月別アーカイブ / 2015年07月

夏休みがはじまった気配を背中で感じた。物が無口だ。きっと学校のプールの水はぬるくなっている。誰の声も聞かずにカップ麺のお湯を沸かしていると、この世界のどこよりも自分がいる。27年部屋にひきこもっていた人のドキュメンタリーを見たら私にそっくりだ。一人でいる心の静かさに部屋が満たされている。きっと鉄棒の影がのびている。夕方のオレンジ色は人間の顔を黒い影にする。だから誰の声も聞かない。がんばっていると思う。もう少しだめだったら死ぬと思う。この夕焼けが、どこまで歩いていっても地平まで続いているような気がする。人間が好きだけど、近くにいるとすぐに消えたりいなくなったりするのが分かるので、夕焼けの時の、ずっと静かな世界をまっすぐ夕焼けの太陽に触れて体が溶けてなくなるまで歩いていきたいな ドラえもん、きみがいない部屋は、いつもの
いつもの部屋だね。命よりもだいじなもの簡単に取り上げられる。鉄砲で順番に撃って、倒れた中から出てきた黒いのが列を作って歩いている。私は鉄砲が怖くて逃げてしまったから、その後の世界は見たことがない。もっと強い、昼間の白い光にあたったら、ここにいる気配が全部分からなくなって、そうしたら、さよならも言えなくなってしまうのだ

夜が安心なのは宇宙との境目がないから 電波の入ってこない砂漠。がらんどうのモノリスなのに、空っぽなのに毎日お祈りをして神様になるって言われて持て余すざらついた、空虚 渇いた砂、鉄の匂いがする 砂鉄混じりの砂。 人間の血が砂になって散るまでの期間、雨がない。砂を毎日めいいっぱい浴び額に張り付いてあせがしみているから塩が張り付いてひりひりする 灰色の砂鉄がじりじり皮膚を食い千切っているので、いずれは形がなくなって砂みたいになるのかな 朽ちること 右手がない 左手もない 足もなく 脳がぽっかり、ういて砂が滲む痛みを夢想していた 夜に 夜が終わりそうな暗がりに

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