月別アーカイブ / 2018年07月

連続ツイート第2092回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、「生産性」について。


「生産性」というのは、ある文脈の中で定義される。そして、世の中にはたくさんの文脈があり、それをあらかじめ尽くすことはできない。だから、ある人間に向き合うときに、特定の文脈の「生産性」でその人を評価するのは、ごく控えめに言っても部分的な切り取りに過ぎない。トリビアルな誤謬である。


人を、その存在自体が尊いとして、特定の「生産性」で切り取ったり評価したりしないというのは当たり前の話で、なぜならば人間存在をすべて尽くせる文脈などないからだ。つまりそれはイデオロギーではなく、冷静、客観的な科学的態度に過ぎない。それが理解できないのは非論理性の表れである。


アラン・チューリングは同性愛者で、子どもはいなかった。しかしチューリングには「コンピュータ」という思考の子どもがいた。子どもを何人つくるかという「生産性」においてはチューリングはゼロだった。しかし、人類の文明に対する貢献においては、チューリングの「生産性」は高かかった。しかし


チューリングでさえ、その業績が今日のコンピュータ文明の生みの親だとは言えない。多くの人がいろいろな貢献をすることで、文明はつくられる。みんな相互依存していて、パス回しをしている。だから、特定の人の「生産性」を云々すること自体が愚かな態度だ。みんな支え合って、貢献しあっている。


政治家が反知性主義に走るのは洋の東西を問わず、最悪の意味でのポピュリズムである。確かに、ベスト・アンド・ブライテストの叡智は、必ずしも票を集めるとは限らない。それでも、生産性についての稚拙な議論は、政治的に害があることはもちろん、その論理的脆弱性において、恥ずべきことだろう。


以上、連続ツイート第2092回「生産性について」をお届けしました。


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 昨日は、ニセコのBirch Tree Cafeにうかがった。

 有島武郎記念館の近くにある、ほんとうに気持ちのいい場所だった。


 羊蹄山が、ひろびろと見える。


 記念館には、緑の斜面を降りていけば、すぐいける。


 オープンしたばかりということで、これからのご発展がたのしみだ。


 Birchというのは、近くにもちらほらとある白樺からとったのだと思っていたら、そうではなくて、白樺は白樺だが、有島武郎が白樺派だからだったのだった。


 有島武郎はこのあたりに農場を持っていて、それを開放した。

 

 そのあたりの白樺派の感じも気持ちいい。 


 Birch Tree Cafeで、余市のシードルをいただいた。


 ほんとうにおいしかった。


 白樺派の精神を受け継ぐ、ニセコのBirch Tree Cafeで飲むシードルは、天にものぼる晴朗さがある。


(クオリア日記)


ニセコのバーチツリーカフェ.png

653回



白瀬さん


高校三年生 男子
人工知能が心の問題(子供の発達段階の悩みからうつ病などの精神疾患まで幅広い意味)を抱えている人を臨床心理学に基づいて、援助するためにはどのような技術の進歩が必要ですか。僕が考える最終的なものはそのようなAIが各家庭にあり、悩みを聞いてもらったり、心と体の健康状態をチェックしてくれるものです。


ご回答


人工知能は、今のところ、評価関数が明示されないものは扱いにくいのです。


従って、心の問題は、何がよい状態のか、そのあたりの基準がまだ学問的にも明確ではないので、人工知能向きではないところがあると思います。


一方、不確実性が大きい人間よりも、人工知能の方が気楽に相談したり、コミュニケーションできるという側面もあります。


たとえば、高機能自閉症の方が、ロボット相手だと心を開きやすいというようなケースです。


そのような視点からの人工知能の活用は、今後少しずつ出てくるかもしれません。


白瀬さんも、もしご興味があったら、そのような勉強、研究をしてみませんか?

nounandemo
 
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