月別アーカイブ / 2017年08月

ロケットさん

こんばんは
僕は高校二年生の男子です。
最近になって僕は何をすればいいのかわかりません。普通は勉強をするべきなんだろうと思います。家も裕福ではないので、親には国公立の大学に行きなさいと言われます。僕も出来ればそうしたいです。
今月のある日祖父が危篤になりました。祖父は遠くに住んでいるので僕はカレンダーの予定を見ました。その時にその日は模試を受ける日だと気づきました。模試は手遅れです。学校にはどのように連絡しようかと悩みました。
僕は模試がある事を忘れてた事に気づくと同時に、祖父の危篤よりもその事に焦っている自分がいる事が分かってしまいました。
祖父はそのまま次の日に亡くなりましたが、僕は悲しめませんでした。別に祖父が嫌いな訳ではありません。よく世話をしてもらったし、むしろ好きだったと思います。僕は自身の事が嫌いになりそうでした。
僕は僕自身の事がわからなくなってきました。模試よりも大切な事です。勉強よりも大切だと思います。
僕は最近になってサリンジャーの「ザ・キャッチャー・イン・ザ・ライ」(村上春樹訳)を読みました。僕は自由にしてみたいと思いました。
先日は夏休み中の学校登校日でした。友達は課題を焦ってやっていました。答えを写す人もいます。僕も課題をやっていなかったのですが、それを見ていると何のために課題をするのかわからなくなってきました。課題は先生に見せるためにやるためではなく生徒のためにあるものです。僕は僕のために勉強をするのだと思います。そんな事を考えていると課題をしたくなくなりました。僕は僕の勉強をすればいいと思いました。でも自信がありません。やった事もありません。不安です。もう夏休みの課題はやりたいものだけをやるつもりです。自分勝手なだけでしょうか、僕はわかりません。僕がするべき事がわかりません。どこか遠くへ1人で行ってみたらなにか変わるでしょうか
酷い文章ですみません。
よろしくお願いします。

ご回答。

お祖父のご逝去、心からご冥福を申し上げます。

ロケットさんの文章を読んでいると、とてもいいです。
特に、「こう感じるべきだ」「これが正しい」という観念ではなく、実際に自分が感じている心の動き、機微を、そのままとらえることができているのがとても素敵です。

今、青春真っ只中のロケットさん。

進路や、自分のアイデンティティなど、いろいろ迷うこと、模索することがあるでしょう。

まさに、「ザ・キャッチャー・イン・ザ・ライ」の主人公のように、さまざまなゆらぎがあることでしょう。

その結果、どのような道が開けてくるのかわかりませんが、ゆらぐ、ということが青春そのものなのですから、そのゆらぐ、という自分のあり方を、これからも、この文章に顕れているように、観察してみてください。

古今の本を読むことも、自分が経験していることを振り返り、深める上で役に立つかもしれません。

また、ここに来てくださいね。

nounandemo

 
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『すベての悩みは脳がつくり出す』




文科省の「有識者」会議が、国立大学の付属校の入試について、「抽選」を取り入れるなどの改革を求める「報告書」をまとめたようである。

朝日新聞記事




読売新聞

国立大付属校「脱エリートを」…学力より抽選で



愚かな提言である。

一体どんな「有識者」たちなのか。その見識を疑う。

国立大学付属校(東京学芸大学付属高校)の卒業生として、黙っていられないので、反論する。

国立大学の付属校のうち、教員養成課程の付属(私の母校の東京学芸大学付属高校はそれにあたる)は、教育実習を受け入れるとともに、教育法などを研究する場としての機能を持っている。

しかし、それは「唯一」の機能ではない。

一般に、ある学校のスクールカラーというのは長年にわたる教職員、生徒の努力、相互作用によって培われるもので、単に教育法の研究などという単一な基準で測られるものではない。

記事にある「脱エリート」が何を指すのか不明だが、仮に、いわゆる有名大学への進学者数を示すのだとすれば、それは、付属校のスクールカラーのパラメータの一つでしかなく、他にもさまざまな要素がある。

たとえば、東京学芸大学付属高校は、私が在校していた頃は毎年オペラを上演していて、私たちの学年はウェーバーの『魔弾の射手』をした。今は、毎年の「辛夷祭」で演劇を上演するのが生徒たちのやりがい、喜びになっているようである。

読売新聞の記事では、筑波大付属駒場に関わる宮本先生が次のようにおっしゃっている。

<付属校を担当する筑波大の宮本信也副学長は、有識者会議の議論に「抽選で合否を決めれば生徒の学力に幅が出て、教育の質を保てなくなる」と戸惑う。「科学に秀でた人材育成を目指しており、国の目的と合うはずだ」と強調した。>

この、「科学に秀でた人材育成」は、筑駒の立派なスクールカラーだろう。
単に、東大合格者数などの指標では、このようなスクールカラーは測れない。

今回の「有識者会議」の「提言」で何とも我慢がならないのは、入学者選抜に「抽選」を入れることを提言していることだ。

一体、どんな「有識者」たちなのか。その愚かさに脱力する。

仮に、いわゆる「ペーパーテスト」の学力だけではない多様な個性、バックグラウンドを持った子どもたちを受け入れるということならば、「抽選」などというランダムなやり方ではなくて、むしろ積極的にAO入試を行うことを深めていくべきだろう。

今まで「エリート」ばかりが学んでいた付属校に、たとえば学習障害、高機能自閉症、ADHD、難読症(dyslexia)などさまざまな個性を持ったお子さんを一定数受け入れるとか、そのような改革ならば納得が行くし、意義があるだろう。

それが、「抽選」とは。。。。

抽選とは、つまりは、子どもたちに対する無関心の表れである。
単なる乱数、統計の問題として、一人ひとりの生きた子どもたちを扱おうとしているのだ。
一体、どんな「有識者」たちなのか。

過去に、「脱エリート」を旗印に、「抽選」を行ったケースは何度もあるけれども、それが果たしてうまくいったのか、この「有識者」会議は本当に検討したのか。

そもそも、各付属校の先生方が、代々、長年、培ってきたスクールカラーを無視して、そこにいわば「土足」で入ってきて、「抽選」をやれだの、「脱エリート」だの、はっきり言って余計なお世話であり、どんな「有識者」たちかしらないが、教育、学びについてのbest practiceをもう一度勉強しなして、自分たちの頭の中をアップデートしてから、他人のことに口を出すようにしていただきたいと思う。

入学者選抜は、どの学校においても、その学校のアイデンティティに関わることであり、さまざまな工夫をこらして、スクールカラーをつくることに苦心している。
いわば、学校の専権事項だ。
そこに「抽選」を入れろとは、出来損ないの平等主義者の戯言だとしか思えない。

私は、この件に関しては、全国の付属校の関係者の方々にさらなる努力、試みを全面的に応援したい。

今回の愚かな「有識者会議」の「提言」とやらが実行に向かわないことを、心から祈る。

最後に一言。文科省の役人の方はそれぞれ能力も高いし、職務に熱心に取り組んでいらっしゃると思うけれども、このような「有識者」会議を日本の教育、学びを愚かな方向に向かわせるために使うのだけは、やめてもらいたい。

時間の無駄である。

子どもたち、付属校、そこで働く先生方は、「有識者会議」のメンバーの思いつきの繰り人形ではないし、その犠牲者などには断じてなってはならないのだ。

林芳正文部科学大臣、今回の愚かな「提言」、なんとかしてください! お願いします!


資料。

国立大学付属校の入試を「抽選」でやれという今回の愚かな「報告書」案をまとめた「有識者」会議の開催案内。 

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/077/kaisai/1389158.htm 

その「有識者」のみなさんたち。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/077/meibo/1376860.htm

.saitama1521さん

こんにちは。茂木先生の脳内を愛して止まない高校2年生のものです笑。

最近、物理がとても好きになり、将来宇宙関係の仕事に就きたいという夢を持ちました。それとは裏腹に、哲学思想と心理学も好きなのでそっちの道を突き詰めることも考えています。学ぶことにおいてはどれも自分でてきますが、詳しく学び、将来の仕事とするには大学での学びが必要と考えています。しかし、大学受験において文理と分けられてしまい、どちらかを受験時に決めなければなりません。今は東京大学に入学することで文理の判断を先にしようと目論んでおりますが、仕事は人生の大半を費やすので、どちらかの道とは決めかねます。まだ、漠然と2つの方向をもっただけなので詳しく調べなくてはなりませんが、相反するように思える2方向にどう折り合いをつけ自分の道を決まるか悩んでいます。

是非、茂木先生の考えを聞かせていただけたら幸いです。

ご回答。

とても良いですね! 
物理、宇宙、哲学、心理学、すべてつながっています。

日本の大学の「文理」の区別は愚かさの象徴なので、気にしなくていいです。
ガラパゴスな化石なので、受験の時だけ仕方がないから付き合ってください。

その後は、なんでも興味を持ったことを調べて、考えていけばいい。
エルンスト・マッハの哲学が、アインシュタインの相対性理論に影響を与えました。
ロシアの宇宙開発には、神学が影響を与えています。

すべてはつながっています。

とにかく、受験というボトルネックを通り抜けて、自由な世界に行ってください。

その後は、とにかく、走りまくるんだよ!(笑)


nounandemo

 
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