月別アーカイブ / 2017年08月



 「東洋経済」の「教育困難大学」についての記事を読んだ。
 



 記事自体は、示唆に富むものだったが、前提になっていることのいくつかが、私には受け入れられないことかもしれない。

 記事中にもあった「アクティヴ・ラーニング」だが、これは基本的に事前知識を問うものではないし、むしろ学びや探索のプロセスを問題にするものだと理解している。

 対話型の授業の一つの範とも言えるソクラテスのとった問答法は、むしろ、余計な知識に邪魔されて見えなくなっているものごとの本質について考えさせるものだったと思う。

 だから、一般に、「こんなことも知らないのか」「小学校や高校で習っているはずだろう」というタイプの非難は、むしろ従来型のペーパーテスト的学力観に相当するもので、的外れだと私は感じる。

記事中にあった「Fランク大学」なる呼称に意味がないということは従来から指摘している通り。

そもそも「偏差値」のような指標で大学の「入試難易度」を測る、というアプローチ自体が、学力というものについてのきわめて陳腐な、しかも浅いものの見方であり、ガラパゴス化した、持続不可能な古い日本の学力観であることは繰り返し述べてきた。

私は、そもそも、「Fランク大学」の学生たちの「能力」が本当に低いのかどうか、疑いを持っている。

単に、それまでの日本の教室での一斉授業と、ペーパーテストの点数による評価を通して、一種のアパシーを起こしているだけではないかという推測を持つ。

記事中で挙げられている授業が、対話型と称して、そこでの問答が結局は「正解」を想定したクイズのようなものであることにも違和感を抱く。

「ブタ」「はまぐり」という答えが、常識のない珍解答と記事中では揶揄されているが、ひょっとしたら「ネタ」だったかもしれない。

 相変わらずの授業をしている教師たちに対して、注意を向けていない彼らが、別の局面では目を輝かせて熱中することは大いにあると私は推測する。

 「教育困難大学」をめぐる本当の「困難」とは、この記事にも見られる、前提とされている古臭い学力観の方であると、私は強く感じている。

 一見無気力に見られる彼らが、疾走し始めるような独創的なカリキュラムの開発こそが今日の教育界において求められている最大のイノベーションであって、そのような変革は、旧来型の学力観をなぞっているだけでは決して実現できない。

つまんねえ20170803.png




ふみさん

こんにちは。

40才女性です。
とても胸の奥がざわざわすることがあって、ご相談させていただきます。

一人の職場の人から、「性格が悪い・嘘つき・バカ・何度言っても治らない」などよく言われます。

その時の私は、冗談半分だから…と笑っているし、平気なはずなのに、後からジワジワとその言葉が耳から離れず、「自分は本当にそんな人間なんだ」と、だんだん自ら暗示にかけていくような、暗闇に入っていくような、何とも言えない気持ちになります。

自分では自覚していないことで注意をうけたり、どうしてそんなことで怒るのかわからなかったりすることもあり、
「これだけ言っても治らないし障害がある」と言われ、病院で検査をするよう勧められています。

しかし、なかなか勇気がでません。


子供の頃、国語や算数など学習障害も特になく、みんなと行動したり、じっとしていることもできましたし、
現在も、片付けられないなどもありません。
しかし、じっくり考えず、行動が突拍子もないことがあり、後から気づいて焦ったり反省することはよくあります。

自分が障害があるかどうか、検査を受けることは必要なのでしょうか?
どういう気持ちで受ければよいのでしょうか?

よろしくお願い申し上げます。

ご回答。

職場の一人の方から、「性格が悪い・嘘つき・バカ・何度言っても治らない」と言われるのですね。
それで、自分には障害があるのかどうかと、悩んでいらっしゃるのですね。。。

文面から推測するに、ふみさんに問題があるというよりは、むしろ、その方に問題があるのではないでしょうか。
あるいは、その方とふみさんの「相性」に問題があるのではないかと思います。

たとえ、ふみさんにある個性があるとしても、「性格が悪い・嘘つき・バカ・何度言っても治らない」などというのは、社会的に見て、尋常ではありません。

だから、あまり気にしない方がいいと思います。
「障害があるのかどうか」ということを気にされているようですが、そもそも、「正常」と「障害」の区別など、人為的なものであって、本当は個性はすべてつながっています。
「専門家」は、境界があるような顔をしていますが、それはそうしないと診断とかができないだけのことであって、本当は障害の確定診断だって、むずかしいものなのです。

ですから、診断を受けてもあまり意味がないのではないかと思います。これまで、その個性で生きてきたわけですから。

今のふみさんに必要なのは、自分の個性を受け入れて、それを「安全基地」とすることだと思います。
また、職場のその方には、何かのときに、そのようなことを言わないでください、とさりげなくお伝えするのが良いように思います。

ほんとうに苦しんでいるのは、その方自身だと思うので、そのように伝えると、きっと、その方は解放されると思います。

nounandemo

 
脳なんでも相談室へのご相談は、https://lineblog.me/mogikenichiro/archives/1294423.html のコメント欄までお願いします。

『すベての悩みは脳がつくり出す』



夏だし、あついし、毎日アホみたいに10キロ走っているので、部活をやっている中学生みたいに、これくらいの時間(午後2時とか3時とか)になると、眠くなる。

うまくその時に列車や飛行機で移動だと「ラッキー」と思って眠るのだけれども、今日のように出先の仕事の合間に喫茶店で仕事中だと、眠るわけにもいかない(おそらく)。

だから、仕方がないので、眠っているねこちゃんのへたくそお絵かきをして、気分だけでも味わうことにする。

ちなみに、眠っているねこの絵を描いたからと言って、眠気がおさまる、という効果は脳科学的に当然ありません(笑)。

(クオリア日記)


ねむりねこ20170802.png




↑このページのトップへ