豊作の神によって魂を授かった案山子達は自分の置かれてる現状に戸惑いを隠せない。

「この集落の田畑がずっと不作で苦しんでるんですよね?」

森川がそう語ると、ふと一つの疑問にひっかかる

「何で僕達案山子は作ってもらって間もないのに、こうやって過去の出来事が頭の中にあるんですか??」

豊作の神はその質問を待ってたかのように食い気味で語り出す

『それは、あんたらを作ってくれたご主人様の生態と君らはほぼリンクしてる状態になるがよ。簡単にいうと君らはご主人様の性格や癖、長所や短所、そのまま宿ってるとおもっちょって』

『うそー!いやだーー!じゃあ僕がこんな口調なのも女性に作ってもらったから?』

馬場ちゃんは女の子口調で豊作の神に訴えた。

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「どおりで僕から田舎臭さがしないのは東京で生活してた時間が長いからなんでしょうか」

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千がそう言うと今井はいけ好かない感じを顔に出す。
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「田舎臭さい?待て待て、お前東京でなんか偉い会社入いっちょったみたいやけど、この集落では全く意味を持たんきね!ここで必要とされるのは根性と米を愛する気持ちだけやき!」

今井がそう言うと鼻で笑う千。

「あんた松岡修造かよ。そんな熱い気持ちを持ってるとその熱で稲がやられるよ。」

「何やとーー!!」

今井が千に飛びかかる。

「誰が松岡修造よ!俺は山下真司と松岡修造とバカにされるのが一番嫌よ!」

取っ組み合いの2人を止める他の3人。

「松岡修造。。。知ってる!あのテニスやってる子供相手にも本気で説教する日めくりカレンダーがヒットした人やろ!あれ、何でそんなに知っちゅうの、俺」

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三浦がさっき魂宿したばかりなのに松岡修造を知っててテンションが上がってるようだ。

『だからな、君らの頭のデータは作ってくれたご主人のものとほぼ一緒やきね。三浦さんは確かお孫さんがテニス通ってるしね』

森川は自分の肩に止まってる鳥達に気づく。

『この鳥達って何ですか?』

『ご挨拶遅くなりました。本日からあなたの相棒をやらせていただきますスズメです。あ、名前はおいおい決めていきましょう。スズメだからってチュンとかつけるのやめてくださいね。希望としてはキラキラネームが希望ですので。あ、性別ですかオスです。』

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『えーー?!この鳥達もしゃべれんの??』

案山子達全員が口を揃えて驚いた。

《続く》