IMG_20170122_134330.jpg

飲み物を買ったとき、昔から「よく振ってください」を振るのを忘れます。

何か損した気分になります。

でも、ふと思うのです。

そもそも毎回忘れることなく振れる人はいるのだろうか?

買う→蓋を開ける→飲む

という一連の流れの中に、振る、という動作は中々入らない。

いや、厳密に言えば、「ラベルの注意事項を見る」→「振る」という作業であり、

一刻も早く喉の渇きを潤したいという状況で、「蓋を開ける」を止め、「ラベルを読む」という行為を挟むことは、どうしても信じがたいのだ。


もし仮に、「自分は今まで振り忘れたことはない」と主張する人がいるのなら、


その人は常にあらゆる飲み物を振っている人ではないだろうか?



例えば、コークでもだ。(最近僕はコーラをコークと言うことにハマっている)


その人は、コークだろうが、ジンジャーエールだろうが、常に振る。飲み物と分かった途端、振らざるを得ない。まるで物を持てるようになったばかりの赤ん坊だ。なんて無邪気なんだろう。


きっと友人の飲み物も振っているに違いない。そいつの後輩だったら良い迷惑だ。




例えば自販機にて、
「何か飲む?奢るよ。」
「マジすか?じゃあコークで!」
「オッケー」

チャリン、ガタン(コークを取りだす)


ワシャワシャ

「ほい。」
「え?」
「・・え?」

なんでお前も驚いてんだよ

 
しかし、まだペットボトルや缶なら良い。ぎりぎり許せる。コークを振られても、時間をおけば大惨事にならない。


だが、もしかして、


こいつはグラスでもやらかしているんじゃないか?

狂人。

飲み会にいることを考えただけで、恐ろしい。


しかし、奴も一応は人間。今まで社会生活を送ってきた経験がある。いきなりはやらかさないだろう。

事件が起きるとしたら、ふと気が緩んだ瞬間、宴の中盤のはずだ。


運ばれてきたウーロン茶。そのグラスを、奴は上下に降り始める。もちろん、テーブルはびしょびしょ、フライドポテトは湿ってしまう。騒然とする宴会場。


奴は、頭を掻きながらバツが悪そうに「つい、いつもの癖で」と言い訳する。


先程まで場を盛り上げることに徹していた幹事は、迷惑そうに尋ねる。

「酔ってるの?」
「いや、酔ってないです。」

慌てて奴は首を振り、そしてこう言うだろう。


「今日はコークしか飲んでないんで。」