月別アーカイブ / 2019年05月




天皇陛下のご退位の儀式の様子を、ぼくはその時ちょうど仕事の移動で歩いているときで、スマートフォンでNHKラジオで聞いていた。


最初はスタジオで話し合われていたが、17時になっていよいよとなったら、テレビと同じ音声になった。


一瞬、立ち止まって映像で見ようと思ったけれども、歩かなくてはならなかったので歩き続けた。


アナウンサーの方が、現場の音声とともに儀式の様子を伝える。


そうしたら、松の間を歩く侍従の方々の足音が、ぎい、ぎいと、迫力のある響きで聞こえてきた。


ぎい、ぎい。


それは、時代が代わること、三種の神器を持って歩いていることの重みを伝えてくるような気がした。


ぎい、ぎい。


あとで映像でそれと同じ場面を見たけれども、そこにはあの迫力のある「ぎい、ぎい」はなかった。


ぼくは、平成から令和への時代の変化を、「ぎい、ぎい」という音とともに記憶するのだろう。

ぎい、ぎい。


(クオリア日記)


連続ツイート2205回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、「平成」から「令和」への変化で思うこと。


「平成」から「令和」にかわる一連の儀式が続いている。年号もそうだが、昨日は「三種の神器」のうち、剣と勾玉が登場した。あの包の中に何が入っているのか、それはどこに由来するのは、そのような質問はしないことになっている。


日本文化の一つのあり方として、本質的な部分は不可視にするということがある。たとえば、御開帳が限られている秘仏が一歩進んで、「絶対秘仏」になると、一切人の目に触れない。三種の神器はそのような存在で、天皇陛下ですら、それを目にしない。


元号や、三種の神器のような、日本の文化の本質が、現代のニュースとして報じられることで、さまざまな感想を書かれる人がいる。元号について、グローバル化の時代にそぐわないとか、日本だけのことなどと言う人もいるけれども、だからこそ、むしろグローバル化の時代に価値があるのだと思う。


グローバル化は、世界がすべて同じ色に染まることではない。むしろ、人やモノ、情報の行き来が密になることで、かえって、各文化の独自性が興味をもたれ、焦点が当たる。元号や三種の神器のような存在は、世界の他のどこにもないからこそ、日本の独自性として価値がある。


もちろん、グローバル化に接続する工夫は必要である。免許証などの公文書は、元号以外にも西暦で表記するのが良いだろう。国境を超えていく現代の情報ネットワークに適応するためにできることはすべてやった方が良い。その上で、元号や三種の神器のような存在は大切に守っていけばいい。


伝統を受け継いでいくことは、変化しないことではなくて、むしろ、伝統を受け継いでそれで独自性が担保されていることで、思い切った変化もできる。受け継がれる伝統が置かれる「文脈」が常に変化する。元号や三種の神器の周りに、劇的に変化する日本の景色が光の奔流になって見えればよい。


以上、連続ツイート2205回「グローバル化する世界における元号や三種の神器の意義」をテーマに6つのツイートをお届けしました。

連続ツイートまとめ.png

866回



もーりーさん


茂木先生こんにちは!

20代、女です。
いつも勉強させていただいていて、毎日読んでます。以前も答えていただいたことがあり、本当にありがとうございます!

今回はどうしたら自分の人生、主体的になれるかについて質問です。

私は末っ子です。
昔から結局は家族みんな私においしいところを譲ってくれる、それを無自覚で享受していたり(末っ子とはそういうものなのかもしれませんが)、親が先回りして様々なことをやってもらったりと
そういう末っ子気質?などが理由なのかは正直わかりませんが
自分の人生なのに他人事というか自分で生きる力がない人間だなぁと感じます。
今になって痛い目を見ています。

この歳になって周りが結婚しだしたりし、
結婚に焦るとか恋人がなかなかできないということを家族に言うと、
一人で自立し幸せに生きていけるのがベースでなければならない、結婚はオプションのようなものなどの話になりました。
結論、結婚が幸せにしてくれると思ってることや(もちろん頭ではそんなことないと理解してるつもりです、、)
恋人や結婚相手がほしいというより自分になんでもやってくれるような都合のいい人、または「お母さん」がほしいだけなのではとと自身で感じました。


主体性がないというか人生に他人事というかクレクレというか、、。
「全部、指示してほしい、やってほしい、寄り添ってほしい」などのようなクズマインドが自分に根底にあるということに正直がっかりしました。

こんなクレクレな、他人任せで精神的に未熟な自分を
どうやったら「自分の人生をどう生きるか」などといったことを前向きに考えられるような、
主体性のある、自立した大人になれるのでしょうか、、。

補足ですが仕事も精神的な不調でしておらず、何もしてない日々、ダメなところばかり見えて、生きていける自信が正直あまりありません。
あまり長生きしたくないなんて思ってしまったりそんな自分が悲しいです。

あまり説明できてなくすみません。
こんな自分にぜひご教授いただけないでしょうか。何卒よろしくお願い致します。


ご回答。


もーりーさんにとって、今必要なのは「居場所」だと思います。


これまでは、ご家族が居場所だったのでしょう。


これから、結婚などで新しい居場所を得るということもあると思いますが、居場所はいろいろなところにあります。


ボランティアや趣味の仲間たち。あるいは、職場ももちろん居場所になります。


自立するということは、結局、居場所をつくるということでもあります。


逆説的なようですが、どんな人も、一人では生きていけません。


結局、他の人に支えられて、支え合って生きているのです。


全部自分でやらなくては、がんばらなくてはと切羽詰まった気持ちになる必要はありません。


むしろ、ゆるやかに、のびやかに、いろいろな方とのご縁ができるように、少しずつ、楽しく、動いていかれてはいかがでしょうか?

nounandemo
 
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