前回、

歌詞における「星」の効力は悪魔的に素晴らしいう

という記事を書きました。

ざっくりといえば、


美しい歌詞って情景描写に優れていて、それを最も発揮できるのは「星」じゃない?

という内容なのですが、


言葉そのものの「美しさ」も無視できない。

とも思います。



たとえば、東京グールという漫画で、主人公金木君がヒナミちゃんに

“薄氷”という読み方を”はくひょう”と教えると同時に、

「他にも”うすらい”って読むんだ。こっちの方が素敵じゃない?」

みたいな発言があるんですが、



さすが金木!って感じですよね。



あと、SMAPが「Dear Woman」を発表した時、Mステで「日々の生活で”美しい”というフレーズってなかなか使わないから、この曲で美しいとでてくるのはとても新鮮だった。」ってゴローちゃんあたりが言っていた気がするのですが、


さすがゴローちゃん!です。
(このあと、草なぎくんが「ゴローちゃん。その感想、美しいね。」みたいなコメントして「お、おう。」みたいな空気になっているのも印象的でした。)


「君が君でいることがとても美しい」
って言葉が美しい。





それで、単純な言葉の美しさを追求しだすと、行き着くところって「古語」なんですよね。



松任谷由実の「春よ、来い」も「淡き光立つにわか雨。愛しき面影の沈丁花。」っていう古語がたまらない。

宇多田ヒカルの「traveling」の「ふいに我に返り、クラリ、春の夜の夢のごとし」や、

おそ松さんOP「はなまるぴっぴはよいこだけ」の「ここからはじめて古今東西鳴りやまぬ花 焼べるは水平線」もそう。

歌詞に散りばめられた古語ってゾクゾクしませんか?



僕はそういうのに今だ憧れている男でして、西尾維新原作の「めだかボックス」の安心院さんとかたまらんのです。

彼女がまたちょっと古い言葉を使うキャラなんです。(地球誕生より前から存在しているという設定です)


「ままならねえな。」
「その心意気や良し。」
「君に秋波を送るのは今回限りだ。」

とか。これやっぱり使いたくなるんですよ。

最近、個人的に流行っているのは「就中(なかんづく)」てすね。

「特に、とりわけ」っていう意味なんですけど、ただまぁ、使ってみても伝わることほとんどありません。


そこで「ままならねえな」を続けるというコンボをして一人悦に入っているのですが、これがまた、どんどん友達が減っていく。

ままならない話です。




で、そんな僕がハマっている漫画がありまして、


それが「東京季語譚訪」

ジャンプで「ぬらりひょんの孫」を連載していた方の新作なのですが、季語を扱った物語。

真面目な書評をブログで語っているので暇な人は見てください。


とにかく出てくる季語の量がたくさんあって、その一つ一つが擬人化されている。
ざっと春の季語を挙げますと、こんな感じ。

花冷(はなびえ):春の思いがけない寒さの戻り
朧月(おぼろづき):霞んだ春の月
水圏戯(すいけんぎ):シャボン玉のこと
蛙の目借り時(かえるのめかりどき):眠くなる時期
落とし角(おとしづの):雄鹿の角が落ちること
告天子(こうてんし):ヒバリの別名
糸遊(いとゆう):かげろうのこと


この漫画、就中、オススメです。