本質的に政治的なものである。


 いずれにせよ、尾身さんを擁護する人たちのマインドセットから、日本が停滞、没落する理由が読み取れる。


 あと、あと人々の行動変容を期待したりそれ前提に政策を立てるのは無理筋です。

 政府はやるべきことをちゃんとやらなくては。精神論じゃないんだから。


 白洲信哉さんはちゃんとものごとの本質をつかんでツイートしてくださったのはさすがだと思う。


(クオリア日記)

 私の元弟子の、植田工くんのお父さまが今朝亡くなられたとのこと。


 以前から透析をされていて、心臓にペースメーカーを入れられていたのだそうだけども、動脈硬化が進んで、その手術で入院して経過観察中にやはり心臓や全身状態の悪化などで亡くなられたらしい。


私の小説『東京藝大物語』には、植田くんのお父さんを描いた部分がある。


生前のご厚意をしのび、心から、ご冥福をお祈りいたします。


茂木健一郎



家のドアを開けると、ジャガーの父親が、真っ先に「どうも先生、いつもお世話になりまして」と言った。なんだか気恥ずかしかった。

 どうぞどうぞ、と言われて、テーブルに座る。

 「先生、息子がいつもお世話になっていまして。」

 「いいえ、こちらこそ。」

 初めて会うジャガーの父親は、ほっそりとしていて、てかてかと赤く光ってふくれているジャガーとは、かなり印象が違っていた。でも、よく見ると、目のあたりの表情が通じるものがある。 

 「先生、コーヒーでも淹れましょう」

 「いえいえ、どうぞ、お構いなく!」

 「淹れますよ。なあ、工、ちょっと、先生とお話していてくれ。今、コーヒーを淹れるから。」

 しばらくして、ジャガーの父親が持って現れたのは、コップを載せたお盆と、紙パックに入ったドトール・コーヒー。

 「先生、ま、おひとつどうぞ!」

 すっかり恐縮しながら、ジャガーの父親が紙パックから注いでくれたコーヒーを飲んだ。

 渇いた喉を通って、甘い液体が心にしみていった。

 「なかなかの父親だったな!」

 家を辞したあと、ジャガーにそう言った。

 「へいっ!」

 「ドトール・コーヒー、ご馳走してくれたな。」

 「へいっ。」


(クオリア日記)




 尾身会長のことを昨日ツイートしたら、ネットニュースにとりあげられたらしく、そのこともあってたくさんツイッターでご意見とかご感想をいただいた。


 それで、擁護論が案外多いので驚いた。もちろん、批判論も多いのだけれども。


 尾身さんはよくやっている、尾身さんにできるのはアドバイスだけだ、尾身さんは専門家なのに、専門外のひとが口をだすな、みたいな反応が典型だろうか。


 あー前提にしていることが違うんだなと感じた。


 あとで、ユーチューブで少し論点を整理したいと思います。


(クオリア日記)

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