月別アーカイブ / 2016年08月

みなさん、こんにちは
三宅あみ です


昨日は奈良県吉野町からお越しの方々と
久しぶりの再会をしました。
そこで聞くお話しはとても興味深く、
それは自然と共生してきた日本人の
根源的な精神に関わる話でした。
消えゆくそうした感覚を受け継いだ人々の
リアルな生き方です。


◆みなさんは"山守" という職業を知っていますか?
山守とは、山林を管理し
木の手入れをする人たちのこと。
何代にも渡る山林所有者との
信頼関係によって成り立つ職業です。
彼らのものの見方は100年単位と
非常に長いスパン。
今日この木を切り出すことができるのは
何百年前に仕事をしてくれた
先人たちのおかげ。

「ミキ」という、御神酒を表す三本線
「ヨキ」という、太陽・土・水・空気
を表す四本線
この二つが入った斧を手に、
危険な作業が滞りなく終えられるよう
山と木と先人たちへ感謝しながら、
一本一本の木と向き合います。
他の産地の倍の時間をかけながら
育てられる吉野杉は、
年輪の密度が高いので、
腐食が少なく長持ちするそう。
また夏木と冬木のバランスがよいため、
加工しやすく後の変化が少ないんだとか。

しかし、後継者の減少により、
山自体の少子高齢化も進んでいるそう。
山を守る人たち、加工する人たちの
手間暇をかけた品質の良いものには、
相応の価値を見出して、
何百年と続いた技術と精神を
受け継いでいきたいものですよね。

◆近頃、山の精・川の精について
考えていた私は聞いてみました。
作業前に祈りを捧げる以外にも、
山小屋を建ててはいけないような
神聖なエリアはあるのですか?
やはり山の中には
水脈が通っている場所など、
手出ししてはいけない場所があるそうです。
そして人がなんとなく
気持ちいいなと感じる場所は、
水脈が通っていたり
風が通る場所だったりするそうです。
パワースポットと言われる場所は
ぽこんと現れる気圧の低いスポット
なのだと科学的に証明されているように
そうしたことを科学のない時代から
人間はしっかりと感じ取っていたのですね。

◆松岡正剛さんは
記紀万葉の言葉を読み解くことで
現代社会の問題解決の糸口を探っています。
吉野の方たちはまさにその、
読み解くに値する精神をもって生きている。
先人が感じ取り教えてきたことを、
今この人生で体現している。
ヒントがたくさん隠れているように
思えてなりません。

◆そんな大切なことを含めて、
吉野の方たちは
積極的なPR活動をされています。
他の自治体と協力して、
重層的な魅力を生み出し、
人の流れや物の流れを作ろうとしています。
どこの地域も四苦八苦していることだと
思いますが、彼らは近い将来に
成功モデルを作ってくれるはずです。
各自治体のみなさんにも
続いてほしい限りです!

温泉番組に出演していた時はたくさんの 
"湯守"さんに出会いました。
そして今度は"山守"さん。
また伝えていきたいものが増えました(*^^*)


みなさん、こんばんは
三宅あみ です


昨日、8月歌舞伎トークイベントの
第2回目を開催しました(*^^*)

今回ははのっけからフルスロットル!
妖怪の判別法「股のぞき」に
「おくだ河童退治」の痛快劇と
いつものアクロバティックトークを
繰り広げました(笑)

↓よく見るとおくだ河童にはガラスの皿が

前回あったカップ焼きそばのくだりは
ありませんでしたが、
平家一門の墓から花魁が飛び出したり…
なんて聞くと
いったいどんなイベントなんだ!?
とお思いだと思いますが
れっきとした歌舞伎トークイベントです

おくださんからは
鶴屋南北『東海道四谷怪談』の
初演時の様子を教えてもらいましたよ!
神出鬼没のお化けですが、
普通このタイミングでどこから出てくる
という段取りはしてあります。
が、初演時は共演者にすら
どこから出てくるか
知らされていなかったそうです。
毎回様々な場所からバッと出てくるお岩
その驚きはリアルなものですし
役者の力量が試されますね!

私のほうのお話しをまとめてみると…
「怪談は妖しく美しくなければならない」
「怪談とは表層的な逸話を文学的に昇華したもの」
「各地の逸話を集積・編集し、凝縮されたものとして妖怪が生まれた」
「妖怪とはネタ化したキャラクターである」
なんてところでしょうか?

人の心理から生まれる妖怪ですから
社会や人の有り様とともに変遷します。
重層的に複雑でとっても深い
内容となりました。
次回以降はもう少し
わかりやすいテーマでお届けします!

おそらく…
将軍様の一日とか
江戸城内部に潜入!
といった内容になるかな?


歌舞伎ソムリエおくだ健太郎さんと
ジャパネスクナビゲーターの私でお送りする
【歌舞伎トークイベント「おくだ会」】
次回は10月になります。
10/21(金)
10/28(金)
時間 19:00~
場所 @東銀座カフェ樹の花
会費 \3,000 お茶とおやつ付き
お申込み infookken@docomo.ne.jp 
               にメールしてください!

みなさん、こんにちは
三宅あみ です


みなさん台風は大丈夫でしたか?
今日も引き続き雨の予報でしたが
なんとか晴れているので
今日の歌舞伎トークイベントも
浴衣で出てくることができました
(❁´◡`❁)

夏ももうすぐ終わってしまいますね〜。
あまり夏らしいことができなかった私の
今年唯一の夏の思い出…


先週合間を見つけて
"金魚ちょうちん船"に乗ってきましたよ!
夏限定の金魚ちょうちん船は
去年その存在を知ったのですが
その時にはすでに夏の終わり…
一年待ってやっと乗ることができました
(ᗒᗢᗕ)

日本橋から出航するこの金魚ちょうちん船
大人気で増便!期間延長しています!
【 8/30 】まで運航しているようなので
みなさんぜひ乗ってみてくださいね
٩(ˊᗜˋ*)و

さぁ、みなさん
これは何の船だろうとお思いでしょう。

金魚ちょうちんとは
山口県柳井市が発祥です。
赤くて尾びれがゆらゆら揺れて愛らしい
金魚の形をしたちょうちんです♡

日本橋では「豊年萬福」さんのテラス席で
日本橋川を眺めながら気持ちよさそうに
泳いでいるところを以前お伝えしました。

その!
金魚ちょうちんに照らされた納涼船で
隅田川をのぼり
スカイツリーを眺めてくるコース。

夕やみと月とスカイツリー
そして金魚ちょうちんの灯りが
とても素敵でした꒰ღ˘◡˘ற꒱✯*・:.。
大川を吹き渡る風を感じながら
江戸の人々もこうして
吉原通いをしていたんだなぁ
小さな猪牙舟は
さぞかし揺れただろうなぁ
なんて思いながら
江戸っ子気分を満喫しましたよ(❁´◡`❁)

この納涼船ではかき氷食べ放題!
ビンゴ大会もあります!
持ち込みokなので
ビールやおつまみも持参できます。
だからか、山口県の職員さんたちも
ご機嫌でした〜♪


この夏の最後に
船での夕涼みはいかがですか(❁´◡`❁)

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