月別アーカイブ / 2018年06月




空港に向かうタクシーの中で、何か、SMSに入っているなあ、と思ったら、航空会社から。


ワルシャワに行く便の出発が90分遅れるという。


さすが、律儀、っていうか、そこじゃないでしょ。



空港に着いて、だーっとカウンターに行ったら、おねえさんが、「だいじょうぶよ~一応、電話してみるけど~」と言って、それからポーランド語で、「なんとかかんとか東京なんとか」と言っている。


「90分遅れても、だいじょうぶだって言っているわ」と涼しい顔。


私はヨーロッパの飛行機は、特に帰国便でいろいろな目に合うジンクスがあって、帰るのが一日遅れるとか割と普通で、火山が噴火したときには、ヨーロッパをタクシーを乗り継いで移動し、結局ミュンヘンにずっと留め置かれたという経験がある。


帰国してすぐに、仕事が二つはいっているのだが、なにしろどうしょうもない。


おねえさんの、「だいじょうぶよ~」に賭けるしかない。


飛行機、90分遅れるってよ。


みなさん、ぼくは、だいじょうぶなのでしょうか。。。。


(クオリア日記)


飛行機おくれるってよ.png







ポーランドの古都、クラクフの中心を流れるヴィスワ川のほとりを、10キロランすることを重ねたので、だいぶ川にも慣れてきた。


昨日は金曜の夕方ということもあって、たくさんの方々が歩いたり、自転車で走ったり、ローラースケートをしたりしていたが、みな、笑ってしまうほどリラックスして楽しんでいるのがとてもいい感じだった。


思うに、夏をたっぷり楽しもうという気持ちが強いのだろう。


ヴィスワ川は、ゆったり豊かに流れていて、その周辺の景色も美しく、ゆったりしていて、のんびり、何もせずに散策するには格好の流れに思えた。


そんな中、ずっと気になっていた世界遺産にも登録されているヴァヴェル城。


川から眺めていて、ああ、いい感じだな、と思っていたが、10キロランした後で、ふと思い立って人々がぞろぞろ上がっていっている階段を行って、ぐるっと回って中庭にたどり着いたら、ほんとうにびっくりするほどきれいだった。


外から見ると城壁があって、ああ、お城だなとくらいしか思わなかったのに、中庭に回ったら、全体に白くて優美な感じで、ああ、これは世界遺産だと納得した。


走りながら回していたアイフォンのビデオも、ヴァヴェル城のところだけ別編集でユーチューブ公開することにした。


「古都クラクフ、世界遺産のヴァヴェル城を見る。」


https://www.youtube.com/watch?v=cQhaBp5n5YA


それくらい、きれいだった。


本体の「古都クラクフ、ヴィスワ川周辺を寄り道しながら走る」のビデオはこちらです。


https://www.youtube.com/watch?v=tnhpMxwK_2w


ヴィスワ川を走って、ヴァヴェル城の優美な中庭を見て、そしてホテルに帰って屋上のカフェでシャンパンを一杯飲みながら、ちょうど日没の瞬間のあたりの風情を観賞していたら、ああ、本当に素敵な時間の流れだな、と思った。


ずっとずっと手元の仕事はタイトで、やっと解放されているのだけれども。


夕方、地元のスーパーで買った缶ビールを飲んでしまおうかと一瞬思ったが、そうしないで川に走りに出てよかった。


一瞬、ヴァヴェル城はもういいんじゃないかと思ったが、そんなことないと階段上って中庭に行ってよかった。


まっすぐスポーツバーに行ってビールでいいんじゃないかとも思ったが、いや、屋上に行って夕暮れを見ようと思ってよかった。

いろいろ、ちゃんとやって良かった。


(クオリア日記)

ヴィスワ川走る.png



624回


カップヘッドさん


茂木さんこんにちは、大学生の男のカップヘッドと言います。茂木さんにぜひともお聞きしたいことがあり毎日見てる相談室に投稿した次第です。


私はしてはいけないことを想像してそれを異常に恐れるという癖(?のようなもの)があります。例えば飲みの席でこの優しい人にお酒ぶっかけたら怒るだろうなぁなど。自分でも頭がおかしい気がして周りの人には相談するのを躊躇ってしまいます。

これは精神科で言うべきでしょうか?意見をぜひ聞かせてください。


ご回答。


フロイトが明らかにしたように、どんな人の心の中にも、ネガティヴな感情があります。


ユングは、そのようなネガティヴな感情を含めたさまざまな思念、感覚の複合体をコンプレックスと言いました。

「いけないことを想像」するという傾向は、無意識においては誰にもあって、ただそれが意識の中に出てくるかどうか、出てくるとしてもそれがどれくらい気になるかということが人によって違うわけです。


映画『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』のイングマル少年が自分の境遇とさまざまな不幸な運命にあった人を比較する、という場面は、このような人の傾向を詩的に昇華させたものです。


なので、あまり気にしない方がいいです。誰でも、無意識の中にはそのような思念があって、カップヘッドさんの場合にはたまたまそれが意識化しやすいだけだ、と思ったら、気楽になりませんか?


あとは、ハッピーな無意識の意識化(このひとと付き合ったらどうだろうとか、大成功したらどうだろうとか)をして、バランスをとるといいかもしれません。


nounandemo
 
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『すベての悩みは脳がつくり出す』


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