月別アーカイブ / 2017年01月

現代社会において大切な価値観の一つは「多様性」である。さまざまな傾向、資質を持った人たちがあつまらないとシステムとしても力を発揮できないし、社会全体としての頑健性も増すことがない。

同じであるというモノカルチャーは安心感はあるかもしれないが、発展性がない。破壊的イノベーションは、集団の中にさまざまな個性をもった人がいることで初めて起こすことができる。だからこそ、異質な他者に対して寛容である必要がある。

ここで重要なのは、多様性は他人の中にだけでなく、自分の中にもあるということである。社会をモノカルチャーとして見がちな人は、自分自身も単純にとらえがちだ。しかし、実際には、一人の人間の中に異なるさまざまな傾向があるのである。

自分の中に強さと弱さと、がんばり屋となまけ者と、勇気ある者と臆病な者と、勝利者と敗者と、愛する者と憎む者と、さまざまな人間が共存していることを見ることができる人は、結果としてそのような自分の中の多様性を活かすことができる。

社会の中に多様な人がいることを許容できる人は、それらの多様さが自分の中にも鏡のように映されていることを感じることができる。さまざまな色、響きに呼応する自分の中の何かがあるからこそ、それらのものを許すことができるのである。

社会の中の多様性を許容することは、自分自身の幅を広げることにつながる。つまり、多様性に向き合うことが、自分の可能性を耕すことに結びつくのである。

連続ツイート
 

.jugg さん
 
茂木先生
23歳大学生です。私はいわゆる"オタク"です。皆さんと同様、孤立してきたと思います。そこで、この情熱と、孤独から来る反骨精神を持って、アメリカへ行きました。茂木先生の言うように、そこには深くて広い宇宙が広がっていました。今まで出会わなかった人たちと出会い、楽しくもあったのですが同時に、絶望も感じました。あまりにも膨大すぎたのです。あわよくば、その分野で仕事がしたいと思っていたのですが、その"あわよくば"が問題でした。本当の芸術家というのは、"もうそれしかない"人たちばかりですし、天才は天を突き抜けるほど才能があります。私には先の見えない宇宙に飛び込む自信をなくしてしまいました。
夢をあきらめきれないまま、来年度から一般企業に就職しますが、これからどう自分と向き合っていけばいいか、とても不安に思っています。芸術に造詣のある茂木さん、なにかアドバイス等ありますでしょうか。 

ご回答。

そうですか。。。。
どんな分野かわかりませんが、その分野の奥行き、凄さがわかってよかったですね!

もし、企業のお仕事を続けられるのであれば、必ずアメリカでの経験が活きてくると思います。決してムダにはなりません。

一方で、夢をあきらめきれなかったら、どこかのタイミングで思い切って挑戦するか、少しでも関係する分野で働くのも一つの考えかもしれません。

夢をあきらめるためには、一度ぶつかって全力でやってみないとダメで、それをしないで入り口でかえってきてしまうと、いつまでも心残りがあるかもしれません。

夢をあきらめるには、「やりきった感」が必要なのです。

とは言っても、人生はさまざまな実際的な配慮からもできているものですから、いろいろかんがえた上で、ご無理のない範囲でされるのが良いと思います。

すばらしい人生を!

nounandemo
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