月別アーカイブ / 2018年07月

連続ツイート第2093回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、「シャイニングマンデー」について。



「プレミアムフライデー」に続いて今度は「シャイニングマンデー」だという。おそらく月末の金曜日に早期退社できる方々(そのようなワークスタイルをしていて、企業規模が大きい方)は一部分に過ぎないと思うが、定着しなかった「プレミアムフライデー」を別のキャンペーンで後追いしようとしている。


プレミアムフライデーや、シャイニングマンデーのようなニュースに接する度に、私はその「前提」が共有できないでいる。経産省にせよ、国が主導して民間になにかを呼びかけて、それに民間が従うという「トップダウン」のモデルが仮定されていること自体がおかしいと感じるのである。


イノンベーションが同時多発で起こる時代に、国主導のトップダウンでなにかが変えられるという幻想から、そろそろ自由にならないと、日本は次に行けないと感じる。依然としてそんな幻想が存在し、しかも新聞やテレビなどの伝統的メディアが批評的視点なしにそのまま報道するので、幻想が温存される。


大学入試制度もそうで、民間の英語テスト活用などの「方針」が国から示されて各大学がそれに従うという「前提」自体が疑問である。本来、どのように入学者を選別するかは各大学の自律的な決定に基づいてよいはずで、それでこそ大学間の競争も起こるし、多様性も生まれる。


トップダウンの集団主義は、必ずしも政府主導の領域に限られない。就職活動の時期などを経団連が決めて、企業がそれに従うという構図も、本来おかしい。各企業がそれぞれ工夫して採用を進めればよいのであって、このような集団主義が、日本の社会から多様性をうばう原因になっている。


プラミアムフライデーや、シャイニングマンデーのようなトップダウンの方針がトレンドを起こすという仕掛け自体がおかしいと、ネットの議論はすでに気づいている。問題は新聞やテレビなどの伝統的なメディア。あたかも決定事項であるかのように批評的スタンスなしで伝えるのは、そろそろやめてほしい。


以上、連続ツイート第2093回「プレミアムフライデーやシャイニングマンデーは、前提自体がおかしい」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。


連続ツイートまとめ.png




 子どものころは、一つひとつのお菓子が、宇宙全体のような存在感を持っていたような気がする。


 たとえばアポロチョコレート。


 アポロの月着陸船かなにかから生まれたのだろう、とは思っていたけれども、あのかたちにインパクトがある。


 あるいは、「小枝」。「高原の小枝を大切に」みたいなナレーションがあった気がするんだけど、ほんとうに枝に似ている。


 新しいお菓子に出会うたびに、新世界を知ったようなそんな感激があった子どもの頃を、案外よいものだったと思っていて、時々は、そんな心の拡大装置を復活させたらいいんじゃないかといい年した自分に言ってみる。


(クオリア日記)

こえだとアポロチョコ.png






654回



ひまわり花壇さん


茂木先生、こんにちは!いつも先生の投稿を楽しみにしています!

私は、先月まで、ある自動車部品工場の製造部門で派遣社員として働いていたのですが、そこで、はじめて"KYT"(危険予知トレーニング)というものを知りました。

具体的には、イラストを見て、それにどんな危険があるか、予測して箇条書きで書かせるというものです。

ある日、この"KYT"として、変な男の人が台車にダンボールを積んで運んでいるイラストが提示され、予想される危険を書きなさい、という指示の回覧が回ってきました。

この"KYT"の効果について、ずっと疑問に思っていた私は、我慢できなくなり、「あの、これ、やる意味があるのですか?これを書く事によって、どんな効果があるのですか?」と上司に聞きました。

そして、「このイラストの写真を撮らせて下さい!答えてくれるかどうか分からないですけど、脳科学の先生に送って、意味がある事なのか聞いてみます!」と言いました。

しかし、それは断られ、最終的に私は、さらに上の上司に呼び出されて、休憩室で『お座り』させられ、「これは、会社の方針で云々…」という話を長々聞かさせれました。

私は、"KYT"の効果がゼロだとは言い切りないという思いと、一刻も早くその場を、去りたい、という思いから、「ハイ…、ハイ…、ハイ…、ハイ…、分かりました。申し訳ございません…」というような応対をして、その場を、終わらせました。

そして、私は先月でその工場の仕事を辞め、今月、別の派遣会社でお世話になる事になったのですが、その新しい派遣会社でのオリエンテーションで"KYT"が出てきて驚きました。

"KYT"は以前働いていた会社独自のものだと思っていたのです。しかし、その派遣会社の担当者によると、これは労働基準局が指導しているもので、この"KYT"をやっているかどうかが、ちゃんとした会社?の基準の一つになっている、と言います。

もうこれを聞いて、やはり茂木先生に聞くしかない、と思いました。

私にとっては、ただ迷惑極まりないと感じていたこの"KYT"、自分の仕事とはほとんど関係のないイラストを見て危険を予測する事が安全面における効果的なトレーニングになるのでしょうか?



ご回答。


KYTというのが、「危険予知トレーニング」の頭文字である点からもわかるように、これは日本で独自に発展してきたメソッドでしょう。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B1%E9%99%BA%E4%BA%88%E7%9F%A5%E8%A8%93%E7%B7%B4


脳科学を始めとする科学は、グローバルな文脈で発展してきているので、KYTのような国内文脈の方法論とは直接関係しません。


一方で、現場の経験則から導かれたトレーニングに、それなりの有効性が期待されることも事実でしょう。


このようなトレーニング法は、どんなにすぐれたものであっても、必ず、ひまわり花壇さんのようなコモンセンスのある方から見るとばからしい側面を含んでいるものです。英国のコメディの名作、The Officeにもそのような場面があります。


一方で、ばからしいように見えても、一定の効果が期待されるという経験則があるため、現場で使用され続けているのでしょう。


あまり過信せず、かといって全否定もせず、おつきあいされたらいかがでしょうか。

nounandemo
 
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