クランクイン前の衣装合わせ。ここで役のキャラクターが決まることもある、大事な場だ。

 宮澤エマさんとは今回が初顔合わせ(撮影後に舞台「日本の歴史」に出て貰いました)。衣装合わせの時がほぼ初対面だった。芝居の巧さは分かっていたので不安はない。衣装を決め、メイクを施し、少しずつ通訳ジェット・和田のイメージに近づけていく。といっても台本上ではこのジェット・和田、大統領の隣にいつもいるけど、かなり謎の人物で、読んだだけでは男か女かも分からない。あの強烈な個性は、その場で宮澤さんと相談して決めていった。撫でつけた髪、昔の小学生のような眼鏡、野暮ったい服装、なぜかいつもバッグを肩から斜めに提げている。細かいアイテムが決まっていくに連れ、どんどん宮澤エマさんがジェット・和田に変貌していった。独特のしゃべり方は、彼女自身のアイデア。知り合いの通訳さんにリサーチして、自分なりに研究したようだ。濃い登場人物が多い中で、かなり強烈なキャラに仕上がったジェット。すべては宮澤さんのおかげだ。

 ここだけの話、あまりにジェットが面白いので、彼女にはその後、番宣番組に登場して頂いた。いつどこに現れるかは、お楽しみ。

 「夜のニュースキャスター」役の有働由美子さん。彼女も衣装合わせでキャラクターが出来上がったパターン。有働さんは、実際に夜のニュースキャスターをやられているので、ご本人のイメージとは真逆のキャラクターにしようと、かなり妖艶なメイクと衣装にして貰った。元々薄い顔のお方なので、メイクによってどんどん印象が変わり、最終的に誰だか分からなくなってしまった。普段はとてもサバサバした有働さんだが、艶っぽい姿もはまっている。かなりのはまり具合に、むしろ本来の姿はこっち側なんじゃないかという疑念も生まれた。ちなみにラストのウィンクはご本人のアドリブ。

 ここだけの話、このニュースキャスター、作品のどこにも名前は出て来ないが、一応、キャラ設定は決めてあり、有働さんにはお伝えした。近藤ボニータ。和光市出身である。