連続ツイート2467回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


ヒットには、突発的に生まれるヒットと、仕掛けるヒットがある。コマーシャルとタイアップしたり、ドラマの主題歌になったりするヒットは、単純接触効果で好感度が増していくから、ある意味では計算できるヒットだといえる。


一方、どこから来たのかわからないままに突発的に生まれてヒットするものもあって、こっちの方が価値が高い。単位時間あたりの突発的ヒットが多い時代は、元気な時代だと言える。昭和の高度経済成長期を振り返ると、そのような突発的ヒットがたくさんあったように思う。


例えば、『黒猫のタンゴ』。皆川おさむさんのデビュー曲だが、突然現れて、大ヒットした。『およげ!たいやきくん』とか、『帰って来たヨッパライ』、『老人と子供のポルカ』とか、その前に類作がなくて、いきなり出てきてなんだこれは、と思っているうちにヒットする曲がたくさんあった。


歌い手でも、フィンガーファイヴとか、ピンクレディーとか、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドとか、「うわっ、なんだ、これは!」と驚くようなニューフェイスがいきなり現れて、時代をつくっていく。そういう人たちが一年間に何組も出るから、当時の「レコード大賞」はほんとうに面白かった。


時代は流れて、楽曲ごとに「わっ」と驚くようなことはあまりなくなって、Jポップの歌詞やメロディーはみんな似ていて、かつての演歌のようになっている。ボーイズグループ、ガールズグループも、毎度おなじみの、という感じで、ヒットも驚きよりは単純接触効果の惰性で説明できるものが多くなっている


突発的な驚きよりも、事務所だとか、テレビ局のし掛けとか、大人の事情とか、そういう単純接触効果で説明できる慣性の法則が支配する日本はやはり元気を失っているのだろう。もっとも、子どもたちがそもそもテレビなど見ない時代になって、慣性の法則のヒットも消えつつある。


すっかりくすんだ色になった日本だけれども、日本が元気で、地上波テレビがまともだった昭和の高度経済成長期を時々思い出して、ヒットというものは予想していなかったものが突然出てくるものなのだという当たり前の原点を確認することは良いことだと思う。


以上、連続ツイート2467回「ヒットの本来は、突発的なものであって、単純接触効果のヒットは一段も二段も落ちる」をテーマに7つのツイートをお届けしました。

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1192回



はぴねすさん


茂木先生、いつも回答ありがとうございます。
小学生と高校生の二人息子が居る、DVサバイバーです。
夫から自分の実家に置いて行かれ別居、実家も夫の味方に付いたため脱出し、生活再建をして来ましたが、経済DVもあったので、銀行でローンも組んだりしました。
夫との生活で命がなくなるかと思った時もあったので、今回は、
子どもと私の命>お金と思っています。
夫や父や親戚で、手に入れたいものの為に、人を踏み台にしたり、法に触れるようなことをしたり、周りも巻き込んだり…というのを見て来て、行政書士の勉強を始めました。
目的は、子ども達が夫のように反社会的にならないように、社会に出したいからです。
DVやハラスメントをする加害者を観察して来て、上下関係を作りたがる、特に、女性・年下・子ども・障害者を、見下す傾向、偏見があるように見えるのですが、インクルーシブ教育のようなものが増えないと、偏見は減らないんじゃないかと思うようになりました。
茂木先生、教育にどのようなことが増えたら、社会性を培えると思いますか?


ご回答。


他人を踏みつけにしたり、道具として使うというのは一つの「文化」で、もともと遺伝子で決まっているわけではなくて、「学習」してしまうわけです。


だから、そのような情けない行動様式とは異なる生き方、考え方を推奨していくのはとてもいいことだと思います。


インクルーシブ教育というのは、つまり、多様性の祝祭で、そんな雰囲気が社会にもっと満ちてほしいと思います。


つらい経験を乗り越えて、前向きに生きていらっしゃるご様子、すばらしいと思います。


拍手、拍手です!

nounandemo
 
脳なんでも相談室へのご相談は、https://lineblog.me/mogikenichiro/archives/1294423.html のコメント欄までお願いします。

よくある相談項目を集めて、回答した本です↓

『すベての悩みは脳がつくり出す』

 昨日、静岡の街を河村隆夫さん @kabutobotoke

と一緒に歩いていて、河村さんに「小説は書かないのですか」と聞いたら、「あと2つは書きたいですねえ」とおっしゃった。


 それで、河村さんが、「茂木さんは書かないんですか」というから、「構想は無数にあるんですけど、時間がないんですよ」と言ったら、河村さんが、「東京藝大物語もいいですけど、あの、なんていいましたっけ、茂木さんの、誰が主人公か、わからない小説……」と言われる。


 むむむ?


 ぼくの書いたもので、「誰が主人公か、わからない小説」ってあったっけ?


 そんな難解な、不条理小説書いた記憶ないんだけどなあ(笑)。


 そしたら、河村さんが言っていたのは、『ペンチメント』だということがわかった。


 『ペンチメント』って、「誰が主人公か、わからない小説」でしたか、河村さん(笑)。


 一夜明けてもよくわからないけれども、なんだか、すごく深いことを言われているような気もしてきた(笑)


(クオリア日記)

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