ランティス祭り20周年記念公演day2に出ました。
まずは20周年おめでとうございます。

ランティス設立数年後ぐらいからのお付き合いで、最初はメーカーとして版権を卸してサントラを発売してただけのお付き合いが、milktubとしてもお世話になりアルバムをリリースしてもらったりで、かれこれ17〜18年ぐらいのお付き合いになります。

我々は音楽一本の専業のミュージシャン!って感じでも無いので、アルバム出しても売れたり売れなかったりでご迷惑をかけたりする事もしばしばあったりする。それでもアルバムをベスト含めると6枚もリリースさせて頂いてる訳で、ありがたい限りであります。

なので、最初のランティス祭りの10周年の時に出演した時から変わらないスタンスがあります。

「我々が採算度外視で出演者の中で一番お祝いをする」

であります。

10周年の時はアニタイがなかったので、スイカを特注し富士急に登場。
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15周年の大阪とお台場では、通天閣と自由の女神。

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認めよう。ニューロティカの完全悪影響である事を。

で、今年の20周年のオファーがあった時に、場所は野外から幕張メッセの屋内公演に変わったと聞いた。
その段階で1曲指定だったので、無論ゴネたけど超絶ハイパー名作アルバム「M25」をリリースしてから、癌になったりで取り立てて音源も出してねえので、まぁしょうがねえか!(ポジティブ)と作戦を、「出オチで一発ぶん殴って逃げるスタイル」に変更する事にした。

ちなみに有頂天人生だったのはリクエストだった。
「成るがまま騒ぐまま」かなと思ったんだが、社内に有頂天人生のファンが多いってのも理由であった模様。

で、担当臼倉とネタの打ち合わせ会議をし、こちらが出したアイデアが井上社長の巨大バルーンを出したり、井上社長のマスクを被った100人を登場させるなど、全部井上さん絡みだった為全てボツになり、「じゃあどこまでやったら怒られねえんだよ!」ととんでもない逆ギレしたりしつつ、私が敬愛するバンド「ニューロティカ」の伝統芸である「ビッグあっちゃん」(二人羽織で巨大化するネタ)を以前より(勝手に)踏襲したかった為、こちらのネタに落ち着いた次第であります。

完全なフラッシュアイデアだったのだが、ランティス祭りの際に大道具作成をお願いしているフジアールさんに相談してみた。フジアールさんは過去のネタの全てを製作して頂いており、5年に1回、訳のわからない物を発注する変な会社として覚えて頂いてた。3.11の時に飛んでしまったA-FESという幕張メッセに出演予定で、その時も「巨大な落花生から登場」ってネタを考えてて図面まで引いてたのに地震でお流れになってしまったので、今回はその雪辱戦も兼ねていた。

打ち合わせをした際にフジアールの担当さんから出た返事は「油圧式ですかね。。。」だった。
「油圧式とな!!!」正直ビビった。油圧式て。
屈強な奴探して二人羽織でやる予定だったが、会場が幕張メッセという大会場である為、二人羽織でやってもインパクトが足りない。そこで小林幸子さん方式でリフターを使うという事に落ち着いた。
紅白で小林幸子さんが衣装で何億かかったとかって話題を見たが、見積もり来た段階で120万円(税別)という金額を見て、そりゃ何千万もかかるわな。。。と妙に納得した。

ネタの機構的な物が決まった後は、ランティス祭りの現場スタッフとの打ち合わせ。
なんせ500kg近いリフターを個人で持ち込むというアホの極みみたいな事言い出すのがウチだけなのと、電源や導線なども含めて現場側と密接に打ち合わせをしなければならない為、舞台監督の三上さん含めた現場のチームミーティングに足を運んで、「この度、巨大化する事になりまして。。。」とネタのプレゼンをした。
何名かに「何を言うてるの?」と頭上にはてなマークが出てたのを俺は見逃さなかった。

現場ミーティングの時に、当時3mぐらいの巨大率だったのだが、三上さんから「これじゃ目立たないから、もっとデカくしようよ!」と悪魔的発想が飛び出て、最終的にはステージ上の巨大モニターの半分行かないぐらいまでデカくなる事に。結果4m50cmになった。地面からステージまでが2m50ぐらいなので、都合7mの大きさになる事に。おいマジかよ。この段階で見積もりが170万円(税別)になる事が確定した。独身時代の定期預金を解約する事を決意した瞬間だった。

フェスも近くなって、フジアールさんから「完成したんでチェックしましょう」との連絡があり、フジアールさんの倉庫まで出向き、ついに「ビッグバンブー1号」と対面する事になった。

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油圧式の為に、専属のオペレーターさんや衣装もそれ用に作らなければならないのもあり、専属の衣装さんも出撃しており、今回のネタが自分が想像してたよりも多い人数の方が関わっている事を知る。

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テスト時の模様。
昇降テストを幾度も重ねて、「靴作った方がそれっぽく見えるな」とか昇降スピードもある程度は自由に変更できるそうなので、曲に合わせてどう動かすかなどのチェックを重ねた。

そして迎えたランティス祭り前日。
我々は現場でのテストをすべく幕張メッセに向かった。

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機構的に厄介過ぎるのと、出演者数の多さから当日リハーサルができない為に開催前に事前リハーサルをわざわざ組んで頂けた。今回のネタの為に沢山の方にご協力、ご迷惑をおかけしてました。
ホントすんません。
本番当日に落ちても危ないし、動かなくてもドッチラケだしで、テストやリハーサルは可能な限りしたかったのだ。

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音は流せないので、設置位置や昇降確認。衣装の具合などのチェックを短い時間ながらも全て行えた。
ご協力頂けた現場スタッフの皆さんに感謝である。画面手前はステージ組むバイト君達であるが、25年前同じバイトをやってたので、なんか懐かしい気もしたが、一部のバイト君達が「この人何やってんだろう」って顔で見てた。俺も自分で「何やってんだろう」ってちょっと思ってた節があるから安心しろ。

巨大化する俺に対して今回は「巨大化するバンブーを作り出す狂気の科学者設定」で光を投入。
「じゃあコントローラー作らねえとな!」と言うことで自作で彼はコントローラーを作った模様。
画像は電光掲示板の文字を打ち込む光博士。ほら!打ち込みじゃん!DTMだよ!(違う)

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なぜか電光掲示板に固執し、当初ケーブルで電源確保をする予定だったが、「動けない」と言うもっともな理由でバッテリーを内臓し、回路設計を行い基板も作成し全て手作業で作成した。

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客席側からは全く見えないが「本人のやる気がでる」と言う理由で、ボタンを設置(三和製)してある。
人間工学的に一番押しやすい左のボタンが「自爆」なのが気になる所である。
なお、スティック部分はライトセーバーを流用している。

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世の中的には一番星☆光は「ギター」扱いなので、じゃあ「ギター」って書けばいいんじゃない?と言うことで書かれた「ギター」の文字。これで彼はもうギタリストなのだ。
なお一見、音が出ないように見えるが、スティック可動部分をペットの音がでるおもちゃを流用しているので「キュウ」みたいな音は出る。よって音が出るのでギターである。


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バンドのリハーサルも終えた。
もちろん、バンドの皆さんにも事前にネタを伝えねばならず、流れを説明したらゲラゲラ笑ってた。
(ベースのヒロポンさんはスイカの時のバックメンバーだったのでいささか呆れてた模様)

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バンマスのマサキさんともかれこれ20年近いお付き合いなので、このメンバーで嬉しかったっす。

と言う訳で迎えた本番。

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衣装を着込んだバカ2名。

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AiRIと一緒にパチリ。
際立つ光のなんかマッドサイエンティストっぷりがヤバイ。


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緒方さんが熱唱中に袖でスタンバイする我々。
緒方さんが「milktubの前はホント嫌なんだよw絶対君達なんかしでかすんだから!」と言ってた。
さーせんwww

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会場は1万5千人の満員御礼との事。
オチを引き立たせる為にわざわざ映像まで作った。



急遽、milktubのMVを担当してきた藤田監督に無茶なお願いしまして、臼倉借り出して作成した。
撮影した翌日に編集した映像出してきてくれて藤田監督には感謝しかありません。
ありがとうございました。

ちなみに藤田監督は「成るがまま騒ぐまま」「一生懸命」のMV撮影してくれたのでよかったら見てね。






そして出番の瞬間。


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ってな訳でおかげさまでクッソ盛り上がりをキメる事が出来ました。
長きに渡った苦労が報われた瞬間でありました。
モニター聞けないので、イヤモニだったから外の音がわからず、どんぐらい盛り上がってたかって視覚的にしかわからなかったのでいささか不安でしたが、想像以上にウケたようで何よりでありました。

終わった後の回収タイミングについて打ち合わせを忘れてて、そのまま舞台上に放置された形になり、うっかりアンコールがかかってしまったのが誤算であるが、めちゃくちゃ嬉しかったね。
ありがとうございました。
(まぁあの流れだったら客はもう1曲やると思うだろうから当たり前だよな〜)

装置の特性上一人じゃ動けないので、どうしようもなかったってのが正直な所であるが、まさかのアンコールはねぇ。俺も望まれてたのわかってたからバカゴーでキメたかったけどね。
でも正直キョドった。しかしハケすらもオチになったのは偶然の産物である。

twitter上の意見はすんげえ細かくチェックした上で、実際にステージに出た俺の意見ね。
「1曲の出番で1曲で客納得させられなかったら、そりゃアーティストの責任」って思ってる。
出演者数も多けりゃ、俺らみたいなの出してくれるだけでも御の字で、そのチャンスを活かせないのは出る側にも責任はあると考えてる訳。(他の連中はどう考えてるかは知らんが俺はそう思ってる)
でも「1曲で残念」て意見は嬉しいのでもっと運営に届くようにしてもいいのよ?(遠回りの直訴)

一つ誤算だったのは本来は歌ってる最中に映像上に「#物理的にビッグ」って文字を出して、バズらせたろ!と思ってたんだが、当日のトラブルでその映像が出なかったのでネタの完成度としては100%考えてた通りに行かずちょっとがっかりしてたが、のちに日本のトレンドでmilktubが6位まで行ったようで、当初のバズらせると言う目的が達成出来たから結果オーライになったw
今回をきっかけにアルバム買ってくれた人も結構いたようなので副次的によかったよかったw

今回の出演で、お客さんが喜んでくれたのは勿論だけど、出番終わった後にランティスのスタッフ陣や井上社長からも笑顔で喜んでくれてたのが一番嬉しかったなぁと。ホントにやってよかったなって。


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本番直前にステージ袖でクルーの皆様とパチリ。
皆さんがいなかったら、このネタが成り立ちませんでした。
リハ含めて相当お世話になりました。本当にありがとうございました!!!

そして現場スタッフの皆様、バンドの皆様、ランティス運営チームの皆様。
今はまだ3日目真っ最中ではありますが、アホみたいなネタを寛容に受け入れて実現させてくれた事にめちゃくちゃ感謝をしております。これランティスじゃなかったら絶対許してくれないような手間暇とめんどくささだったと思うんだけど、milktubならしゃーないでやってくれました。
本当にありがとうございました。

次もし出るならキャリア的にも最後に成ると思うんで25周年の時は3~4曲やらせてくれると、例によって採算度外視で今後30年ぐらいは語り継がれるような事しでかしますんでご検討よろしく候。

と言う訳で、個人的には上半期最大の山場であったランティス祭りの出番であるday2が無事に終わりまして、本日よりしばらくゲーム屋のおっさんに戻ります。

ここまで読んでくれたmilktub初心者の奇特な方に説明すると、俺は今「インディーズバンド」をテーマにしたゲームを作ってまして、今年の下半期はそれに集中しようと思ってます。

http://www.over-drive.jp/

こちらにて情報を今後出してきますんで、ぜひチェックしてくださいませ。
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音楽に救われた人、傷つけられた人、信じてる人、遊んでる人、楽しんでる人、バンドと言う生き物みたいな不思議な生き方を深く描いた作品です。今回俺らのステージ見てなんかしら思った方はぜひ遊んで欲しいので。秋頃に発売予定です。ゲーム屋人生の集大成として気合い入れて取り組んでますのでどうぞよろしくお願いします。

(わっかりやすく説明するとクラウドファンディングで1億集めて去年日本一になった企画

このゲームのサントラの一般発売をランティスから予定してるので、これが売れると5年後にmilktub出演ワンチャンと出オチの予算が生まれるのでぜひその際は買ってね!


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