俺が能動的に見た初めてのドラマは「ドラゴン桜」であった。

バカ高校のメンバーが東大受験を目指す物語だ。

キャストは、阿部寛であり、山Pであり、長谷川京子であり、長澤まさみであり、サエコであり、小池徹平であり、ガッキーである。




当時、受験を控えた俺はこの作品にドハマリし、そして興奮した。




ドラマってスゲー

友人に向け、いかにドラマが凄いのか、ドラマを見ることで毎週の生活にどれだけ張りができるのか、絶対にお前もドラマを見た方が良いと力説し、
「面白いドラマは1話で分かるから。」と訳知り顔で語ってみたのだが、



みんな俺よりもたくさんドラマを見ていた。


これは驚いた。今までの会話でそんなそぶりはいっさいなかったのに。もしかして別次元にきてしまったのか?誰かが過去を変えてタイムパラドックスでも起きているのではないか?
同時期、ックトゥーザフューチャーを初めて見た俺はそんなことを考えたほとだ。


しかも。

俺はさらに反撃を喰らったのである。


「阿部寛といえばトリックだよね」


衝撃だった。

なんと過去の作品を持ちだされたのである。
これはカッコイイ。なんかマニアっぽい。その作品だけに留まらない時間の連続性。素晴らしいじゃないか。



そういえば、親父が昔見ていた「明日があるさ」で、作中、主人公浜田課長に絡む妙なおっさんを見ながら、

「浜ちゃんと松ちゃんはコンビなんだ。」と聞いた時も、親父が物知りに見えたものだ。



俺も語りたい。


そんな願いを抱く俺に、ある日、チャンスがやってきた。





「野ブタをプロデュース」である。



あの山Pが、再び登場したのだ。しかも、ドラゴン桜の時とは全く違う。堀北真希も亀梨和也も良かった。まさに青春アミーゴだった。



早速俺は友人に語る。


山Pってドラゴン桜も出ていたけど、全然キャラ違うよね

と。

気持ち良かった。

快感だった。

最高だった。



さらに幸福のひと時は続く。



「クロサギ」である。

俺は狂い出さんばかりにはしゃいだ。



だって、だって!



堀北真希も出ているのだから!


次のドラマを待てない。とにかく、俺は調べた。山Pと堀北真希という二つの軸を持ち、手当たり次第、そこから情報を広げた。

そして、調べるにつれ、メジャーな情報では満足できなくなる。

恥ずかしさを覚えたのだ。ニッチでマイナーで、みんなが気付かないような情報はないかと調べに調べる。


そして、俺からは、次のような発言が増えるようになった。


「真の山Pの良さが出ているのは、ウェストゲートパークだぜ。」

だがそれは、新しい挑戦の始まりでもあった。



「あぁ、ウェストゲートパークね。クドカンでしょ?」


新たな衝撃。先ほどのニッチな出演作を語ることがドラマ2.0なら、今度のは言わば、ドラマ3.0である。


「あぁ、クドカンね。外れないよねぇ。」



といってみたものの、俺の頭の中にははてなマークが浮かんでいた。

クドカンとは何だ。。?


(つづく)