月別アーカイブ / 2017年11月

中心を外さずに。 第31回

 英語をやるのは、英語という言語がすぐれているからではなくて、英語でしか流通していない情報があるからだ。また、英語のコミュニケーションをしないと入れない文脈に入れるからだ。

 英文和訳、和文英訳、大学入試、英語の検定試験などにこだわることは、以上のような英語の本質的ベネフィットから遠ざかることになる。それは、日本国内で築き上げられたドメスティックな文脈にすぎないからだ。

 日本人にとって、英語がほんとうに個人としても国としても効用が高いものになるためには、英語の試験を廃止し、入試からもなくすのがいちばんいいとすら思っている。

 ゲームやアニメを見ればわかるけど、人間はほんとうに面白いと思ったら、試験とか点数なんかなくても夢中になる。ゲームの試験やアニメの試験はなくても、アニオタは、「この声優さんの所属事務所にいる声優Aがこのアニメで初めて喋った英語のせりふは?」みたいなことを普通に知っている。

 英語も、そのような情熱の対象にこそすべきで、そのような人だけが遠くにいける。



中心を外さずにcloseup.png

 子どもの頃から、梨が好きで、秋から冬にかけてたべている。
 
 なんと言っても、あの「シャキシャキ」という食感が好きなのである。

 その点において、洋梨もいいとは思うけれども、シャキシャキ感の点において、和梨に軍配を上げる。

 あの「シャキシャキ」が「石細胞」というものだということは確か小学生くらいで読んだ。

 以来、梨を食べる時には、「石細胞ありがとう」と思っている。

 ところが、今だに、石細胞を見たことがない。顕微鏡で見ようと思ったこともない。
 そもそも、なぜ梨に石細胞があるのかも調べたことがない。

 こんなにお世話になっているのに、本当に申し訳ないなあ、と石細胞に対して思うのだ。

 世の中には、気になっていながら放置していることがたくさんあって、石細胞もそのうちの一つだ。

(クオリア日記)

梨石細胞.png


第424回

ゴンザレスさん

茂木先生おはようございます^ ^

YouTubeにあげられていたメンタリストdaigoさんとの対談すごく面白かったです!あの動画のおかげ心理学と脳科学を少し勉強しています。

関西にいる普通の高校三年生受験生です。
とてつもないbigな夢は国を建国して政治をしてみることです。笑


よく「行く大学で将来決まるんじゃない。大学で何をするかで決まる。」と学校先生や塾の先生が慰めのように使われる言葉ですが僕は疑問に思うことがあります。確かに何を学ぶかはとても重要だと思うし自分の将来を左右するんだろうなと思います。
しかし、学力が低く有名でない大学に行き東大や京大に行っている人よりも勉強したところで今の日本の古典的な会社はネームバリュー重視だから東大や京大に行く人は一流企業に就職し、経済的に豊かになる可能性が高いと思いますだから僕はたとえ知られていない大学に合格しても有名な大学に合格しなかったらまぁ高卒でいいんじゃないかな?って思ってるんですが茂木先生の意見が聞きたいです!
それと茂木先生は大学は行かなくて良いと言ってたのですがそれは夢がしっかり明確にあり又は才能がある人の場合って事ですか?夢がない凡人や秀才止まりの人の場合も当てはまりますか?
ご意見よろしくお願いします。

ご回答。

日本で言ういわゆる「有名な大学」に入るための勉強(入試)は、現代の文明のもとで必要なスキルとは完全にずれています。

結果として、大学に入って得られるメリットは、日本の企業という限られたクラブに入るためのチケットのようなもので、それ以上ではないです。

今の世界で必要なのは、たとえば15歳でgoogle scholarで膵臓がんの検査法を調べまくって自分で新しい方法を考案してたくさんの大学にメールをして実際に開発するような能力で、それは、日本の大学の入試とは全く違った能力です。

今の日本の大学の受験に受かることは、凡人の証明、日本の社会の中でだけ通用する「保険」のようなものだと言えるでしょう。

大切なのは、知や技法の本質を見抜くことです。大学に行っても、行かなくてもいい。経済的にはなんとか成立させるしかない。

このあたり、堀江貴文がいちばんよくわかっていて、正しいことを言っています。あいつはいいやつです。

nounandemo
 
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